WA

 日本、中国、朝鮮

以外の国、焼物・他

 

(C) サロン竹森

updated on 01/02/2004 23:11:17

改定版2006.11.22.作品29点(計42点掲載)。2022.01.19. 作品解説追加。

 


 

鎌倉〜桃山時代の茶人達が好んだ日本・中国以外の古陶では

 

宋胡録(すんころく)・タイの古陶磁。

安南(あんなん)・・・ベトナム古陶磁。

南蛮(なんばん)・・・タイの民窯。

高麗(こうらい)・・・朝鮮半島の焼物。

交趾(こーち)・・・・中国南方地方の焼物。

阿蘭陀(おらんだ)・・デルフト焼。

などなど、以外にも国際色豊かである。

 

番号・・・2000番台

 

また20世紀に入って招来された、

アンデス文化の土器類も見逃せません。

 

紀元100年程になると、北にはモチェ文化、南にはナスカ文化が興ります。

モチェの文化の特徴は、チャビン文化と同じく人間と動物が合体した神です。

戦闘民族であるチャビンは戦闘で捕まえた捕虜を神への生贄として捧げていました。

非常に高いレベルの土器、そして金銀細工が今でも残っています。

紀元600年から1000年にいたるまでワリ文化が中央ペルーからボリビアにいたるまで

広い範囲で影響力を持っていました。 北部ペルーでは、モチェが滅び、

黄金仮面で知られるシカン文化が興り、1200年頃興ったボリビアの

チムー文化に吸収されます。北部のアマゾンに近い地域では 7世紀頃から

チャチャポヤス文化がイワナコ文化の影響を持つインカは一部族に過ぎませんでした。

1430年まではクスコ一帯を治めていただけでしたが、 100年足らずで、

北はコロンビアの北部、南はチリの中央まで征服するにいたりました。

 

チャチャポヤス、チムーなどの文化はインカによって征服されてしました。

インカは広大な領土を支配するにいたりましたが、 1525年に異母兄弟の

ワスカルとアタファルパによる内乱が起こり、その内乱は北軍アタファルパが

勝利しましたが、その直後、フランシスコ・ピサロ率いるスペイン軍が

(きん)を求めてインカ帝国にやってきて、インカ帝国が終焉する事となりました。

               

番号・・・5000番台

外国の布製品を紹介します。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

現在の国際化社会では、世界中の骨董が

庶民の目にも触れる事のできる良い社会である。

 

いずれにしても、その国の歴史は「陶に聞け」とある様に

骨董品はその国(産地国の)時代の「ありさま」を語ってくれるのである。

 

このコーナーは焼物のみでなく

他のコーナーでくくれない作品群を

すべて綴じてありますので、何がでてくるか?見逃せませんよ!

 

以下、世界の国々の焼物・その他をお楽しみください。

             

 

 


 

 

 

ジャガーの器 WA2002 モチェ文化期?

 

 アンデスでは土器や織物のモチーフとして良く

多用される“ジャガーをかたちどった器形”で、宗教

儀式やお祈りの時、お供え物を盛る容器と想定される

アンデス文明の土器の紹介です。

 アンデス文明を紹介する図録を4冊所持しています。

その図録の中に800点余りの土器が掲載されていますが

提示の器形に似た土器すらありません。

従いまして浅学な小生の想定の域になりますが、黄金

仮面で知られる「シカン文化が興る以前」の約1500年前の

“モチェ文化期”の作品ではないかと推測します。

 この土器の作り方は、上写真で手前にあたる口縁の高さ

が低く造られていて、日本の現代陶芸作家「魯山人」が

得意とする食器造りの秘策であった、盛った料理を美味し

そうに見せる為、手前側を低く作るテクニックが使われて

います。

(時代の差が有りすぎて関係ないか?)・・・でも人間の考え

ることであり、天才の持つ共通性かもしれないと思う。

珍品を愛する方に愛蔵して頂きたい作品です。

寸法:高8,2cm 左右20cm 奥行8cm 0115 

 

 

 

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 象使いの槍先 WA0017  インド   

約100年前

柄は象牙製で陰刻が施され、その溝に着色がされている、

槍先は鉄製に金泥と象嵌方式で歩くゾウの姿と中国風の

唐草紋様が描かれている。

大切な式典など儀式の折に“象を行進させるかじ取り用”

に使われた道具、持ち物とみるがいかがか?

