BK:

仏 教 美 術

(C)サロン竹森

updated on 01/02/2004 22:27:04

改定版2006.11.26.作品12点(計21点掲載)2022.10.10.作品解説追加。


 

骨董道楽の終着は、仏教美術といわれております。

 

仏像を刻む始源は紀元1世紀頃にインド北部及びガンダーラ地方

であると言われております。

そしてシルクロードの交易と共に中国北部地方に造仏が伝わり、

南下し朝鮮半島を経て538年シルクロードの終着駅、

日本に伝わったと言われております。

 

これは公伝であり研究の進んだ昨今では538年以前の

仏像が発掘されている。つまり仏像だけは先行して

渡来しているのが現実のようです。

 

遥か昔の人々が、魂の救済を求め“精魂を傾けて創り、祀った

“ほとけ様や工芸品”に対峙し

当時の人々の思いや、世相を感じながら

 

自分の精神を研ぎ澄まして、作品と心が通い合えた時。

生きている喜びが“泉のように”湧いてくるのは私だけか?

 

元来、仏教美術の魅力は、各時代の精神、政治背景、

生活様式が色濃く反映し、礼拝の対象としてのみでなく、

現代人の我々に対しても「いにしえ人」の生活と息吹が

 

"心から感じ取れる" と思えるのである。

 

 

 

なお、日本の仏教美術史に於いての呼称は

「飛鳥時代」

 

つづく大化の改新より平城遷都までの西暦645710年を

「白鳳時代」

 

“奈良時代”を「天平時代」

 

“平安後期”を「藤原時代」と称します。

 

 

以下 「仏教美術の美」 をお楽しみください。

 

 

 

bu0002

 

 

 民衆仏お不動様 BK0002 光背失 江戸時代

 

東北地方の冬季は一面雪に埋まり農作業が出来ない

囲炉裏のそばで、素人で器用な人がノミを振るう。

素朴な信仰心は“木にのりうつり”プロの仏師達

とは作風がことなる“心あたたまるお不動様”つまり

不動明王を完成させた。

東北地方の寒さは厳しく囲炉裏の灰が積もり、この民衆仏

に時代の星霜を証明する“時代味を付加”してくれた。

ご真言 なーまくさーまんだーば さらなんせんだ

 まーかろしゃーな そわたやうんたらた かんまん

2−上  H37cm NO0101

 

 

 

bu0003

 

 

 べんざいてん

 弁財天座像 BK0003 光背失 江戸時代  

 

 

寄木造りのふくよかな体躯に特徴がある弁天様です。

台座裏に宝永乙酉二年(西暦1705年)正月の墨書有り。

同様に愛染明王の墨書ありますが、それは間違いのようで

財産の神とあがめられる、弁財天のようである。  

H18.Cm NO0030

 

 

 

ci0002

 

 テラコッタ神像 BK0112 

シリア地方 紀元前後の製作か?

 

 

雰囲気は十分楽しめる塑造で実物はもう少し黄土色です、

僅かに銀色の彩色痕跡が神像の凹部に残っている、

日本の骨董屋にとっては珍品です。       ガラ−4

全高9,5Cm No0030

 

 

 

co0511

 

 

白黒象嵌青磁浄瓶  CO0511  高麗時代 G

 しろくろぞうがん じょうへい

 

浄瓶はこのサイズより大きいものが標準で提示作品の

コンパクトなサイズは貴重品です。

中国の唐の時代に青銅製の浄瓶が盛んに作られ、これを

まねた形で、日本の古瀬戸で陶器製の写しがされた。

口部全体に古い金直し、本歌高麗青磁の発色は素晴らしい

ひっつき取り痕・頚部金直し、写真の裏面は良い状態

              H17.5cm (No0180

 

 

 

 

 

 西国三十三箇所巡り掛け軸 BK0101 

 

