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 花瓶・花器・他

 

(C)サロン 竹森

 updated on 2006.12.01.

新規2006.12.01.作品18点掲載。(計25点掲載)2023.06.12. 作品解説追加。


 

茶器を分類してみたがあまりの数の多さなので

“花瓶・花器・他” を新設する事とした。

 

華道としては習ったことがないが

花に自然と目が行くので根っから好きなようだ

 

そして

花活けが自然のうちに集まってしまう

 

 

このコーナーも見立て物が多く

他のジャンルと重複するがご容赦を!

 

花瓶・花入れは植物を生かす器である。

生かす為には2種類ある

1に生命を生かす、

2に素性を生かすといえる。

 

この二つの要件があえば花活けの条件はととのう。

素材的には陶磁器を始めとして金属あり、木竹、漆、硝子など、

・・・多種再々といえる。

ここでは花瓶の見立て物を含めて単独で取り扱う。

 

自然の中で咲く花は古来より人を慰め続けてきた。

あまりの可愛さからか手折られ、摘まれ。

部屋の中に持ち込み自然を愛でる。

 

生ある者として自然の成り行きなのか?

そこは地球上の人間と自然の共存が尊重されなければならない

 

お互い生あるものの喜びと共存あり続けるために、

そこには花と人との小宇宙を追及しなければならない。

 

その中で器たちは「地」の役目を背負いつつ

 

花の脇役に甘んじながらも・・・。

 


 

jb0002

古備前三耳花入 JB0002 桃山〜江戸 桐箱 

 

高台のカマジルシ「十」が堂々としています。

黒く焼けた肌に褐色のゴマが上品にかかる。

茶道の流行とともに、日常雑器の製作から、 

茶道用の花入れを目的に生産された物と考えられる。

備前は水にぬれるとしっとりとした肌となり、

古陶ファンを魅了する。この味が判ると人間が落ち着いてくる。

うつ病はストレスの多い現代病でありこれを予防するには。

一日に一回、浮世の垢を頭の中から落とす時間が必要である。

口径10.CmH20Cm (NO.0185

 

 

 

je0012

 

 

 古越前お歯黒壺  JE0012(掛花入れにもなる)

 

お歯黒の風習は文献では平安時代に遡るが、貴族社会の

風習であって、庶民の中に定着するのは、民族学上においては

江戸時代とするのが妥当であろう。

このお歯黒壺は、紐作りで、もっとも古いタイプの

 ロクロではなく非対称の歪みが魅力的な小壺である。

したがって"素朴で作為のない" 美しさを表現している。

このタイプは椿など野の花が活けやすい、そのうえ

花映りも良いので茶人の花活けには珍重される、つまり

ありがた〜いお歯黒壺である。

 バックの赤い布がお歯黒の魅力を半減させているが

そんじょそこらには眠っていない逸品のお歯黒壷と言える。

各寸法: 底径8cmH11cm  (.0855

 

 

 

ge0501

 

 

 清水六兵衛作松の画土瓶 GE0501共箱 G

 

名工六和の作と見るが? 堂々とした形姿である。

鉄絵の発色も良く、染付けの青色が少々あり全体を引き締める。

素朴な姿で媚がなく、注ぎ口が無骨で花入れに使用すると、

これが土瓶かと見間違う、見立ての妙味といえる。

 白釉の発色がローソクや行灯の光に適合する淡い色が良い。

横幅16.5cm、取手までH19.0cm NO0079

 

 

 

co0513

 

 

 李朝花文染付花生 CO0513 李朝後期 桐箱入

                        G

暖かい白磁の釉調は嬉しい、サイズは床飾りに良い大きさで

可憐な野の花にも適している。

象牙色の白磁は花木の緑を引き立たせ、自己主張しない。

 銅製の落とし付き 口縁に直し有り。

李朝の古いものはキズがあるものが多い無傷は逆に真贋の

疑いを持ったほうが良い。

H10Cm(No0186

 

 

 

wa0019

 

 

 鬼の腕花生  WA0019  琉球王朝時代 F,

 

100〜150年前の本来は泡盛を入れた酒瓶。

形状が鬼の二の腕に似ていることから茶人が命名。

古い時代に掛花入れにも見立てられたのか・肩部に古い掛金具が

つけられている。

作品は茶人たちに持て囃された南蛮物と地肌・雰囲気が極似して

いる。、古い時代に口部が漆により補修されているのは欠点だが

しぶい魅力が玄人を魅了する、作品です!!!

