日本国内で、特に私の周りではよく見かけるビジネスバッグをほぼ未使用の状態で2つ戴いた。ファスナーが3箇所にある。ロゴ入りのエンブレムを右側のバッグからは取り外し、ウィーン・オーボエ協会のマークをリューター(歯医者の道具)で描き込んだ革を貼り付けてみた。ヘタウマの味か。 | |
メインのファスナーを開き、作成前後の比較を示している。普通のビジネスバッグはノートパソコン、ACアダプタなどを入れるため、ぐるっと一周金属のフレームが入っているようで、これなら多少乱暴に扱われても楽器には歪みが伝わらないだろう。パソコン固定ベルトを切り取った。左のバッグの上フタの内側に見える筆記用具、書類、名刺など用途別の小さなポケットがたくさん付いている仕切りを切り外した。 未使用のままのバッグはオーボエ・ダモーレを入手したら、また加工してみようかな。 |
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75mm厚の発泡スチロールのブロックをビジネスバッグ内に入るサイズにノコギリで切り出し四隅も丸く加工した。さらに50mm厚(メインパート用)と25mm厚位(上フタ用)に切りはがした。大きな用紙に楽器を上手にトレースした。その紙をメインパート用発泡スチロールブロックにセロテープで固定し、カッターで紙ごと発泡スチロールに切り込む。紙を外し、さらにひたすらカッターや彫刻刀や指や爪も用いて楽器をぴったり保持できる穴を掘った。左の写真の右下には小物入れ用にアルミ板を高さ60mmの三角柱状に折り曲げ加工した筒をくっつけた、外した紙を裏返して上フタ用発泡スチロールに貼り付ける。ただし上フタには浅い穴を掘れば良いので、マジックペンで浅めの場所をマークしてそこから掘り始め、深く掘るべきところは最後にした。 |
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せっかくなので上フタの内側で平らな広い面積があるところにはヤマハ、カール・ラド、ウィーン・オーボエ協会のロゴシールをボンドでくっつけた。もう用いないOHPシートの裏側に鏡文字で印刷したもので、印刷側が接着面なので、経時変化が少ないはず。 |
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カール・ラド製のオリジナル皮革ケースに収まったイングリッシュホルン。このケースの方が上のダブルケースより長い。把手が華奢なので、このケースだけで運ぶのは躊躇われ、所有者ご自身は専用のケースカバーを用意してくれている。 | |
左は名器ストラディバリウス・レッドダイアモンドを持った長男の燎とカール・ラド製イングリッシュホルンを持った私。カール・ラド氏に賛辞するウィーンのオーボエ奏者の意見を踏まえて、私も世紀の楽器製作者ストラディバリと並び立ててみようと考えた。 燎のヴァイオリン演奏2曲です。 |
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イングリッシュホルン用のリード。左のリードケースの3本はフレンチ用で、これでも吹けたとの事だが。右の十本入りケースの左端から、フレンチ用を整形してみたもの、銀メッキチューブに自作、3ミリ長いチューブに自作、Guercioのウィーン式オーボエのチューブの先端を10mm切り落として自作したもの、ロレーのチューブに自作したものが2本、ジャーマンシルバーメッキチューブに芦野さんが製作したドイツ式イングリッシュホルン用2本、ウィーンフォルクスオペラのClaudia Kefer-Gindlhumerさん製作のZulegerもしくはKarl Radoイングリッシュホルン用2本である。最後のリードは明らかにチューブが6mmもフレンチ用のものより長い。またボーカル(S-Bogen)の円錐率がフレンチと異なるため、フレンチ用のチューブを用いるとグラグラする。 |
比較項目 | Zuleger | Karl Rado |
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Zwiebel(上管頭部の球状の膨らみ) | なし | あり |
G音孔 | 1つ | 2つ常に連動(新しいコンセプトか) |
Fis-Gisトリル | あり | あり |
Gis-Aトリル | 問題なし | GキーとGisキーとを同時に動かす必要あり |
C/Cis-Esトリル | 不明 | 可能 |
h'-Cisトリルキー | あり | あり |
自動オクターヴ | セパレート | セミ(フルも存在) |
内径の形状 | Sellner型、フレンチに近い。 |
不明だがRauch氏のようにGolde型を元にしたかもしれない。フレンチより広い。 |
S-Bogen(ボーカル) | 短い。把手付き | 現Mönnig1と同じ長さだが先端外径は0.5mm細い |