関西地方33箇寺のご本尊の各摺仏を巡礼し収集、それを

丁寧に貼り付けたと考えられる軸物で、非常に時間と忍耐力が

必要な軸で、蒐集した人の仏教に帰依する心が見てとれる

仏画の紹介です。

時代的には江戸時代くらい有るとみているが読者の皆様は

いかがか?この分野は素人でなんとも・・・。

提示した画像は掛け軸全体の上部のみの3分の1の画像で

版画で輪郭線と寺名が擦られた上に青色を着色し、各お寺の

ご本尊である擦り仏を丁寧に貼り付けた掛け軸となっています

 詳しい画像を必要な方は「問い合わせ」よりご請求ください

 

 

 

 

 

 摺り仏の版木  BK0102 産地時代不明  玄関

 

時代は100年位?仏教美術の愛蔵品を飾り、その後ろに

この版木を置いて飾れば、両方とも見栄えは抜群となる。

産地は不明、木材はかなり古く南方系の堅木が使用されて

いる、骨董道は説明ができないものが出現するから一生が

勉強の意を強くするのは私だけではあるまい。  

40×34.5p 厚さ3.6cm  NO0011

 

 

 

 

 

 

 

 阿弥陀如来坐像 BK0105 江戸時代 

 あみだにょらい            

 

木像寄木造り 光背上部にヒビ有り、時代による相応の痛み

各所にございますが状態は良い、また胎内は空洞で非常に軽く

できた阿弥陀如来坐像の紹介です。

一般家庭の仏間にて飾るにはちょうど良い大きさである、

坐した姿のこの尊像の眼差しは優しく、しかもお姿も美しく

像全体から醸し出る雰囲気は威厳に満ちて、なおかつ

拝む人の心が安らぐような、優しさをひめています。

 仏教美術の持つ本来の姿を内包している仏像だと感心

しながら眺めている、とにかく優品です。

なお、阿弥陀如来は戌年生まれと亥年生まれの守護仏といわれ

家長の干支が「いぬ」「いのしし」であれば阿弥陀如来を仏間

でお祭りすれば“守り本尊”としてのご利益があります。

法量: 総高54cm   NO0225

 

 

 

 

 

 影青蟠龍文日月壺 BK0107金時代11151206年)

いんちん ばんりゅうもんにちげつこ    上質の杉箱入り

 

日月壺とは、お経を入れ、納める容器。

下段写真参照。十二支の顔に擬人化された人々が祈る姿で、

壺の中央付近をを一周めぐる形で表現されている。

 

その上に剣を右手に持った坐仏?その天空に雲の合間を

龍が舞い、その下にいわゆる四神と思われる「東の青竜、

西の白虎?南の朱雀、北の玄武」らしき動物(なぜか鳥が多い)

が所狭しと貼花されている。

 

蓋の上に鳥の形をした摘みがあり、(上段の写真参照)

鳥の口ばしが上を向き、「阿」を表現している。

残念な事に「吽形」は渡来しなかった。

(吽はくちばしを水平より下に下げる表現であらわす)

 

蓋がつくと70センチ以上の高さとなる。地震が怖いが

その存在感は抜群です。

本体高さ57.3cm 蓋H13cm     NO0188

 

 

 

 

 天神様立像 BK0110 明治時代

 

菅原道真様は清らかで誠実な人柄で学問の神様で有名。

菅原道真(みちざねさまは五歳の時、梅の花を見て、

「うつくしや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある」

と和歌を詠まれ、太宰府に左遷される時、自宅の紅梅殿で

“東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ”

の名歌を読み、その梅の木が道真公を慕って一夜のうちに

太宰府に飛来したと伝えられる “飛梅伝説など・・・。

 

彫刻の材は樫の木で (賢い)をなぞらえた作品です、

極小の小像でありながら、それがかえって愛おしい天神様です。

彫刻は富士市 岩本山 実相寺 57広運院日豊のサインが

有ります、明治中期の作と思われます。

文武両道の神として全国的に崇められています書斎に飾り毎日

手を合わせればよい事が一杯に去来する、縁起ものですよ〜。

 寸法 全高6,2cm 台座巾2,3cm×2cm    0018

 