H24,CmNo0046

 

 

 

 

 

平戸透彫花瓶  TH0119  幕末〜明治  

 

平戸製の純白に焼きあがった白磁が美しい花瓶です。

ところが透彫部の白磁は中国定窯の白磁を髣髴させる

象牙色に発色し、不思議な雰囲気を漂わせています。

また胴部の透かしの穴は六角形で中央が大きく

上下に進むにつれて穴が小さくなり、

バランスを保ちつつも微妙な変化をもたせています。

良くぞ彫り上げたとその職人芸に感心してしまいます。

ゴスの発色は盛期伊万里に似てすばらしい発色で

首部・肩部・裾部と説明できない連続模様が描かれ

これまた絵付けの職人技を見せている。

残念なことにすかし彫り部に一箇所、窯割れによる

傷がある、その分お値段は半値になるが、傷をきらう

コレクターには向かない?これだけの作品は希少品。

寸法 高さ26cm 口径14,7cm NO0046

 

 

 

 

 紫銅花瓶  TH0120  大正〜昭和初期 

 

高台の立ち上がり付近に緑青が吹き始めた味のある

花瓶です。古い杉箱には「むら紫花瓶」と墨書があるが、

不純物の多い山銅の意味で自然の織り成す金属色の変化が

大変楽しく、見るものを桃源郷にいざないます。この器

花映りが非常に良く、また花もちも良いのでお勧めです。

高台内に「NIPPON」の刻印あります。

最大径12cm 高20,5cm 口外径6cm 8.000

 

 

 

 

 加藤作助作鶴首花生 TH0121 明治42年生 

                      共箱なし

 

織部の緑釉に辰砂のような銅釉が流し掛けされた、

なんともモダンな雰囲気を醸し出した“つる首”です。

作助さんはロクロの名手であったらしく、ロクロ目は

大胆に規則正しく上方に引き上げられていてお見事です。

床の中央に置き、茶花を一輪挿せば見事に映えるでしょう。

撮影状況で傾いて写っている、実物は艶があり綺麗。彫り名あり

18cm 高台径6cm 胴径8,8cm 口径2,4cm NO0024

 

 

 

 加藤宇助作緑釉花生  TH0122  箱なし 

            大正4年生まれ、昭和56年没。

 

ロクロで引き上げた後、胴部には面取り技法で9本の鎬?

を入れ、残った凸部分には叩きを施し、器形を表現する、

緑釉はつやが無く銅裾につれてナマコ状に発色する。

今まで見かけたことの無い釉薬で、説明が出来なく失礼。

高台内にひらがなの「う」彫名あり。

高さ15,6cm 高台径6,6cm 口径3cm NO0019

 

 

 

 

 デルフト小花瓶  TH0123 

 

 

窓絵にオランダ風景画である風車の絵がコバルトにより、

ハンドメードで描かれた、デルフトの双耳花瓶の紹介です。

白磁の色は象牙色で見た目が暖かく感じられ一目で

デルフトと解る釉色です、花が無くても単独で飾れます。

写真のようにラベンダーのドライフラワーも似合います。

高 11,3cm 胴径6,5cm 口外寸3,8cm 

 

 

 

 

左)竹網製掛花活け  TH0125   

 

大胆な竹の編み方が魅力、上下のツルはアケビ製。

23,5p 胴径最大10p 5千円

 

右)籐製掛花活け    お嫁入

 

すべて籐でできている、ワンポイントで耳状の突起が付く。

19p 胴径横幅11,2p 奥行き7,7cm 

 

 

 

 

 時代手付籠花入  TH0128  

 

時代色の付いた籠,細竹を丁寧に編みこんだ手付き籠である。

飴色に変化した竹篭は花の邪魔にならず好事家に人気がある。

竹の時代色がこの写真のように変化するには1代では無理で、

そのぶんを、骨董屋(お道具や)にお世話になることとなる。

時代経過の綺麗寂びがこの作品の代価に上乗せされる。

37p 胴径約25p 1万円

 

 

 

 

 花梨透彫高卓 TH0136  昭和  

 

