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  日本各地の焼物 

 

(C) サロン 竹森

updated on 01/02/2004 12:57:33

改定版2006.11.30.作品14点で開設(27点掲載)2022.12.12.作品1点追加。


 

日本各地の焼物をこのコーナーに収録する。

 

各地といっても日本中の窯数は無数にあり、

早い話がジャンル別でくくれない分野の日本の陶磁器を

ここに収めることとした。

 

読者の皆さんにご教示を受けながらのコーナーになる。

 

風土の違いから来る、多種再々の感性と

その土地に根付いた生き様が感じ取れるコーナーといえる。

 

小生の実力で日本各地の窯場を鑑定できるわけではないが

HPご高覧の皆様方のご指導を戴きながら

このコーナーを充実させていきたいと存じます。

 

・・・JW5〜   オールドノリタケについて・・・

 

愛知県に生を受けながら

則武製品を扱うことはしなかったが

明治の末期で約100年の時が流れる時代に突入した

明治時代の製品を眺めると

外国文化の良い面を吸収するエネルギーが

ほとばしっている、この実力は侮れないのです。

 

それでは日本各地の焼き物をお楽しみください。

 

 


 

 

jw0016

 

 

 有節萬古花文鉢 JW0016  江戸後期 

 ゆうせつばんこ

 

三重県桑名市付近で天保年間頃から "森 有節"

が作陶、再興萬古とも位置付けられている。

最近は市場にほとんど出回らなくなりました。

発色がくすんでいますが、万古コレクター向き

古ニュー 1有り 高台内の小判印に「有節」とある。

17.5cmH5.0cm5.8cm  NO0014

 

 

 

ji0501

 

 

 湖東焼染付十二支文茶碗(2客) W0033 明治

 

湖東焼は江戸後期井伊候の命により発足、明治初期に廃窯

つまり近江国彦根藩御用窯である、その焼成期間も短く

全国的には作品数が少ないため、資料的価値が有ります。

なお、御用窯の時代は井伊直粥〜その子 直憲までの

1842から1862年とする説もあるほどの短期間の御用窯。

精作が多く古陶磁ファンの羨望の的になる器が多い。

最近は製品を見る機会は滅多にない

口径10.7cmH8.2cm  0010

 

 

テーブル, 屋内, 座る, 皿 が含まれている画像

自動的に生成された説明

 オールドノリタケトースト皿 JW5012 紙箱

 

1920年前後、裏名アメリカ用マロンMjapan中央見込に

花文を3種類描く、内周には中国の皇帝の色である黄色

が美しい!金彩もよく残り口縁を描く文様も精美で腕

の確かさが見てとれる。

中央に6弁のトーストされたパン受けが設えられ、

キツネ色に変色し美味しそうなパンを支える部分とし

て器のシンボル?となってそびえて?いる。 No0019

寸法:左右幅20.6p 皿部高7p 総高8.6p

 

ji0503

 

 

  木原窯染付茶碗 JW0303  江戸時代  

 

発掘割れ直しあり見込みの汚れが多い、茶碗では参考品。

しかし滲んだ染付の味と絵付けの雰囲気は捨てがたいものを

もつ初期伊万里に紛れ込む場合があるので、ご用心!

剣山をいれ 見立て花生けに使用すれば花も映える。

10.2cm、高台径4.8cm NO0014

 

 

 

 

 

九州諸窯黒釉四耳小壺 JW0038  江戸中〜後期

                       

やわらかな釉薬、見た目よりも高火度で焼成されている。

他に類例を知らない小壺、しかもゆがみ以外は完品。

耳の形がこの器の特徴で、おおいに自己主張している珍品。

さらに壺の用途も判らない。ご存知の方、ご教示ください。

“うるか壷”か?この壷、総釉で籾殻高台が特徴です。

高台径4.34.5cm H6.77.4cm 口内径4.14.4cm

最大径(耳含め)11cm  NO0045  

 

 

 

jm0504

 

 

 色絵龍花文四段重蓋物 JW0104  明治 ダンボ箱

 

万里以外と見受けられる、でも産地は不明。

お正月には活躍する、さぞかし中身の料理が美味そうに

見えるだろう。漆の重箱とこの手の器はプラスチックの

台頭や使い勝手の悪さから、便利さに追いやられ日本の食卓

から姿を消しつつあるのは残念である。

逆の発想から考えれば、この手の器に命を吹き込めば

最高のもてなしになると思うのだが?皆様はいかがか。

直径15.CmH21Cm  NO0038

 

 

 

 

 

 京絵付飯茶碗 JW0049 

 

このような傷物をなぜ取り上げたのか?以下の理由がある

時期は江戸末期の時代、伊万里より絵付けのしていない

白磁を京都に持ち込み、京都の職人が絵付けした?