 

 

 

 

 13代柿右衛門白磁獅子置物 BK0115  

 

白磁の発色が素晴らしく造詣も素晴らしい阿形の獅子です。

腹部中央に写真参照のサインがあり、残念なことに共箱が

失われていますが柿右衛門13代作の書き銘でよい

玄関まわりに飾れば厄除けの役目が期待できますので

このHPでみつけられた方は安価で入手でき幸運です。

左右最大23cm 最大高20cm 共箱なし 0041

 

 

 

 

 

 

 

五足金漆高卓 BK0119  江戸時代?

 

 写真では可愛い白磁のウサギが載せてございますが、仏教美術

関連の物を置けば見栄えが良くなる小型の高卓の紹介です。

 天板部分は赤漆、脚の部分は金泥が塗られ、経年による退色

やハガレが見られますが骨董好きにとってはむしろこのほうが

時代の星霜が感じられ好ましく思う方は、骨董の病にドップリ

と遣った人で、お医者さんに掛っても治る病ではございません。

小さな時代傷みが各所にございます、しかしこの上に時代感

のある10cmくらいの法量の仏教美術関連の小品を飾れば

相乗効果を生んで、かなりの見栄えが期待出来ると思います。

 小仏像もかなり似合うと思います。

各所に小痛みがありますが雰囲気に甘んじてよしとするしか

ありませんね。              

寸法:最大直径7,6cm 高さ7,7cm、兎は別で値段6千円

 

 

 

 

 

 

 檜の厨子入日光菩薩? BK0121

  江戸後期

 

 山梨県の鰍沢のお蔵からウブ出ししました総ヒノキ製の

厨子とおそらく聖観音と思われるやはり檜製の菩薩の紹介です。

 仏像はおそらく「未蓮華?」のような持物が欠損している、

左手は一度欠損したものを素人が変な接着剤で直したが

変色してしまったようだ。

 逗子だけを分割して欲しい人がいるが、決断できないでいる

像全体は白木であるが胸飾は青い色彩で彩色してあり退色

したことが肉眼で確認できます。

薬師如来の脇侍〜日光&月光菩薩。薬師如来を病院のドクター

に喩えると、日光菩薩が昼勤の看護婦、月光菩薩が夜勤の看護婦

と大胆に喩える人もいる、() 読者の皆さんは如何か?

厨子:総高21,5cm 巾15,7cm 奥行10cm

菩薩総高: 14,7cm 身の丈10.7p 

 

 

 

 

 

 

 不動明王 BK0131  江戸時代  T

       センブツ

 

 時代の星霜で煤が付着し、黒光する雰囲気がたまらなく

良いお不動様の紹介です。

 もともと光背がなかった様子で像本体の背面の凹部には

金粉が残っていますので、この不動明王は製作当時は

全体が金色に輝いていたと想定できます。

 お不動様は大日如来の使者で、お姿は目を怒らせ右手に

宝剣を持ち左手に縄を持つ恐ろしい姿をしていますが、

そのお心は人々を救済しようとする

“厳しくも優しい慈悲に”満ちております。

 寸法:像高4,9cm 巾4,9p 奥行2,9p NO0011

 

 

 

 

 

 大黒天立像 BK0133 江戸時代

 

 囲炉裏の煙に燻され良い味が付いた大黒様の紹介です。

もうひとつの特徴はお顔に微笑を称えていることで余分なノミ

を入れることを省略した円空風の作風で仕上げている事です。

2頭身で表現されていますが違和感はなく、むしろ一歩降りて

人間の俗界に降りてきたような親しみが湧いてきて、

ありがたい神様に見えるから不思議です。

仕事柄多くの恵比寿・大黒様を見てきましたが机上に置いて愛

でたいと思えるほどの親しみがもてる大黒様は初見です。

寸法:左右6,1cm 総高9,5p 奥行5,3p  NO0008

 

 

 

 

 

 木像獅子 BK0134 江戸時代?

