CA: 家宝 「家宝のある暮らし」 |
(C)サロン 竹森
updated on 07/19/2017
2017.07.20.新規作成、3点でスタート(12点掲載) 2022.01.17. 作品解説追加。
家宝とは
家の宝。その家に代々伝わる宝物。
とある。
私の浅学な知識で定義すると
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1、製作から100年以上経過しても芸術性を失わない。 2、その作品と対峙すると一種のオーラが感じられる。 3、日本中に同じものが無いことが望ましい! エトセトラ・・・ う〜ん 難しい! 日本中に骨董品ブーム?を巻き起こした 「なんでも鑑定団」で 読み解くと・・・ A,売ったらしばらく生活できる事! (笑) これが回答になってしまって いるのではいないか? ちょっと まったぁ〜 これまた私見で恐縮だが 入手したお宝から発信するオーラが 岐路に立ちくじけそうになった私(家族)に 叱咤激励を発するような 心にも繋がる作品と出会えたら そのお宝は「我が家の家宝」に 「あたいする」と私は考えているのだが? さてこの見解、読者の皆様は如何か ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1991年バブル経済が弾け 2008年リーマンショックを経験し 骨董の値段は10分の1に なった言う。 注:(2017年値上りした骨董品は若冲のみ) これは家宝を手に入れる チャンス到来 (笑) だと私は考えているのだが 見所のある作品は市場に出ないぞ! う〜ん! それでは付録のような命で私が頑張ろう! さてさて ラッパは吹いたが このコーナーを閲覧いただき 短い人生の中で心が豊かになるような 「糧」が誕生してくれる事を! 私は 願ってやまないのであります。 2017年7月吉日 サロン竹森取締役 |
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珠洲綾杉文叩壷 家宝001 鎌倉末前後 保護箱 私設美術館納入。 推定 三〜四期の「馬ツナギカメガタン窯」で製品数は少ない 窯印は(1X)で呪術的(まじない・うらない)な意味を持つ。 寸法:高32,5cm 胴径24cm 底径9cm |
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赤絵金彩五爪龍文印合 家宝004 清時代 これで「龍」の紹介が連続三回となる、大清道光年製 の銘が高台内にあるが裏面となる描写も精美に描かれ 手抜きは一切無い官窯製品の臭いがぷんぷんとする。 日本で印籠は桃山時代くらいから薬入れだったが 本来は印章入れで渡来した、中国では3〜40の印鑑を 所有し大切にしたとの伝承がある、こんなことからも 印肉入れ(印合)も大切な文房具の一員であった。 このお宝「宣」という字が相応しい。 寸法:径10,2cm 高4,3cm 高台径6,1p |
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キヌタ 砧青磁花瓶 家宝005 中国南宋時代 桐箱 茶道界で人気がある龍泉窯の青磁で下部が「下蕪?」いや「下蒜形」 が特徴で、優雅な曲線と素直に伸びた首の器形が美しい花瓶です。 利休がこよなく愛した「雨過天晴」の釉色なのに現代人に人気が無い 理由が私には解らないが、照明の変遷が考えられます。 蜜蠟の ろうそくや行灯の赤みが強い光源で見るとこの砧青磁の発色が 素晴らしく玉の質感と共に心が晴れ渡る色であることを体験 できる?と私は思うのですが、読者の皆様は如何か? 「侘び・寂び」のある床にこの花瓶を置けば清涼感がただよう。 このお宝「晴」という字が相応しい。 寸法:高16p 胴径9,2cm 口径4,3〜4,4cm 高台径5,7p |
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甲骨文字(5片) 家宝その7 (上画像2片) 個人蔵です。 亀甲,いのしし,しか, 水牛の肩甲骨などに彫った 中国最古3000〜3500年前)の象形文字。 提示したものは「鹿」が多いと思います。 |
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河南省安陽市に殷後期の遺跡がある。1899
年、この 付近から文字が刻まれた獣骨や亀甲が発見された。 1928 年以来、大規模な学術調査が行われ殷の事情が 明らかになり殷王は甲骨を用いて占いをおこなった その結果にもとづいて政治を行ったことが明らかに なり、その記録に使われたものが甲骨文字で、漢字の 基礎となった。このお宝「基」という字が相応しい。 (笑い話だが当初はリューマチの漢方薬で売られていた) 上画像右の寸法:長さ20p 最大巾9,5p 16文字 左画像左下の寸法:長さ16p 最大巾11p 13文字 |
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須恵器「薬壷」 家宝その8 日本10世紀 桐箱 仏教美術や古窯を愛でる方にとっては一度は手にしたい 垂涎のコレクションアイテムで肩の張りと自然釉が魅力! 日本で始めて誕生した水の漏れない焼き物 「須恵器」 異国の臭いが少しは残っていますが優雅な曲線は21世紀 の私たちに対し精神性の確かさを語りかけてきます。 姿勢が正されるオーラが漲り「捧」という字が相応しい。 産地は特定できないが出土地から「珠洲」の可能性が大きい。 寸法:胴径25,7p 高21,2p 口径12,7p 高台径14,7p |