想定で申し訳ありませんが、かなりの珍品です。

保存箱なし 長さ39,7cm 0035

 

 

 

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 安南染付茶碗ベトナム WA0005  

 

このお茶碗は下手に見えるがなかなかの味がある。

図は判断不明であるが?江戸期に伊万里で良く写された

古染付にも見られる、ナズナ文と解説されているが?

トンボにも見える。口縁ホツ直し有り、茶溜り窯割れ有り。

寸法:径13.314.0cm、高台径6.7cm 小箪 0019

 

 

 

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 人面水甕 WA0016  チベット

 

チベット地方 時代てきには100年位前か?

貴重な水を家屋の中に一旦汲み置いて、水を貯蔵する壺。

太陽神の顔が貼り付けてあるのは壺の中身を守る意か?

文化が違うと装飾も大いに異なり、そこが楽しい。  

箱なしH40.0Cm 28万円

 

 

 

 

 

 インカ格子文様尖底壺  WA2004  

ペルー・インカ文化 15世紀

 

アリバロと呼ばれる面白い形の壺。細い頸、尖った底、両脇の

柄などインカ文明期では定められた規格があったようです。

インカ帝国の権威の象徴として広まったらしく、

南米の広い範囲の地方から、この形の壷が出土します。

しかし、インカの最盛期は短かったので、現在に残された

完器は想像以上に少ないのが現状です。      

発掘のままのうぶな状態を保ち時代の星霜が感じられる。

土器高16cm  NO0161

 

 

 

 

 

 インカ幾何学文様柄付壺  WA2005

アンデス文明・インカ文化期 15世紀

 

インカ時代独特の暗赤色のピッチャー形土器の紹介です。

胴に升目や三角形の幾何学文様が描いてあります。

「インカ」の名は有名だが、繁栄した期間が短かったので、

意外に現存する土器の数が少ないのが現状でこの器は実用性も

備えた静かな佇まいで、インカ時代の様式を兼ね備えていて、

存在感もある、チチャと呼ばれる「とうもろこしから出来た」

お酒を入れたと想定されている。

口縁に古い使用による欠けがあるが近年の物ではないので

苦にならない。

意外なことに南米ではインカ以前には、一部を除いて、

あまりこの器形(近代アートに通じる)は作られませんでした。

  土器高12cm 幅11cm   NO0650

 

 

 

 

 

インダス,コブ牛文様の壺 WA1007 インダス文明

紀元前23000年前

 

インダス川流域に発展したインダス文明期の土器の紹介です。

インダスの土器としてはかなりの大型で、これだけ大きな物はなか

なかありません。図柄は幾何学文様や魚網にも見えますが?おそら

くインダスを代表するコブ牛と考えられ、古代のデザインです。

インダスは圧倒的に数が少なく、デザイン性に優れていることから

ヨーロッパ人を中心に、求める人は増加の一途です、このクラスの

入手には約5年の歳月が掛かりました。

寸法:高12cm 胴径16cm 口径10cm 0153

 

 

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 スコタイ青磁グイ呑  WA0018 13世紀頃

                      

ルーペで見ると、細かな貫入が一面に観察できる、この

ことは使い込めば肌が落ち着きを増しトロッとしてきて

時代味が付き、出世する事を示唆している。

このグイ呑みには育てる楽しみがあるのだ!  

口径7.68.0cmH4.0cm 0028

 

 

 

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 インカ人面壺 WA2008  アンデス文明  桐箱

ワリ期(西暦600900年)

 

アンデス文明の発掘品、器肌に一部カセが出ている。

顔は一見すると怖い表情に見えるが?棚に飾り長期間

眺めていると“凛々しい顔”で愛着が湧いてくるから不思議。

カセは所々見られるが割れも無く状態は良い、土物なので

飾る場所に制約が少なく、洋間はもちろん、直射日光が入る

場所は避けたいが、日本間に飾ってもよく似合う。

アンデス文明の遺物は渡来数がなぜか?最近減少してきた、

もちろんワリ期の文化財も含めてである。  希少作品。

        口径5.8cmH19.5cmNo.0245

 

 

 

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 バンチェン土器 WA0107 約3.000年前  ダンボ箱

 

日本の弥生土器に似ているがこちらの器は1,000年ほど古い土器

この器形は類例も少なく珍しい、鍋の祖形とみるが?