 

 ちょうど手の平に乗る大きさの珍品で、かわいらしいサイズの

木鼻(阿形の獅子)の紹介です。

 

 この作品を見るのに良い角度は、目線より上に陳列することで

そこで鑑賞すれば彫り師の意図した迫力が伝わってきます。

 金彩が少し残っています、座右に置いてお楽しみください。

 御神輿の柱上部についている木鼻のサイズですね?

寸法:左右5,7cm 総高6,3p 奥行7,3p  NO0008

 

 

 

 

 

 

 

 古敷板 BK0137 江戸時代

 

 カリン木のコブを薄く切り取った敷板で「こぶ」の

表面が波濤のように見え幽玄さが漂う敷板の紹介です。

 工作した時代はわかりませんが江戸時代は十分あり

ます花器や仏像を載せてもよし、見立て色々で 変身

する事うけあいです、大黒様の右足下あたりの位置に

6_くらいの丸いホゾ穴?と他に古い小欠けがあり

ますが、これだけの味が付いた敷板は見かけませんよ。

 寸法:左右32,5p 奥行き26p 厚み2,2p

                    NO0006

 

 

 

 

 

 型物白磁聖観音菩薩 BK0140  昭和

 

 

 伝説の動物「麒麟」にまたがる唐子、雲の上の聖観音菩薩の背には

伝説の鳥が飛翔する様が表現されている。

白磁の白が美しい、細かな細工の聖観音菩薩です、部屋飾には

ぴったりの優しいお顔が特徴です。   産地は不明です。

寸法:全高31,5cm 巾26p 最大奥行13,5p NO0007

 

 

 

 

 

 

水晶の数珠 BK0146 昭和 箱なし

 

浄土真宗の方が使用する本式の女性用数珠の紹介です。

実は宗派によって数珠の様式が違うことを始めて知り

ました、水晶と白い蓮華切り房が良く合い清潔なイメージ

の本格的な念珠であると存じます。

水晶は日本の国石であり、古今東西を問わず人々に親しま

れている天然石の万能選手と評価が高いです。

邪気をはらい浄化作用があると言われ、科学的にも水晶

の放つ波動には良い効果がある事がいわれています。

寸法:径8_玉108個 6_玉21個 楕円7×10_4

紫水晶径6_玉4個 房長さ12p  ガラ−3

 

 

 

jm0030

 

 

 木彫り獅子(阿形)BK0030 室町時代? 

 

本来は阿吽(あうん)の左右一対だが提示の作品は(阿形)

阿形は単体であっても、うん(吽)を待つと縁起が良い。

画像は深みが無いが、このレベルの物、探しても中々無い、

実物は煤けていて黒光りしている、彫り物師の刀が冴え表情

は江戸時代の物より、厳しく表現されている。

詳しくないが時代の特徴であろう、材料は尽きケヤキ製

(彫刻がし易く時代と共に硬くなる欅とのこと)

 寸法:高さ16.Cm 左右は約27p  (No0251

 

 

 

 

     裏面の墨書

 

 

 神社札の版木(左右2) 左)BK0034

              右)BK0035

 貴重な天正2年(左画像) (右は天保4)

版木製作年の墨書が裏書されています。

「春日大明神」のお札作成用の版木の紹介です。

 出所は三河地方で仔細は勘弁してください、

毎年の暮れには新しいお札に替えてきたる年の

幸多からん事を願い「毎年新調していく」

この慣わしはどこの地方でも同じ習慣では

ないでしょうか?

つまり神様が宿る縁起の良い版木だと私は

思うのですが?(売りに出ることって有る?)

天正2年=西暦1574年 長さ40,7p厚2cm

天保4年=西暦1834年 長さ27,3cm2cm

            NO0005

 

 

 

      裏面の墨書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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