朝の青さ
壁に溶け込んだ人影
月明かりの痛さに震える部屋で
ひっそりと
朝の青さを待っている
割れた古い水槽と
床に転がったいつかの鳥かご
夜明けの光のように満ちてはいかぬかと
うつろな魔法をかけて
眺めつづけている
繰り返すことと
繰り返さないこと
もうすぐおとずれる朝に
あなたは居ない。