思われる作品ではないか?と考えられるからである。

絵付けは丁寧で様式化された牡丹唐草?が一面に飾られ

ている、絵付け後の焼成温度が低いのか?色彩につやが

無いのが特徴といえる、金彩も施されているが、これ

また艶が無い。高台に10_の当たり傷有り。蓋の高台内に

「清」の書名がある(画像で一部分確認できる)

茶碗口径11,6cm 蓋外形10,3cm 全高8,3cm 3,500

 

 

 

 

 

 手桶形掛花入 JW0050  産地時代不明  

 

染付にて「あさがおに つるべとられて もらいみず」

が書かれ白磁の色は「李朝の青みがかった白」の美しい

花活けです。右上がりの太いロクロ目は器形を引き締め

見所を与えています。野の花が何でも似合いますので

好んで、この器に花を投げ込む回数が増えてしまいます。

高台径6cm 前高17cm 畳付より上9cmに掛け穴

                     3,600

 

 

 

 

 窓絵兎文染付向付 JW0051 産地時代不明 

 

産地が説明できない“生掛け”の珍品向付の紹介です

煎茶碗の可能性も有りますが、絵付けのウサギに惚れて

購入の決断をしてしまいました。時代も良くあって江戸後期

釉が掛っていない部分が5箇所もある上、染付の稚拙なこと

絵もウサギと言われなければ判らない始末、高台もボッテリ

していてシャープさが不足しています。

ところが眺めていてアキが来ないのが不思議な現象です、

磁器特有の冷たさが無いのもこの器の魅力なのでしょうか?

口径7,9cm 全高5,3cm 高台径3,6cm   3,000

 

 

 

 

 ふかわやき

 二川焼松文平鉢 JW0057  幕末〜明治

 

弓野系二川(ふかわ)焼、最晩期の平鉢の紹介です。

見込み全体をまず刷毛で白泥をサッーとひと塗り化粧して、

上写真のように“松の老木”をなんとも大胆な構図で

外縁に沿って描いた、名も無き陶工の芸術品です。

板前暦25年の職人さんにお見せしたところ、この器は

料理の盛り付けが非常に楽で、その上見栄えが良いとの事

(見込みに絵があると主題の所は盛り付けに神経を使う)

やはり昔の職人さんは日常の使い勝手まで計算していたのか?

この作品から教示を受けた思いです。

極小の“二川”の窯印が高台内にある。       

直径35cm 高台径15cm 高7,5cm NO0028

 

 

 

 

 

 

 

 

 萩焼酒盃 JW0063  幕末? 

 

とても洗練されたスタイルとはいえぬ、素朴な作り方で

温かみのある、萩焼で手捻り酒盃の紹介です。

胎は56ミリと厚く重量感があります腰部は大胆にシノギ

が入れられ器を引き締めています、畳み付きにも透明釉が

掛けられていますので、どのように焼成したのかは解りません

骨董品はいつも解らないことが発生するので、一生勉強です。

高台内は大胆なヘラ使い一周半の左轆轤でくり抜かれている。

また口縁には13_と3_の古染付のような虫喰いがある。

口径6,6cm 高さ4,5cm 高台径4,1cm NO0009

 

 

 

 

 

 相馬駒焼色絵跳馬文花瓶 JW0065  幕末〜明治

         はねうま           古杉箱入り

 

かなり大型で耳の形状が優勝カップ型をした特徴のある花瓶で

見事な走り馬(駒絵)が描かれた相馬焼花瓶の紹介です。

相馬焼とは福島県相馬地方に産する陶器で1648(慶安元年)

京都の仁清のもとで修行した陶工で田代清治右衛門が相馬郡

中村に開窯。以後、相馬藩の御用窯として手厚く保護され

幕末までは民間には流出しなかった。 当初は茶器類が多く

江戸後期には走馬を描き“駒焼きの名称”の元となった。

提示の飾花瓶はその名のとおり器面には躍動感のある走り馬が

白・黒・赤・緑・黄・茶色の彩色で23匹が見事に描かれる。

相馬地方の資料館や午年生まれの方、または競走馬の関係者

の方にお勧めしたい逸品です。     0156  

寸法:高43,8cm 胴最大径19,3cm 高台径15,315,8cm

 

 

 

 

 

 唐津藍甕  JW0066  明治頃  九州地方

    あいがめ

 

ドラム缶より容量が入るであろう大きさの大甕の紹介です。

2007年7月、某温泉旅館にこの手の3本の甕が並んでいて、

それぞれ泉質の違うお湯が流しかけられ、試しに湯船に入ると

自分の体積分のお湯がザァーと流れ、爽快な気分を味わいまし

たが、実はこの甕は地中に埋め“藍染に使う藍を搾った液体”

を寝かすことを目的にした甕です。 

15年ほど前は市場で散見しましたが、最近は無くなったのか

市場に出なくなりました。

ところでこの大甕を日本全国に送る手段はあるのかなー?

