汗と若葉

 

汗と若葉、土地の震え、生々しい野原

肢体を投げ出し翠緑に溶け合う

ねばりつく湿地、からまる草叢

瑞々しい野性の縛り、ほのかな痛みの中で


焼ける空を肺に入れて

きらめく吐息、静かな放熱

風が冷たく撫でていく、病室で脱がされるように


夕闇の彼方の、小さな銀の機影が

右の瞳から左の瞳へ移ろい、やがて見失う頃に

満天の星散らばった深い夜あらわれ

母のような慈悲に満ちた光に抱かれて

裸の心がさらされていく


身体の匂いと自然の恵み

結婚みたいに混じり合って

漂う、恥ずかしい香り

見つけて、微笑して、ここにいる自分を。