皆さんはいかがか?世界の文明をすべて語れる学もないが

土器類はどんな花も受け入れ似合いますし、野の花を呼ぶ器です

古陶愛好家達は落としを設え、さりげなく花を活けて楽しみます。

寸法:口径11.0cm、最大径15.3cmNO.0049

 

 

 

 スンコロク

 宋胡録灰青磁象形水注 WA0120    保護桐箱

    タイ中部 シーサッチャナライ窯 1516世紀

 

象型の口はこの時期に流行したタイ古陶の典型的な器形である

高台内削りは丁寧で、輪トチンで受け焼成した跡が見られる。

水墨画家のように大量に墨汁を必要とする方の実用品として

座右に置けば、気分が高まり筆は良く走るだろう。  

H11cm 最大左右12p 口径5cm 0054

 

 

 

 

 

 宋胡録青磁劃花紋小壺 WA0121  

タイ中部 シーサッチャナライ窯 1516世紀

 

剄部より下に3段の中国様式の蓮弁文が刻されている。

この刻文を見ると中国陶工の指導がこのような所から窺える。

見立茶入れとしても良いし、野の花の花生けにもなる。

青磁釉が中国に比べ貴重だったのか?灰釉が薄いので、

発色は青磁でありながら“仄かな暖か味”がありこの小壺の

魅力といえる。この時期のスンコロク青磁の特徴でもある。

H6.4cm 最大径8.5p 口内径2.4cm NO0058

 

 

 

 

 アンナン

 安南染付鳥文小壺 WA0041

ベトナム15〜16世紀 

海揚の壷で安南の特徴である黄色が少し強い白磁である。

小壺の中でもひときわ小さい壺で、何に使用されたのかが

判明しない。肩に蓮弁、二重圏線 そして野鳥と野草が

染付にて描かれている。貫入の磁胎とカセは長期間

海の底に眠っていた星霜を偲ばせてくれている。  

どのように使用するかは、あなたのアイデア次第で生きる。

H4.3cm 胴径4.5cm NO0027

 

 

 

 

    かきのへた

 宋胡録柿蔕香合  WA0132 タイ  

 

蓋のツマミ部が“柿のへた”に似ていることから

茶人が命名したと聞く、白釉に唐草文を釘彫りし

鉄釉を彩色する、溶けて流れた鉄釉は釘彫りの溝に

埋まり色濃く発色し“骨描きの効果”を醸し出す。

使用して手油がしみ込めばトロッとした肌に出世する。

寸法: D 4.3cm H 3.6cm 残り右の1点  

 

 

 

wa0020

 

 

 恐竜の卵化石  WA0110  古代

 

推定 ディプロデスク科白亜紀後期(約6,500万年前)

中国河南省三峡県西峡あたりより出土が多い、草食恐竜の

マメンチザウルスに近い種で体長は15mまで成長する種。

現地の掘り出し屋さんがバイヤーに売るときは1個あたり

500円が相場とか?化石の一部切断して、恐竜の赤ちゃんが

確認できると、値段は100万円単位に跳ね上がる。

どなたか挑戦いたしますか? 資料的価値あり。 

全巾30.0cm、卵径約13.5cm  0132

 

 

 

 

        しゅんば

右)宋胡録青磁駿馬  WA0123  

左右ともタイ中部 シーサッチャナライ窯 1516世紀

 

いななく姿を造形したのか?尾が揺らいでいる

誰が見ても微笑ましく 又 愛らしい。

机上飾りに窓辺にと場所を選ばず、午年生まれの方に最適。

左右 5.2p H 6.4cm  NO0023

 

左)宋胡録鉄釉駿馬  WA0124 

1頭だけでも充分に観賞に値するが2頭、3頭

を無造作に置くとそこに動きが表現でき、思わず顔が

ほころぶ、小動物でありながらもその魅力は侮れない。

鉄釉 平均寸法 左右 6.5pH 6cm NO0022

 