寸法:口径62×66cm(楕円) 高さ 約90cm NO0085

 

 

 

 

 

 染付通い徳利 JW0069  産地不明 明治  

 

 良く使用されたのか?白磁に雨漏れがでているので、見た目に

風情のある“通い徳利”の紹介です。

この手の徳利には木の蓋が付いていて、高級な徳利の蓋は

漆が塗られた物も散見する、今では使い捨ての時代で

プラスチック製が多いが、こんなところでも昔の人達はゴミを

出さない工夫があったようだ。

この写真の裏面に縦書きで“酉第3014号”とあるが

何を意味するのか小生では解らない、酉は昔の人達が西方を指す

ので・・・やはり難解である。

 容量はちょうど1升くらいか、出窓飾にちょうど良いサイズ

寸法:胴径16cm 口外径4,4cm 高さ26,8cm 高台径9cm

                       NO0008

 

 

 

 

花蝶文染付小皿 JW0070 江戸後期 

 

残念なことに焼きが少々甘い残念物ですが太古石や牡丹の花、

群れて舞う蝶の書き込みが美しい小皿の紹介です。

 裏面は書き込みが無くやや青みを持った白磁釉がかかり

細かな貫ニューが全面に入ります、骨董業界ではランクは下が

りますが、使用による変化が期待できます。

伊万里で売る店もあると存じますが胎土の様子が伊万里と

異なり波佐見?判りません、残念ながら現存数は3です。

寸法:径13,3 cm 高台径7,5 cm 高2,5 cm  0010

 

 

 

 

 

 色絵鳳凰文小皿 JW0072 5枚組  明治 

 

 見込み中央に赤絵の骨描きで椿の花、その周囲に飛翔する鳳凰と

椿の花がそれぞれ3つずつ描かれ、それを紫の唐草がつなぐ図案。

 明治時代ともなると産地は特定できないが、金泥も現存している

部類なのであまり使用された様子は窺えない。

 この大きさは銘々皿として使い勝手が良い大きさなのでその日の

お客様や気分に応じてどんどん使用していただきたいお皿です。

寸法:口径13,3cm 高2,2cm 高台径8cm 5枚 3,500

 

 

 

 

 

 常滑灰被片口 JW0058  江戸時代  G,

 

片口は人気アイテムで筋の良い片口には滅多に出会えません

そんな中でも洗練されたスタイルで冷酒に合う片口の紹介です。

残念なことに口縁部に3箇所、見込み部に1箇所

(上写真の左上部の黒い部分、石爆ぜを修理か?)に目立ちません

が直しが御座います。

幽玄な趣を演出するにはうってつけで水盤で使用すれば花が

見事に引き立ちます“侘び・寂び”の雰囲気を重んじる茶道の

床飾りに用いれば“片口は花の脇役”となり大地を表現します。

なお、生産地は“丹波”・“越前柿渋手”の可能性もある。

口部含む径20cm 高66,6cm 高台径8,7cm   NO0039

 

 

 

 

 

 

 

 横綱磁器人形三体 JW0074〜0076 

明治〜大正  瀬戸

 

 人気アイテムのお相撲さん、手の平に乗るサイズです。

 駒ヶ嶽 國力(こまがたけ くにりき1880年(明治13年)

12131914(大正3)411日)は大相撲の力士

最高位は大関。身長188cm、体重135kg

各寸法(最大を表す)

右)水滴: 高7,5cm 巾4,2cm 奥行2,6cm

中)水滴: 高8,1 cm 巾5 cm 奥行3,3cm

左)人形: 高8,2 cm 巾4,6 cm 奥行3,1cm

               NO0025

 

 

 

 

 

 ノリタケコーヒーカップ JW5005 

 

使い勝手が良いのか?良く使い込まれている花柄が美しい

コーヒーカップ1客のみの紹介です。

 昭和レトロという言葉があれば東京オリンピック前後の

この器にふさわしい名称だと思います。

カップ寸法:直径:約10cm 高さ:約4.8cm

ソーサー寸法: 直径:約15cm  NO0004

 

 

 

 

 

ノリタケ カップ&ソーサー JW5006 

 

