製作年度:2013年アメリカ映画 配給:松竹
監督:キム・ジウン 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー フォレスト・ウィッテカー
2013年5月 映画館にて鑑賞
シュワちゃんが俳優復帰したということでぐだぐだのアクション俳優になってしまうのでは?と結構心配していたが主演1作目としては申し分ない出来で大満足。「T2」「プレデター」などの前期黄金時代のおもしろさとはいかないまでも、「エンドオブデイズ」以降のちょっと微妙な後期作品群の中なら1番。しかしながら、シュワちゃん映画がミニシネ扱いとはなんてことだ。天下の新宿と銀座ではやっていなかったりする。「見くびるなよ、100席位の映画館なんてすぐに満席だぜ!!」と思っていたら空席が意外とあり「ムムム…」。G・W恒例のコナン君無双は誰にも止められない。本家コナン・ザ・グレートが負けるとは…。劇場版コナン君は観ていないけど内容では「ラストスタンド」の方が断然上のはず?
「コラテラルダメージ」後に間が空いてしまったせいもあり、久々に観る主演作の滑り出しは平和な田舎町の初老臭漂う頑固な警官の雰囲気(なんといっても髪の生え際の後退が…)。バンダムやスタローンも年をとることへの自虐ネタを映画で描いたりしてきたが、今作でシュワちゃんにもとうとうその番が回ってきてしまった。が作品の印象は堅くスローな感じにはならず、スピード感と絶妙な脱力感があり、若い人でも楽しめるし、西部劇を意識した作りは年輩の方でもおもしろいはず。このバランス感の幅はスタローン映画にはない魅力。仲間も多く、途中涙あり、銃撃あり、カーチェイスあり、そして最後はお約束の犯人との熱いタイマン勝負ありと欲しい要素は全部入れてくれたことに感謝。敵役の設定も殴り合いを得意とするシュワちゃんに対して、ドライビングテクとグラウンド柔術を駆使する強敵で好カードだった。序盤フォレスト・ウィッテカーのシーンが長くてシュワちゃんの活躍を焦らされたが結果的には吉と出た。これでまた次の出演作品も期待してしまう。