 足物の製作メーカーでは日本では最高峰であるカリモク製の

美しい透かし彫りが入った最高級高卓の紹介です。

カリモクの家庭用品品質表示法に基づく表示によると、

材質 天然杢 かりん 塗装 うるし 取り扱い上の注意

イ、直射日光やストーブなどの熱を避けてください。

ロ、加熱したナベ、湯沸しなど直接置かないでください。

表示者 KGAT-0744 以下赤の㊞に合格証 122025 岡田

原材料の乾燥がシッカリしていますので、30年以上経過しても

歪や隙は見られません全体がムク材のため重量がある。NO0038

寸法:全高44,5cm 最大幅29cm角 天の寸法24,5cm

 

 

 

やまぶどう

 山葡萄掛花入 JM5054 (本来はナタ入れ) 

               画像と寸法ははよく似たナタ入

東北地方の民芸品「きこり・またぎが腰に結わいて」

鉈を入れた物、山葡萄製品は丈夫で孫の代まで使え、使うほどに

柔らかくなり孫の代くらいが一番使い易いといわれている。

侘びた待合・寄り付きなどの花生けにピッタリと合う。

何故か清楚な野の花を活けるとすべて似合う、不思議である。

H22cm 巾9.5・口10.5cm 奥行き3.5cm・口最大6.7cm

                       

 

 

 

 瓢形掛花入 TH0139 昭和

 

 さりげなくお部屋を飾るのにうってつけの藤で作られた

掛け花入れの紹介です。

 実物は写真の色合いよりもう少し濃い色ですが、優美な

ひさご形をしていますので大変に縁起も良く、しかも時代

感のある“藤製の蔓がこもしだす風情は”野の花なら何でも

受け入れてくれる、つまり脇役に徹した花活けといえます。

 現代の世の中は「うつ病の多発」していることでも明らか

なように、心のふるさと(表現が適切か?)を呼び起こす時間が

どんどん減少しています。

このような心温まる花器をお部屋の中にさりげなく飾り、

季節の花を活けて、精神にゆとりを持つのも大切では

ないでしょうか?               3,400

 寸法:高15cm 胴径8,8cm 頸径4cm 口径5,5cm

 

 

 

 

 カンカ・ルツボ

 坩堝花生け TH0148 昭和

 

 いっけん信楽のような“幽玄なおもむき”と荒々しさの様相を

みせる「るつぼ」の見立て花生けの紹介です。

 るつぼ別名かんか をご存じない方に簡単に説明します、金属

やガラスの材料をいれ高温の炉に入れ、液体状に溶かす器です。

 畳み付き付近に赤く窯変するのは「金」を溶かした名残とか?

真意はわかりませんが持ち主はそのように説明しました。

 とにもかくにもこの世の物とは思えない姿で我々を圧倒する

様相は使いかっての妙、男の花生けとして活躍しそうです。

寸法:高 17,5p口径 13,514p高台径 9p

 

 

 

 

 

 

 

 

 アケビ手付籠花生 TH0152 昭和   お嫁入

野の花が似合いそうな味のあるアケビの蔓製花活けの紹介です。

ひと目見たときは素人の作った籠に見えたのですが、じっくりと

眺めていると小さいながらもその佇まいは凛としていて、野の花を

受け入れ、葉の緑を引き立てる素朴な雰囲気を持っています。

このまま自力で立ちますので、落しを設えれば部屋のどんなポジ

ションにも似合いそうで思わず嬉しくなります。

散歩の折に手折ってきたどんな季節の花も受け入れてくれる

雰囲気で、ついついこの花活けを使ってしまう花活です。

 寸法:全高25,5cm 籠部高13cm 胴最大径10cm NO0005

 

 

 

 

 

 

 アケビ籠 TH0156 昭和       

 

 稚拙な作行きに見えるが、実は味のある籠花活けの紹介です。

そのまま置いても自立しますので落しをいれ花活けで使用でき

ますが、掛花入れで使用しますと籠の底部分が目に入り、編み込んだ

アケビの蔓の素朴な曲線が楽しめますので、私は掛花入れで楽しんで

欲しいなー と老婆心ながら思います。

 「かご」の良さが判るようになると、花屋さんで売っている花が

何か“おめかし”をしているようで“素朴な野の花”に憧れます。

 寸法:高11,5cm 左右13,5cm 奥行9,5cm NO0006

 

 

 

 

 

 壷石(見立花器) TH0157 

 