 

 

 

 宋胡録白釉象形玩具  WA0127  

タイ中部 シーサッチャナライ窯 1516世記

 

この造形には皆さんも1度はお目にかかっている。

現代でも東南アジアのお土産屋で木製の置物として飾られる、

つまり500年以上経過した現代でも、この造形美は不滅だ。

象はタイ人にとって、最愛のパートナーといえる。  

左右 6.4p H 5.7cm  NO0021

 

 

 

 

 宋胡録白釉鉄絵水牛 WA0128

シーサッチャナライ窯 1516世紀 

 

赤ちゃんの水牛をモチーフに造形したと考えられる玩具、

小形ながらも、その造形には生命力が漲っている。

この内面から訴える造形美は何処からくるのだろう? 

発掘のカセ多いがまことに愛らしい佳品。     

左右 3.7p H 4.2cm NO0024

 

 

 

 

 宋胡録鉄釉玩具亀  WA0125  タイ

シーサッチャナライ窯 1516世紀

 

発掘品でカセはありますが、なんとユーモアのある造形か?

そのあとの言葉はこの作品を見た、貴方が放つ ・・・ 。

上と下の甲羅の模様が違う。見ているだけで心が和む。

この造形美は日本人の心をひきつけてやまない。  

        H 6cm 左右最大6.2cm  NO0028

 

 

 

 

 外国製コーヒーミル WA0138 イタリア? 

                    70年代

アンティークな雰囲気のコーヒーミルの紹介です。

上部銅製の受け皿に豆をいれ、ハンドルを廻します。

上から2段目の引出しに豆から挽いた粉が溜まる仕組み、

あとの3つの引き出しは全体の飾となっている。  

木部H20p 胴径最大12×12p 取っ手上まで32p

送料別8千円

 

 

 

     カイユウセイジ

 宋胡録灰釉青磁母子人形 WA0122  

 

赤ちゃんにおっぱいを飲ませている母親の人形である。

手づくねで無造作に製作されているにも拘らず、

母親が抱くわが子への愛情がひしひしと伝わってくる作品。

この作品に対峙すると、製作者である名もなき陶工は

素晴らしい“心の持ち主”に違いないと考える。

灰釉青磁はその発色した肌に磁器独特の冷たさがないので、

この人形をいっそう魅力的なものにしている。  

      H10,7cm 左右最大6,7cm NO0029

 

 

ti0006

 

 

 黒釉和合人形 WA0106  ベトナム  

時代は約400年前

 

前愛玩者が常に座右に置いて愛撫していたのか?

発掘品にしては凸部がトロトロで独特の魅力が生まれた人形。

いつまでたっても夫婦はかくありたいものだ!!!

無造作な造形力であるがなぜかリアルに映る非凡な作。 

H9.2Cm、左右6.6Cm NO0029

 

 

 

 

 安南草花文香合 WA0147 16世紀前後 

 

全面にわたりカセの多い香合ですが口の合わせはしっかり

しています。    内面には透明釉が塗られ見込みに

時代の変化による虹彩が見てとれますので、蓋がしっかり

閉まったままで条件の良くない土中に眠っていた可能性が

この器の状態からうかがえます。

このカセは良く使い込んで手油がしみこむと落ち着きを

見せて驚くほどに出世します、育てる楽しみですね。

最大径6,9cm 高台径4,3cm H4,4cm  Gへ

 

 

 

 

 安南染付小皿 WA0149  17世紀前後  

 

口縁4pに渡りパテ状のもので補修あるものの、口縁の

染付が絞り手のように滲んで流下する様が楽しい。

見込みは太古石に花木文を描く、裏面外縁には線描きで

花紋を唐草でつなぐ、中国様式が残る図柄といえる。

径 14,5cm 高3,6cm 高台径9,2cm

高台に6ミリほどの引っ付き取り跡あり。 NO0006

 

 

 

 

 なんばんへんこ

 南蛮扁壷 WA0150 南蛮 江戸時代

 

