きりえの魅力と制作過程

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1 きりえの魅力


 

きりえは限られた材料で制作し、黒と白のコントラストを基調とした工芸的な絵画です。きりえは描くというより、むしろ作るという
感じで、制作していると、時のたつのも忘れて、きりえの世界に入り込み、世の中の雑念を忘れて、自分と題材との世界に入り込み、
充実した時間を過ごせるのが魅力です。 作品は版画とよく似ていますが、版画より黒と白の対比のインパクトが強く、速く、簡単
につくれます。 また、制作した作品からはスケッチとはまた違った新鮮な印象を受け、主題がより美しく、効果的に表現できます。

2 きりえの制作過程

(1) 題材の決定

きりえの題材は、風景、人物、動物、植物、おみやげの
置物、人形など、なんでもよいです。

(2) スケッチ




題材が決まったら、スケッチブックや画用紙にスケッチし
ます。このとき、感動したものや、美しいものを発見して、
スケッチすることが大切です。

(3) 下絵づくり




スケッチしたものの上にトレッシングペーパーをのせて、
筆ペンで写しとります。このとき、線の勢いや変化、黒と
白の分量のバランスがポイントになります。また、黒い部
分はすべてつながった状態にします。

(4) カッテング

下絵のトレッシングペーパーを黒い紙の上にのせて、四
隅をホッチキスで止め、カッターナイフで白い部分を下の
黒い紙ごとカッテングします。このとき、細かい部分の白
のところを最初に切り抜きます。





(5) 彩色

カッテングした黒い紙(きりえ)を、白い紙の上に乗せて
彩色します。 このとき、白の部分に水彩や色和紙など
で彩色します。


(6) 完成

彩色したら、のりで貼り固定します。額に入れて完成です。

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