寿泉寺の返還
宗務広報 467号 昭和63年7月13日
寿泉寺(大曲市)、宗門へ返還される
去る5月16日、これまでいわゆる正信会の者に不法占拠されていた秋田県大曲市蓮華山寿泉寺が6年ぶりに宗門側に返還されました。
これは、同寺元住職倉光哲正の申し出によるもので、同人は、御法主上人猊下に対する代表役員等地位不存在確認請求訴訟(現在最高裁に係属中)を取り下げるとともに、
渡邉哲照宗務支院長の立ち会いのもと、同寺兼務住職・田中壽教師に対し同寺を明け渡したものです。
また、同人は、秋田地裁における寿泉寺に対する代表役員地位確認請求訴訟を取り下げましたので、これにより、倉光哲正に対する昭和57年9月16日付擯斥処分が有効であることが事実上確定いたしました。
これに伴い、寿泉寺から倉光哲正に対する建物明渡請求訴訟も取り下げとなりました。なお、同寺につきましては、今後田中壽教師が兼務住職として職務を執行してまいりますが、当面の間は宗教活動を行ないませんので御了承下さい。
以上
その後の経過
@ 寿泉寺は平成元年(1989年)11月23日に現在地に移転し宗教活動を再開した。
A 倉光哲正は正信会からも離れ、独自の宗教活動を行っていたが平成12年(2000年)に死去した。