JS:

 

信 楽伊 賀

(C) サロン竹森

updated on 01/02/2004 23:13:59

改定版2006.11.30.作品9点掲載(計9点掲載)2022.01.20.作品1点追加。


 

骨董界のなかで

“信楽で死ねる”

といゆうぶっそうな諺がある。

壺の首が欠けていようが、割れていようが

信楽には高値がつく。

 

こんな焼き物は日本で唯一「信楽」だけである。

 

笑い話で本当の話。完品の信楽の壺が一年たっても売れない。

骨董屋主人は考えた!  ・・・「迫力がないのでは?」と!

 

そこで口縁部を金槌で叩き割った。

三週間後その壷は元値より高値で売れた・・・といゆう話である。

 

こんな信楽焼きの魅力をある文豪は

 

前略

「燃えさかる炎にあおられ灰は壺の肌に舞い降りる・・・

炎と土と灰との融合から生じる、天工が生み出す窯変の景色」

後略

・・・と絶賛している。

 

なんともいえぬ、不思議な魅力を秘めた、日本を代表する窯である。

 

また中世から今日まで「一貫して釉薬を使用しない窯」は信楽のみであり、

 (江戸後期〜例外的に一部施釉する期間あり)

日本人の感性「侘び・寂び」に最も適合した表情を見せ

特異な風土に根ざした日本の原風景を見るような

魅力を秘めた窯である。

 

伊賀焼きについて

こんな話がある、昭和時代にある学芸員が

 

伊賀と信楽を系統的に区分する事を宣言し

一生をかけ研究に没頭したが挫折した。

 

考えてみれば山一つ隔てた地理的環境で粘土質もほぼ同じ!

 

産地独特の形は「筒井定次や藤堂高虎」が

茶人好みの伊賀焼を焼成させた!

 

桃山時代以外は産地の特徴も無く!

工人達の交流も頻繁であったようで

生活雑器は産地ごとの違いは皆無に等しいであろうと考えられる。

 

尚、茶道具に使用できる古信楽を求めるのは至難の業で

多くの授業料がひつようなのだ ()

 

 


 

 

 

 

 

 信楽焼特大壷 JS0008 時代不明

 

 度肝を抜く大きな信楽焼の壺の紹介です。

胴の中央より下側は炎が当たり信楽独特の赤みが

さしていますが,上部は白く焼き上がり、生焼けかと

思いげんこつでたたくと信楽独特の金属音がいたし

ますので1150度は上がっていると推測します、

我が家の庭にデンと居座っています「藍甕」より

高さが有りますので、もし玄関先に飾るとすれば

門構えの立派な「料亭」「旅館」でなければ似合わな

いと思います。もし購入希望あっても「愛知県豊橋市」

から100キロ以内でないと運搬ができないと思います

(運送業を経営ならば?)()

何の目的で?どのように焼成したか?解かりません。

寸法: 全高 90cm 胴径 70p 0211

 

 

 

je0005

 

je0005

 

 

 古信楽自然釉大壺JS0015室町中期 杉箱

 

釉なだれの迫力(表面6本裏面3本)が素晴らしい逸品。

私は裏面(下画像)の顔のほうが、気に入っている。

両面の眺めが楽しめて古壷マニアには嬉しい壺といえる。

初窯か?窯の天井の土が降り物となり、自然釉と融合し

(上写真右上の肩部を参照)で固まっていている。

どちらにしても信楽・伊賀の見所である大自然のあら

荒しさが最大限に表現された名壷と私は見ている。

斜めに流下する深緑の自然釉が“天工の技”を示す

(自然に下方に下がる自然釉は人為的な疑いがある!)

無釉のところは肌が赤色に発色していて、壷がよく焼き

締まっている事を証明!しています。

傷気のない大壷で滋賀県の育んだ焼き物後世に伝えたい

「美術館クラスの名壷!」です。

“心ある伝道者に所蔵して戴きたい”・・・と私は考えます

寸法:H40Cm、口径約13,Cm (NO3655

 

 

 

 

 

 

 信楽 灰器 JS0505 明治〜大正  桐箱

 

箱の蓋に墨書きで“信楽手灰器”とある。

土は枯れているので100年位は経っていると見える。

器はヘラ目で力強く装飾され、自然釉がほど良く掛かり

この器を魅力的なものに演出している乾いた緋色が美しい。

D17.7cm H6.5cm 0021

 