土器のように古そうに見えますが日本の江戸時代に相当

するであろう?扁壷の紹介です。  器形は昔の「済州島」で

牧童たちが山野を駆け巡るときに使用した“水筒”に

良く似ていますがこの大きさでは違うでしょう。 用途不明

ですが日本の山野草が良く似合う器であることはいえます。

 この土味、古備前に紛れ込む可能性あり、用心・用心。

11,5cm 胴左右6,5cm 胴厚さ4,9cm 高台径4,8cm 

                    NO0016

 

 

 

 

 オランダ印判染付小皿 WA0153 5枚組 

 

デルフトを代表するオランダの風景が銅判の染付にて転写

されたケーキ皿、高台にホツある1枚含め6枚あります。

やや黄色に傾いた貫ニュウ手の白磁にコバルトブルーの

コントラストが美しく、ショートケーキを載せると品が良く

映る皿、日本で見られる明治期のきつい青と比較すると

やさしく、上品な発色を示しています。

年代はそんなにないと思いますが普段使いにお勧めです。

口径14,8cm 高台径8,2cm 高さ1,8cm 5枚 NO0016

 

 

 

 

 南蛮広口壷(鉄漿壷) WA0154  1617世紀 

 

 甕の定義の範疇に収まりそうな、開いた口が大きな広がり

をみせる形状の広口壷の紹介です。   九州から購入。

 今まで見たことのない形で、叩いてみると見事に焼き上がり

高音がします、黒っぽく見えるのは鉄漿(おはぐろ)の使用痕

で内面全体にもカネの痕跡が残っています。

 自然釉は口の上部および口縁付近に2箇所掛かっていますが

少量のため景色とはなりません、また紐造りのため器胎は厚く

非対称で重量感のある壷で口部はロクロで仕上げてあります。

 表題は南蛮製としましたが古備前の可能性も?と思われ

るほど胎土の様子が似ています。 (鉄漿のカネ痕で鑑定不能)

 水指に転用可能ですがやや小さいため野点どまりか?

むしろ花活けに転用すれば、花が引き立つと思います。

寸法:胴径13,2 高1313,7cm 畳付径9cm口外径11,2cm

                     NO0039

 

 

 

 安南染付壷 WA0155 18世紀前後  

 

 白磁釉の厚いところはややブルーの発色で、釉薬の薄い所は

ほのかな茶色が透けて見える典型的な安南白磁の壷に天然ゴス

で銅裾に1本、胴央やや上に2本の圏線を入れ、写真では

判りにくいと思いますが帆掛け舟の抽象画のような絵が一箇所

描かれている雑器であろう壷の紹介です。

 コバルトは当時非常に高価でしたので簡略な絵付けをしたと

聞きますが手抜きと思えるほどのタッチで好感が持てます。

 左やや上に見える物は引っ付き取り痕でこの半分くらいの

取り跡がもう一箇所あります、首部の3cmくらいは白磁釉が

掛けてなく透明釉のみで、その上に重ね焼した粘土痕が一周

巡っています、雑器ですが不思議な魅力が内包された壷です。

寸法:胴径12,5cm 口内径5cm 高さ12cm NO0032

 

 

 

 

 安南染付魚文皿 WA0156  3枚あります

 

 日本で幕末頃の安南染付の魚文がすがすがしい小皿の紹介です。

 草魚に似た日本にはいない魚で鬚があります、しかし手馴れた

スピーディーなタッチで生き生きと描かれていますので好感が

持てる図柄です、3枚の内写真下の皿は見込みに「玉」の字がタガネ

状のもので刻され、一説には神前に供える場所の位置をあらわす

記号であると説く人もいます。

 下手なお皿でありますがかえって味わい深いお皿です。

寸法:口径13,8cm 高約2,5cm 高台径7,6cm 13.500

 

 

 

 

 クチミルコ人形 WA2011   G,

アンデス チャンカイ文化期

 