 1960年前後の発売だと思われます、つまり日本経済が

うなぎのぼりで東京オリンピックのチョッと前、プラチナ彩と

小花を散らしたデザインはこの頃のノリタケでは多く見られ

るデザインです、昭和レトロな味わいのあるカップです。

 残念なことに口縁に小さな当たりが金直しされている。

 寸法:口径9,7cm 高5,7cm 皿径15,2cm NO0005

 

 

 

 

 

 麦藁手土瓶 JW0077 大正〜昭和

 

秋の味覚の王者 「松茸」 土瓶蒸しが美味しいですよねー。

今では売り場から姿を消し、見かけなくなった人気アイテムの

「ムギワラ手土瓶」の紹介です。

良く使い込まれ味が出ていますね、しっかりした造りで、蓋を右に

90度くらい捻るとぴったり止まり安定します、逆に捻ると蓋が取れ

猪口として香りの良いスープを入れることもできます。

(蓋の高台切り口が目印で、蔓の取っ手後ろの位置で蓋が止まる)

産地ははっきりしませんがおそらく美濃焼と思います、内側にも

透明釉が掛り手抜きはありません。

 日本の家屋には何故か?ムギワラ手の色使いが似合いますね!

もちろん野の花を投げ込んでも似合いますね。

 寸法:土瓶高8,5cm 胴径10,5cm 吊手高14cm  No0005

 

 

 

 

 

 犬山焼赤絵盃 JW0078 明治

 

 胎土の厚い陶器質の器に吉祥文字3文字と花文を犬山独特の

赤絵で描いた文字と花文の酒盃の紹介です。

 吉祥文字としたのは字が達筆すぎて読めないことと、犬山焼きは

「富貴長春」と入れる場合が多いのに、丸い窓の中に3文字しか

描かれておらず「福」と「壽」ではないか?あとは左の画像下の写真

の字でまったくお手上状態です〜。

 

 口縁に5_くらいのホツあります、瞬間接着剤で止めましたが

重厚な造りで野武士のように堂々としています。  

 寸法:口径7,4cm 高さ5cm 高台径4,3cm 特価 NO0003

 

 

 

 

 

 

 吉川雪堂作朱泥急須 JW0081   昭和

 

人間国宝である三代山田常山(故人)と並び称された

常滑焼の名手“吉川雪堂”の朱泥急須の紹介です。

 朱泥は使えば使い込むほど、その風合いに深みを

増してきますので、茶器である急須を作るには

うってつけの粘土です。

 やきもの作家の中で「急須」は大変に評価が低く、それ

でいて作ってみれば「すごく難しく奥の深い器」です。

こんなに難しい器を作る作家が評価が上がらないかは

焼き物界の七不思議ですね。

これだけ使い込まれて無傷の急須は希少価値があります

煎茶の味を良くするといわれる朱泥の急須をお試しあれ!

寸法:全高8,8cm 左右最大幅11,5cm 胴径7,8cm 

                   NO0008

 

 

 

 

 日本陶器会社カップ(ペアー) JW5083 

 

 明治末から大正初期にかけて国内向けに生産された

日本陶器会社(後のノリタケ)ヤジロベーマークの葡萄文

が美しいティーカップの紹介です。  残り2碗

 ソーサーがありませんが約100年前のカップにしては

洗練された雰囲気が漂っています、明治の目覚しい発展

をとげた工芸品を片手にお気に入りの夢をどうぞ!

 寸法:左右11cm 高5,4p 口径9cm 高台4,5cm

                 NO0010

 

 

 

 

 日陶小皿 4枚 JW5085

 

RCニットーローヤルと裏名がある小皿の紹介です。

詳しい説明は出来ませんがショートケーキなどに如何でしょうか

 

寸法:外径16,4cm    言い値処分。

 

 

 

 

 

ノリタケエジプト文カップ&ソーサー JW0091 560年前

 

 細密なエジプト風の幾何学文に動物が描かれた輸出用の

昭和レトロに分類されるノリタケの カップ&ソーサー 

2客(ペアですがばら売り可能)ちょうど前回の東京オリンピック

時代の作品をどうぞ!            

カップ寸法:口径8,8Cm 高6,4Cm     NO0005

ソーサー寸法:径14,8Cm 高さ2cm

 

 

 

 

 

 九谷庄三作小碗  JW0093  明治

 

九谷庄三(しようざ)ジャパンクタニを生んだ男 181683年没

ぐい呑みとして使用できる緑の釉薬が美しく金彩が精美な作品

クタニは明治には活況を呈し伊万里を抜いて輸出量1位を実現

 した、その最盛期は100人の陶工がいたという。

 

そのクタニを活性化させた北陸の陶聖!名人のなせる業か?高台

側からの眺めが素晴らしい。 白い粒、高台に小ホツあります。

寸法:口径7,5Cm 高5Cm 高台径3,2p  0026

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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