 

 

 

 

 

 信楽夏茶碗 JS0506  作者不明  

 

素直な立ち上がりで美しい夏茶碗です、一見すると

“黄伊羅保茶碗”と見間違える肌の味。

高台脇に角印が押してあるが信楽独特の砂目の多い粘土で

印の輪郭がしっかり見えなくて読めないのは残念。

作者不明だがなかなかの名碗と見る、お抹茶の翠がさえる。

口径15.816.3p H5.7p  NO0015

 

 

 

 

 

 信楽サヤ(見立水指) JS0513   ダンボ箱

 

1970年代には見所のある窯道具が市場に出回ったのですが

理由は判りませんが近年窯道具の良いものが姿を消しました。

今回紹介の「サヤ鉢」はキズ気も少なく、写真参照のように

左側に2本の自然釉が流れ、なお下写真のように器内壁に“大”

の窯印が鉄釉で (ベタ底高台にも同様の字が1個) 描れている。

この“大”の書体がこのさやの見所となっています。

何度も窯の中で焼かれた肌は、釉薬では現せない侘び寂が伝

わり自然界の厳しさが表現され魅力があります。  5

ロクロ目も爽やかで口縁に向い絞った姿形はまことに佳品。

口径16,7cm 高13,514cm 畳付径 約18p NO0060

 

 

 

 

 

 信楽大平鉢 JS0035  室町? 

 個人蔵

信楽か伊賀で製作された大平鉢のご紹介です。

見込みには八本の櫛劃きで8箇所、その間の余白

1本のヘラ目をやはり8本入れる。

器壁には長石が覗き、石爆ぜも多数、長石釉がが

丸く固まり胎土の厚みが1cm弱もある、信楽の図録

でもこの手の鉢は見かけないが釉切れ付近に発色

した“卯の斑”現象雅が美しい、付高台でる。

口径23,7cm 高5,87,1cm 高台径9,8cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 信楽大壷 JS0520 桃山〜江戸前期

 

壷の口がぶち割れても威風堂々とした信楽の大壷の紹介です。

もう少し自然釉がかかっていればこんな山梨の田舎に来る事が

無かったと思うのだが?この壷は縁あって興しいりしました。

 時代は桃山〜江戸初、肩の張りも良く日本庭園におけば見栄え

がします!また、広い玄関や床の間があれば中央に“どーん”と

おいて身長くらいの花材を投げ込む! いいですね〜。

 寸法:全高51p 胴径46p 高台径20,5p 口内径12cm

 

 

 

 

 

 

 信楽青釉花瓶 JS855 およそ100年  ダンボ箱

 

独特な釉色と輪トチン跡、胴継ぎの制作方法からみて中国製品の

可能性を見ていましたら、何と釉薬を使わないはずの信楽焼が

明治〜大正時代に実用器の花瓶で製作つまり珍品花瓶と判明した。

せんべい壷や雲助で釉薬を掛けた製品を見るが、これは少ない!

寸法:口径5,6cm 胴径11cm 高14cm     NO0013

 

 

 

 

 

 信楽中壺 (口割) JS蔵番857  桃山〜江戸初 

 

口縁全周に荒々しい欠けあるものの焼きあがりは抜群で、

自然釉も片面にゴマが掛かり見応えのある信楽壺です。

投げ入れに流儀無しと言いますが口が小さく花が活け易いのは

華道を習っていない我々素人にとってはありがたいですね。

肩の張り具合と欠けた口の迫力は信楽焼きの真骨頂!

寸法:口内径8〜9cm H27,5Cm.0126

 

 

 

 

 

 信楽大壺 (口割) JS0112  鎌倉末 

 

口縁全周に荒々しい欠け直し有りますが初期信楽焼の魅力

があふれて渋みの好きなマニア向けの壺でございます。

欠けた口は「十分の一残る」この迫力は初期信楽焼の

提示の壷の真骨頂!といえますね新入荷しました。

古い壷で底に傷があり水漏れします、竹の落としが付随

いたします。

寸法: 全高35Cm.0126

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

 

 

古美術サロン 竹森(予約制)

自宅内展示ですので、ご来店の節には

約をお願いします。

 

 

ホームページ