 美濃(岐阜県)可児市の天然記念物、壷石を真っ二つに

割って製作された花器の紹介です。

 山野草や小品盆栽の植木鉢としても使用できます、天然の

素材ですので見ていて嫌味がありません、お勧めです。

 三片を接着により器にしているが眺めていても苦になら

ない修復の技術です。          

寸法:左右最大15,5cm 奥行12cm 高5,88cm

 

 

 

 

 

 

池坊唐銅薄端 TH0160 昭和

 

池坊でよく使われている唐銅(からかね)

御玄猪(おげんじょ)の紹介です。

胴体部と上皿部は取り外しができます。

いけばな華展や伝統花に最適な銅製薄端

花器で、日本のこころを伝える花の美しさが

ひときわ優美に映えること請け合いです。

現状で緑青が浮かび始めました。ウッド

左)寸法:口径30p 高25p   0005

右)寸法:口径22p 高1112p

 

 

 

 

 

 

 

 めかいかご花生(背負子) TH0161 昭和

 

きのこ狩りや山菜摘みの折に背負ったり腰につけて重宝

しそうなサイズの竹篭(中古)の紹介です。

また表題のように野の花をたっぷりと活けても似合うように

色の濃い部分は「燻し竹」が使用され、侘びの雰囲気を

かもし出しています、シンプルなフォルムもすばらしい。

背負い出来るように布のひもが付属しています。

寸法:高30cm 巾30cm 奥行25cm  0006

 

 

 

 

   ヒダスキヒサゴガタ

備前緋襷瓢形花生 TH0163 昭和

 

「関○?」と作者の書銘がある一輪挿しの紹介です。

備前の田土の特徴であるきめ細かな肌に緋襷の紅が鮮やかに

発色していてその対比が美しく表現されています。

 アヤメ・カキツバタなど背の高い日本の花が似合います

玄関脇や出窓に置いて花が無くても癒してくれる姿形ですね。

寸法:全高23,7cm 大特価3.000

 

 

 

 

 

 津軽塗巻足花台(尺六) TH0165 昭和

 

近くで見れば左画像のように派手ですが、製品全体で

眺めれば深みのある重厚な花台(巻足平卓)に見えます。

会津塗りか?の区別が出来ませんが木胎で、台の裏側は布が

張られ漆で固める本格的な塗り物で未使用か?

寸法:巾48cm 奥行30cm 高6,7cm  NO0038

 

 

 

 

 

鉄岩石水溜石 TH0166 億年前?不明

 

安倍川の自然石と思われる(鉄のような質感で重い石)

水石のジャンルですが、見立て花活けの紹介です。

 自然を尊ぶ日本人の感性ここにありですね!肉眼では判りま

せんがルーペで観察すると小さな摺り落しが見えます。

 でも散歩の折に手折った花を投げ込むと惚れ惚れします。

寸法:左右8,1Cm 高7,4Cm 奥行4,3cm

 

 

 

画像は櫛描状文が映りません

竹のオトシが付随します。

 

 

 縄文晩期小壷 TH0171 縄文時代最晩期  杉箱

 

 見立て花活けとなっていますが、胎土は薄く縄文の最晩期に相当

する存在数が少ない縄文小壷または「土師器」の紹介です。

 この器を観察しましても使用痕は見られませんが浅学の小生の

想像ですが「種火いれ」又は「照明用のタイマツ入」と考えます。

 器表は製作者の息吹と表現すればよいのか?指先で捏ねたような

痕が「そこらかしこ」に残っています、暖かいです。

 縄文の器はキズがつきもの、口縁にコツコツ当たり傷が有ります。

山野草や野の花はすべて受け入れてくれる素朴な器です。

寸法:高7,38p 口径7,27,6p 高台径4,34,8p 0350

 

 

 

 

 

 

 須恵掛花入 TH0173 珍品保護箱  G,

      

須恵器時代の晩期に地方の窯で焼成されたと考えられる、

胎土が厚く焼成温度の低い扁壷を風流な茶人が見立て製作された

「掛け花活」の紹介です。  (掛金具銀製?銅製?)

味があります水を入れると漏れるかも? (試していません)

寸法:全高8,9p 最大幅8,2p 厚さ6,2p

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     BU:青銅器にも見立て花活けありますご参照ください。

 

JM5001〜木工に 花台などあります。

 

GE:現代作家も花活けをご参照ください。

 

 

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