CD:中国

  唐時代〜五代時代

 

 

updated on 01/18/2007

2007.04.25.作品2点(計3点掲載)2022.01.14.作品解説追加。


 

   唐時代〜五代時代の中国陶磁(618年〜960年)

日本の奈良、天平、平安前期に相当するこの時代は、

前期の発明が一挙に開花する。

また、実用の器作りと、海外交易に新時代を迎えた為に、

機能美が創造された。

技術の上では、

1.唐三彩の出現

 

(緑釉、褐釉、黄釉、藍釉)

(日本の奈良三彩)

2.外国の造形の輸入

 

(シルクロードで輸入した銀器の模倣)

3.唐白磁の盛行

 

(貴族的なフォルムと白色の追求)

4.秘色青磁の出現

 

(越州窯の盛行)

5.絵付陶磁の幕開け

 

(長沙窯)

6.実用の器作り

 

(量産と機能美の追求)

(輸出の増加、日本〜エジプトまで)

 

 

等々の発明がなされた。

五代時代は貴族社会の終わりを反映し、地方の経済活動が活発となり

次の時代の幕開けとなるきっかけを創ったともいえる。

 

なお唐時代末期は、日本陶磁史においては“唐三彩”に触発された

猿投(さなげ)窯の施釉陶(緑釉)が始まる時期に相当する。

 

 


 

 

 

 

 越州窯青磁多シ壷 CD0995 中国五代

 

 当時秘色青磁といわれた、人気の青磁色を呈し胴部の蓮弁

印花文が仏教で使用する道具であることを物語っている。

 日本でも古瀬戸でこの製品が写され製作され遺品が現在する

 容器の内側にも釉が施されているので液体を入れたのだろう。

 発掘品だが状態は良好で博物館にも陳列できるくらいの中国人

の好む秘色青磁人気が高く希少といえる作品。

寸法:胴最大径13,5p 高30,7p 高台径9p 2850

 

 

 

 

 

 

 唐白磁有蓋壷 CD1394 盛唐時代 刑州窯?

 

 この万年壷の前愛蔵者「古美術研究家であるT・K氏」が生前に

「日本一の唐白磁万年壷」と自慢していた逸品の紹介です。

 蓋のアップ画像

 理屈はともかく唐時代の特徴である貴族社会の優雅さと威厳が

ひしひしと伝わってくる器形そして焼成の困難な白磁の安定感!

その焼き上がりは1300年経過した現在であってもお見事の一語!

 

胎土は精良な純白で化粧土のいらないタイプ、重量はずしり

と重い、残念な事に高台中央に4,5cmの窯割れが目視でき

その先端から総延長25cmの窯ニューが走るが、提示の万年壷

魅力は素晴らしいの一語! 中国文化の安定した時代の粋を

現在に伝えている逸品。

寸法:胴径27,5cm 全高32cm 口外径11,8cm 口内径9,5cm

 

 

 

c1920

 

 

とうかさいぶじんよう 

 唐加彩舞人俑 CD0527  盛唐時代  紙箱入り

 

芸人の舞人(ダンサー)が勇ましい形相でポーズを取っている、

唐時代は平和で住みよい時代であったようで異文化の良いとこ

ろも取り入れ豊であったと聞く時代、この舞人俑は彩色が良く

残った部類に入る。

威厳に満ちた動作の表現は中国らしく、やはり素晴らしい!

                 H35.6cm029

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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