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古代玉ネックレス 家宝12 中国戦国〜漢時代 古代のパワーストーン?手にするとさすがは玉の国中国 といえる迫力が伝わってくる、石質はメノウで親玉の石紋は 宇宙の果てを見るようで類例を知らない模様が見てとれる。 古代の思想「神と人間が交信する為には玉を仲介する以外 にわできない!という考えが解るような気がする逸品です。 このお宝は 「魂」という字が相応しい。 NO0350 寸法:全長59p 大珠径4,1p 白管珠長5p |
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官窯青磁輪花小碗 家宝15 桐箱入 蔵番125 玉の質感を髣髴させる焼き上がり釉調に潤いがある佳品 17弁の花が開花して、高台にかけてキュッと絞られた 緊張感のあるフォルムが美しい。 高台内に日本流のトキンが立つ!この碗の特徴です。 宋時代官窯青磁製品の逸品を皇帝の命で明〜清時代に 倣製させた作品と見るが このお宝「潤」という字が相応しい。 寸法:高5p 口径8,5〜9p 高台径3p NO0187 |
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因脂紅大碗 家宝16 清時代(光緒年製) インシコウ 広元窯?公営の陶器研究所? 吉祥である桃の実の赤を表現したのか?日本の陶芸では この発色は見かけない、この発色の釉薬は不明です。 美しい桃色ですが見込みは白磁、どんな料理を盛り付け るかは?センス次第ですね? この発色を陶芸家が研究用に手許に置いても良いですね。 このお宝「桃」という字が相応しい。 寸法:口径17.4p 高8,1p 高台径6,7p No0166 |
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猿投長頸壷 家宝17 桐箱 水簸されたきめの細かい胎土に備前焼で良くお目にかかる 「白いゴマ状の自然釉」がかかった端正な器形の須恵器の紹介です 骨董の終着駅である「仏教美術」や「茶道」の詫び寂びに通じ 探している方が多い人気の高い壷ですが こんな田舎に招来 するだけあって口縁部に6cm余りの割れがあり魅力は不動ですが 共直しが有ります、花活けとして使いますと日本の野草は 何でも似合います、本物の中世の焼き物は水漏れが発生しますので オトシが必要。このお宝「律」という字が相応しい。 寸法:高18〜18,5p 首内最小径2,5p |
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やはずぐち 備前矢筈口水指 家宝18 室町 古塗箱 水指の最高峰です。 畳付に古欠け跡があるものの豪壮な器に目が奪われ 目立たない野武士のような雰囲気がただよう。 胎土は厚く手取りはずしりと重い名品です。 作品に対峙すれば言葉の表現はいりません! 五感で感じる日本人の故郷と言えます。 豪快な畳み付きのシワ部分 時代が下がった陶製の蓋が付属する 水指の収納用古箱はヤリガンナで造られた 漆の朱塗りされた専用保護箱がつく このお宝「豪」という字が相応しい。 寸法:口径13.8〜15.4cm 高台径7〜7.4cm 高16〜16,5cm (旧所持者の墨書有) |
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李朝龍染付壷 家宝19 蔵番177李朝後期 塗箱 大胆な筆さばきで描かれた「龍」が魅力の壷です。 生命力に満ちた「雄渾の龍」が伸び伸びと描かれた李朝 後期の逸品です。 「口部に古い貫ニューあり」 また、最大径のところに引っ付き痕が7cmほどザラツキ ありますが龍の頭部ではないので鑑賞に堪えます。 高台は砂利高台で微妙な傾きがあります。 このお宝「雄」という字が相応しい。 寸法:最大径20,5p 口径12〜12,5p 高さ29,5p NO0185 |
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珠洲削磨双耳壷 家宝20 14〜15世紀 私設美術館納入 珠洲焼の壷は絶対数が少ないがその中でも四耳が多く 双耳は圧倒的に少ない製品で注文主の心が伺える。 このお宝「求」と言う時が相応しい。 寸法:総高34p 口縁の欠損2箇所 |
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福禄寿喜文磁器製鼻煙壷 CA家宝21 道光年製 「道光年製」浮彫の落款で置台皿は径3.1pの小品ながら粉彩製 手抜きの無い繊細な技術と作行きが見て取れる皿で2枚付随する。 鼻煙壷の本体は 福・禄・寿・喜 をそれぞれ陽刻で表わし、 その周りには千字体で4段に区画された、やはり陽刻の異なる 漢字を使い、約50字くらいが表現される博物館クラスの逸品! 紫檀製?唐杢の専用箱に設えられている、清朝の皇帝のみが 使用できる(黄色)で漢字が描かれ、地の色は画像のように赤です。 この鼻煙壷の逸品は「官」の字が相応しい。 (蓋も磁器製) 寸法:口径約5_ 高さ6cm 胴最大径3,7p |
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