趣味の経済学  アマチュアエコノミストのすすめ
自称アマチュアエコノミスト TANAKA1942b が経済学の神話に挑戦します
2001年 4月 2日開設   次回更新予定 4月16日
外形標準課税という名の増税には反対です
 東京都が外形標準課税を導入することになった。これで構造改革の遅れている銀行業界にお灸をすえることができる、と期待した見方も多いだろうが、あまり効き目はないだろう。
 銀行は納税資金確保のためにどのような経営戦略を採るだろうか?
 1)行員・役員のリストラや賃上げストップ、2)株式配当の減配、3)預かり金利の引き下げ、4)貸し出し金利の引き上げ、5)振り込み手数料などの値上げ、6)経費節減のための外注工事などの削減、7)自己資本率確保のための貸し渋り。
 「銀行員の給料は高すぎる」との嫉妬心が正義論として通用すると、「うちの会社の給料も銀行並とは言わないまでも、それと大差ない水準に上げてほしい」と要求できなくなる。「天下の大銀行でさえこうなのだから、うちのような零細企業でボーナスに期待するのは勘弁してほしい」と中小企業の親父さんが言い出すだろう。銀行員の給料が高いことは他産業の賃上げの目標になるので、賃金労働者が嫉妬心を燃やすと結局は自分の首を絞めることになる。先に豊かになれる者から、豊かになるのです。
 このようなわけで、行員・役員の負担には期待できない。税負担の多くは利用者へのサービス低下に転嫁されるだろう。銀行は税務署への納税手続きを代行するだけで、実際の税負担者は行員・役員と、それ以上に全国の利用者。これは消費税と同じ。小売店は納税代行者で本当の負担者は消費者。極論すれば、「法人税など意味がないので廃止して、個人税だけにすべきだ」という主張になるのだが、ここではこれ以上突っ込まないことにする。
 外形標準課税とは銀行という法人に課税するのだが、実質は個人課税であり、全国から集めた税金を東京都が使うことになる。残念ながら法人としての銀行や行員・役員にお灸をすえる効果は期待できない。財政危機にある東京都がとりやすいところから税金を取る、という安易な政策であり、財政再建の進まない政府も同じ危機にあるので強くは反対しない、と考えるべきであろう。
 石原都知事のリーダーシップを高く評価するものの、東京都民でない私は「税金は安ければ安いほどよりよい社会だ」と考えていることもあり、「外形標準課税という名の増税には反対です」と主張します。
 ( 2001年 4月 2日 TANAKA1942b )
教えてください インターネット初心者です。htmlのこと分からないことだらけです。このホームページのソースを見て、誤り、改善すべき点、ありましたら教えてください。
教えてください 1993年秋、日本のコメは不作で外国からコメを輸入しました。輸入した国・量・価格。これらを知りたいのですが、何を見れば分かるでしょうか?本・政府刊行物・ホームページetc.どなたか教えてください。   
教えてください 貯蓄のパラドックス。経済学の本を読んで、これが分かるとちょっと経済学に詳しくなったようなリッチな気分になります。でも本当なのでしょうか?誰か異論を唱えている人はいませんか?そんな本・ホームページがありましたら教えてください。私が知っているのは「経済学改造講座 正当派への有罪宣言 」(第5章 貯蓄のパラドックスの嘘) M.スコーセン著 原田和明・野田麻里子訳 日本経済新聞社刊 他にもあったら教えてください。 
TANAKA1942b のメールアドレスは tanaka1942b@hotmail.com です 
これが最初に作った1頁です。更新していく内に少しは進歩したと思います。皆さんもユニークなHPつくりに挑戦してみてください。
貯蓄のパラドックスに関しては、日本でこれと違うことが起きていました。いずれ新しいページを書こうと思っています。ポイントは「日本では誰でも知っていること、金は天下の周り物、を教えると良かった」です。ご期待下さい。
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