製作年度:2009年 日本 配給:アスミック・エース
監督:塚本晋也 出演:エリック・ボシック 桃生亜希子
2011年12月 DVDにて鑑賞
大学時代ちょっと関わっていた映画サークルで、先輩達に好きな映画を聞くとこぞって挙げる作品が「鉄男」だった。好きな映画と聞かれて、「ターミネーター2」や「グレムリン」とか答えていた私としては「え?なんですか?その鉄男とかいう映画って?有名なんですか?」と思ったわけだ。どんな映画か聞いても「とにかくすごい」という答えしか返ってこないのでさっそくレンタルして観ることに。ガチャガチャしてて自分は好きではなかったがインパクトが凄まじくて確かに凄さだけは残る。私がもし内容を聞かれたら「チ○コがドリルに変形して女を突き刺す話」と答えよう。2作目は1の方がいいと聞いたのでじゃあいいやと借りていない。
1作目を観てからちょうど10年振りに新作を観たがわりと普通のB級映画になってしまったというのが正直な印象。下手をするとゼブラーマンに負けそう。三池監督の方が得意分野かも。出だしは外タレを鉄男化するとどうなるの?とワクワクして、オープニングのタイトルロゴがかっこいいBGMにのって出るところまではけっこう期待が持てたんだけども…。後はただ観づらいだけの映画でした。画質がデジカメで変にきれいになったというの
も魅力半減の一因であるかもしれない。画質も向上、ストーリーもちゃんと付け、VFX、特殊メイクなんかも一般的に使ったら、やっぱり普通の映画になってしまった。1作目はすべてが特注、オリジナルって感じだった。ただ今更インディーズっぽさを出しても意味がないし、かといって高品質なCGを使うと手作り感が薄いと難しい。なんとか1作目の雰囲気を出そうとセピアカラー画質、画面揺れと独特の機械音でカバーしても、限界がある。基本的に暗がりで揺れだすと、何しているか分からない。1時間強と短い時間で作ったのは吉。そのうち、「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟とかタランティーノが自己流にアレンジして作ってきそう。