チャンカイ文化期とは、中央高地と海岸に栄えた文化で

チャンカイの栄えた12〜14世紀、この河谷のすぐ北方には

強力な軍事力を持つチムー王国が、南方には海上交易を得意とする

チンチャ王国が、それぞれに覇を競っていた。

しかし勢いを増すこれら二つの大国のはざまにありながら、

チャンカイは、そのどちらからも、政治的文化的な影響を受けず

常に独自のスタイルを維持していた。

 発掘品から察するに、彼らは戦争や商業にはあまり関心がなく

半農半漁の生活を旨とし、動物を飼い、よく酒を飲んだようだ。

質素で穏やかな暮らしぶりがうかがえる。

 表面を磨かない素朴な仕上げの白地黒彩土器は、アンデス美術

の中ではきわめて特異な存在である。また、それとは対照的に

技巧に富み色彩豊かな織物には、長い伝統を感じさせられる。

そして、アンデス文明の中においては、他の文化では最も珍重

されている金銀の贅沢品はほとんど出土しないのも、この文化の

特徴と言える。

 提示の作品の顔には目と鼻の間より始まる2本の赤い曲線が

左右とも頬に向けて入れられている、アイヌ同様に刺青が入れて

あったようで、頭部の扁平な形状もこの文化期の特徴である。

 また両手のすぐ下の脇に5_ほどの穴が開けてあるが左右に貫通

しているので、理由がお解りの方ご教示ください。

寸法:高17cm 左右14,3cm 厚4,8cm NO0088

       時代の解説エンカルタ百科を引用 

 

 

 

 

 黒陶双注口壷 WA2012 アンデス文明 チムー文化期

                          桐箱

1415世紀にペルーで繁栄した、インカ文明に先だつ文化。

1000年ごろにチムー文化は生まれたといわれ、チムー王国の

最盛期にはペルー北部の海岸地域の大部分を支配し、その経済は

すぐれたかんがいシステムをそなえた農業にささえられていた。

現在のトルヒーヨの近くにあった首都チャンチャンは、広さ

20km²もあり、中心域は高さ9mの城壁にかこまれていた。

遺跡の保存状態は大変良くペルーでもっとも重要な遺跡である。

チムー王国には9人の王が君臨したという1470年ごろ、最後

の王ミンチャン・サマンの時にチムーはインカに征服された。

チムー文化はモチェ(モチカ)文化とワリ文化の美術・工芸の

伝統をうけつぎ、黄金製品、青銅製品に注目すべきものがあり、

インカ文明にもそれはつたえられた。

 下写真のように蛙と思われる動物が向かい合って2匹貼り付け

られているが、蛙は当時農耕の神と言われている所以である。

寸法:高16cm 左右最大18cm 胴径10,7cm 0094

        時代解説 エンカルタ百科を引用 

 

 

 

 

 トドの牙製遊園図透彫 WA3008 民国時代

 

写真は裏面です精微な彫がお解りいただけるか?

正面には楼閣五棟と人が20人彫られる、人の高さは

平均6〜8_兎にも角にも“良くぞ彫り上げました”

の一語が似合う精美なできです。

トド材としたが、セイウチの牙の可能性もあります?

前所持者は気の毒にも象牙製の説明で購入させられた

そうです。             

全長36cm 全高 約9cm NO0021

 

 

 

 

 

 カエル双耳壷 WA2013  ペルーチャンカイ文化期

                         ダンボ箱

 チャンカイ文化期の土器は艶が無く化粧土も塗ってない為、日本

で見る縄文土器のような古い時代の土器に見える。

 この素朴さが魅力でチャンカイ土器を求める人もいるが、対照的

にナスカの彩色の派手な異国情緒の際立つ土器を求める人もいるが

どちらにしても自分の好みでコレクションすれば良いので、他人の

意見は聞く必要が無いと思う、また飽きてしまう。

 この時代は農耕で取れる作物をモチーフに土器を作ることが多い

ので壷の形はトウモロコシかイモ類の一種と見る。

両耳のカエルが愛らしく、この壷を一層魅力的な壷としている。

寸法:高18p 胴径約14cm 口径5,5cm  NO0880

 

 

 

 

 

 アンデスのレース編み 

     WA5002 チャンカイ文化期

             行方不明です。

 アンデスの織物の特徴は1、世界の他地域

の交流が無しで、あらゆる織りや染の技法が

存在する。2、動物紋・植物文・幾何学文や

宗教のシンボルなど多種多彩の奇妙な紋様が

存在する。3、織物に携わる専門の工人の

集団が存在した。4、古式の着物“貫頭衣”

