CC:中国

西晉時代〜隋時代

 

 

 updated on 08/04/2007

新規登録。2007.08.04.作品1点掲載(2点掲載)2022.01.21.作品解説追加。


 

中国西晉時代〜随時代の中国陶磁(265年〜618年)

日本の古墳時代に相当する中国陶磁器は、

戦乱の世を反映してか技術の発展はあまり見られなかった。

造形的には、天鶏壺、盤口壺等、

模様は、蓮弁文、唐草文、などである。

しかし、華北では、彫塑力のすぐれた陶技が発展する、

加彩俑の一群である。

技術の上では、

1、      飾の技法が始まる

 

(鉄斑紋、白釉緑彩陶)

2、      磁胎の始源

 

(黒釉磁、青磁、白磁)

3、      白色の陶磁器の始源

 

(安定した色彩ではないが白磁の始まり)

4、      動物、人物俑の陶技が躍進する

 

(加彩俑が増加)

 

等々の発明がなされた。

やがてやって来る貴族社会の美意識に適合する

白色の焼物の萌芽(ほうが)が見られた時代である。

なお、この時代の日本では施釉陶はまだ生まれていない。

日本で古墳時代に相当する古陶磁を中心にした

 

中国古陶磁などを紹介するコーナーです。

 

それではお楽しみください。

 


 

 

 

 

かさいぶんかんさんにんよう       りくちょう(222589年)

加彩文官三人俑 CC0043  六朝時代  桐箱入り

 

文官と思われる三人が細身の体と面長な顔つきで制作され

この時代の西方文化の特徴を表している、髪形はおのおの

違っている。

俑の陶体には、木の根が所々に張り付いて残っている。

一体ずつに分けて、桐箱に収めてあります。

                  H21CmNo021

 

 

 

 

c0769

 

 

古越州窯天鶏壺  CC0769  東晉時代  桐箱入り

こえっしゅうかまてんけいこ         とうしん

 

提示の青磁は当時の中国で人気があったヨモギ色青磁の天鶏壺で

日本の古墳時代に、こんなに安定した原青磁が焼かれていたとは!

さすが焼き物の先進国中国と言える、灰青磁がムラムラと発色し

平安時代の古瀬戸を連想するが、約500年程こちらの焼き物がが

古い、日本では、床の花生として人気が高い器種。

尚 注ぎ口は穴が貫通していない、残念なことに首部に折れの

直しが有るが史料価値は一級品。    H20CmNo0279

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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