ナイト・オン・ザ・プラネット

 

この夜、自分自身がいた

欠けた月の下、

つややかな歩道を

あなたと歩いていた


排気音が通り過ぎていく

店の灯りが落ちていく

音楽が終わろうとしている


二度と会えない人々が行き交う

傍にいるあなたにも

こんな自分にも

もう会える気がしない


孤月が震える

この場所は、

とてもゆっくりと、

回転している


よろこびは消えるのに

悲しみは隠れるだけなら

少しでも長く、ここにいてほしい

あなたと自分


この蒼い星、冷たい夜、

君と僕に

いてほしい。