宗務広報　第1393号（令和3年6月25日）

正福寺（三重県松阪市）、宗門へ返還

本日、いわゆる正信会問題によって、昭和57年より不法占拠されていた法秀山正福寺が、39年ぶりに宗門へ返還されました。
これは、同寺元住職であった秋山徳道が本年5月1日に死去したことにより、これを機に宗門へ返還されたものであります。
なお、同寺は、今後、浄修寺・濱崎法伴師が兼務住職として職務を執行し、占有管理してまいります。　以上

大白法2022年6月1日号　三重県松阪市　正福寺復帰奉告法要　新住職の入院式も厳粛に

5月22日、三重県松阪市の正福寺において、正福寺復帰奉告法要並びに第3代住職・浜崎法伴御尊師の入院式が厳粛に奉修された。
正福寺は昭和34年に大阪市都島区・浄妙寺住職だった故・石川秀穎御尊師の発願により三重県内で初の寺院として建立された。落慶入仏法要は、総本山第65世日淳上人の御名代として、日蓮正宗総監であられた細井精道御尊師（後の総本山66世日達上人）の御導師のもとに奉修された。
次いで、同46年10月に、それまでの紙幅の御本尊から新たに板御本尊が御安置されることになり、板御本尊入仏法要が、日達上人の大導師のもと奉修された。その後、現在地に移転新築されるも、いわゆる正信会問題により元住職が不心得を起こして同57年に擯斥となり、以来約40年にわたり同寺を不法占拠し続けてきた。
しかるところ、昨年5月に元住職が死去したのに伴い、同年6月25日に同寺が宗門に返還された。その後、1年をかけて本堂・庫裡の改修工事を行い、この日の慶事を迎えたものである。
また、これまで正福寺に所属していた信徒は、昭和60年9月、同じ松阪市内に浄修寺が建立され、同寺に所属して信心活動を続けてきた。このたび正福寺が宗門に復帰し日蓮正宗の正当な宗教活動が再開されることに伴い、再び正福寺信徒として参詣が叶い、新住職と共に信心活動をしていくこととなった。
復帰奉告法要並びに入院式は午後1時から奉修され、教学部副部長・宮野審道御尊師、三重布教区支院長・岡田門道御尊師、同副支院長・豊田陽道御尊師をはじめ布教区内外の御僧侶が御出席。また、林三重地方部長をはじめ、同寺の総代・信徒役員、地方部内代表信徒が参列した。
法要は、浜崎新住職の導師により献膳の儀・読経・唱題と奉修された。
次に、経過報告並びに祝辞を岡田支院長が、また祝辞を宮野教学部副部長、村田茂幸総代が述べた。
最後に浜崎新住職から、参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披露された。
こののち本堂において記念撮影が行われ、入院式はとどこおりなく終了した。
未だ、不法占拠されている寺院の、1日も早い返還が望まれる。