が現在も使われている。5、動物の毛・

獣毛糸が早期から使用された。

以上、大アンデス文明展 1989年図録

製作集功社朝日新聞社 中島章子氏記事抜粋

提示の作品は写真よりもう少し紺色に近い

コンドル?と幾何学文が交互に表現され

アンデス文明の好みが良く表現されている。

寸法:55×55×70p 三角形の型で現存

 

 

 

 

 

 コンドル文双耳壷  WA2014       ダンボ箱

プレインカ チャンカイ文化期

 

 アンデス文明は南アメリカ大陸の太平洋岸に沿って、

南北7,500kmにもおよぶアンデス山脈のほぼ中央部、現在の

ペルー中部海岸のチャンカイ川流域でこの土器は生まれました。

有名なインカ文明の興る前(プレ・インカ)、A.D.1100

1450年代頃のことです。

 チャンカイ土器は、白のスリップ(化粧土)をかけて淡い

黒色で彩色したものと、これに朱色を加えたチャンカイ三色

(トリコロール)とよばれる独特の彩色が特徴です。

器形も変化に富んだものが多く、頸の部分に人面を配し、手と

足を浮き彫り風にして小さな杯を持って蹲る人物を暗示した

ような壺など、自立できない壷が多いようです。

また、両手を上げて正面を向くポーズの人形(クチミルコ人形)

や、動植物を象ったものなどさまざまです。

おおらかで素朴なこれらのチャンカイ土器も、霊魂の不滅を

信じた人たちにより心をこめて作り上げられたものです。

 普段あまり目にすることのないこれらの土器をつうじて、かつ

てのアンデスの人々の心に触れていただければ幸いです。

 (以上栗田美術館インカの土器解説より引用)  

寸法:高15,5cm 胴径約12,5cm 口径6,7cm NO0079

 

 

 

 

 

 黒陶手付長頸壷  WA2016  ダンボ箱

アンデス文明チムー文化期 1213世紀

 

還元焼成による黒色磨研土器で、手つき長頸壷

の紹介です。

解説が出来ませんが胴の上部に浮き彫りによる

突帯が一周廻っていますが、この時代の特長で

ラフな技術の型押し成形の為、何をねらって

浮き彫り文様にしているのかが不明です。

チムーは、合理精神に裏打ちされた、世俗的な

国家のようで、華やかな絵付けより、質実な

黒の器にこだわり製作され、その面目は現れている

作品は丸底で自立が出来ませんが、異国のアンデス

文明の鼓動が聞こえてきそうな壷です。 

寸法:高16cm 胴径約12cm口径3,13,4p

                  NO0690

 

 

画像無し

 

 

 レースのスカーフ  1213世紀  WA5007

アンデス文明(ペルー)チャンカイ文化期

              お嫁に出ました。

アンデス文明の染織技法の中でも最も特色のあるのがレース編みで、

現代に僅かに遺された約800年前のスカーフの紹介です。

アンデスにおけるチャンカイ文明期は何故か?織物の一大生産地で

あったが、提示したレース製品もインカ帝国が誕生する以前のアンデス

地方の特産品であったようだ。

用途は女性がおしゃれと日よけの為に使用するスカーフとして頭に

被ったといわれている。日本の古布を収集する人達はツムギや使い

込んだ綿製品を珍重する特徴が有ります。

寸法は:55×60a (引っ張ると左右80aくらいに伸びます)

 

 

 

 

 

 

 

黒陶人面扁壷 WA2017 アンデス チムー

                      桐箱

 アンデス文明の中で、チムー王国時代の都市遺跡がチャン

チャン遺跡です、チムー王国は、12世紀からインカに滅ぼ

されるまで栄えていた王国で現在のエクアドル国境付近から

海岸沿い700km余りの地域を支配下していました。

チャンチャンは、チムーの王都でした。20Kuもある

広大な遺跡です。主神殿、儀式の広場、墓地、食糧倉庫

などがあった場所です。

建物の壁には、鳥や魚をモチーフにした浮き彫りが

あります、インカ帝国が成立する以前にも、こんなに

優れた文明があったのですね。

・・・以上 ペルークラブチームのHPより引用・・・

 本品は黒陶の色ムラを少し直した箇所がありますが、本体は

オリジナルで奥行きが薄く作られる日本流に名づけると

「扁壷」となっています。

 底は僅かに平らな部分がありますので、自立出来るのですが

安定感は良くありません。

 全体の雰囲気はアンデス文明の特徴が余すところ無く発揮

された人面壷(シカン神に似る)お勧め品です。

寸法:高20,5cm 胴径約17cm 厚11p NO0098

 

 

 

 

 

白陶猿の壷 WA2020  ワリ文化期 

 

 壷の肩の位置に猿の顔を模した形をつけた白陶で

何んとも説明が出来ないが液体容器の紹介です。

 製作された時代はアンデス文化の中でも、とりわけ謎が

多いのがワリ文化期と見ています、これまた想定ですが

用途は祭祀の折りにお酒を入れた容器だとみています。

ワリ期は現在のボリビア共和国、西北の高原地ティア

ワナコから波及し次第にペルー中央高原を中心に定着し

ましが、宗教的拡大か?軍事征服なのか、単なる文化様

式なのか?明確になっていません。

しかし、ワリ様式の土器が瞬く間にアンデス各地に広

がりをみせ、集落の形態にも変化が見られました。

 説明が出来ず申し訳ありません、謎の多い土器です。

寸法:高約15,5cm 胴径16,5cm口径4,8cm 0114

 

 

 

 芸術に縁がない家内 いわく

フクロウ(不苦労)だと言う、言われて

見れば日本人にはそのように見えるが?

下端より口左に向け割れが走っている。

 

 

 ティモールの木製マスク WA1005

 

 どう見ても製作より100年以上は経過していると

思われるアフリカの木製仮面の紹介です。

 目の穴を丸く空け鼻を棒状に削り出し、口を四角に

彫り込み、耳をC形に削り出しただけの彫刻だが表情が

生き生きと見えるのは何故か?木が内包する性格を生か

した“日本の円空”のような性格を秘めている?

観るのは私だけか?アフリカも日本も生命力を表現する

根本的な源流は共通しているのか? 材料は重い

寸法:高31,5cm 最大幅14,3cm 最大奥行4,5cm

                  0023

 

 

 

)黒檀木彫人形() WA1010 時代不明

 

東南アジア黒檀木彫人形の紹介です、向かって左は

本黒檀と思われる黒色が濃くて艶のある材料で

彫刻も細やか(左側男性?)には7人の子供が体に

巻きついている、背中部分の白い部分は黒檀杢外周の

シラタ部分で日本の仏像彫刻で言う光背にも見える。

左)寸法 :全高40cm 最大幅8cm  6,000

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・

)黒檀木彫人形() WA1011 時代不明

 

右)女性の像は片方の乳房を露出させたセクシー

ポーズで皆さんがインドネシヤやバリ島旅行で買って

来るお土産品とは一線を画す芸術性のある出来栄え

 黒檀の良材だが台座の右足下部分が割れている。

二体共こんなに硬い材料なのに見事に彫られている

右)寸法 :全高38cm 最大幅8,4cm  6,000

 

 

 

 

 

 

 

ビジャヌエバの花瓶 WA1012 メキシコ現代

 

メキシコのグアダラハラの近郊にあるトナラは 陶磁器の里と

言われ、様々な陶器の工房が集まっている中にビジャヌエバと

言う工房があります、この花瓶はそこで制作された作品らしい。

 紋様は南国情緒が漂うが、日本人の指導者が居るような釉薬が

使われていて、日本の家屋にも溶け込む花瓶とみえます。 

 撮影技術が悪く左傾斜だが、実物は直立しています ()

寸法:全高13,5p 胴径8,8p 口外径3p  ¥1,600

 

 

 

 

 

 宋胡録鉄彩水鳥  WA1015  タイ

シーサッチャナライ窯 1516世紀頃

 

発掘品でカセはありますが、なんとユーモアが伝わる造形か?

 今にもす〜いすいと水面を泳ぎそうな動きが伝わって来るのだ。

 形物にも見えず、手捏ねで作ったに違いないと思っている。

この水鳥!一度手に納めたら心をひきつけてやまないと思う。

500年前は玩具として作られたと聞くが? かわいい〜

 寸法:全高8cmくらい・・・計測忘れ  

 

 

 

 

 

 

 

 

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