日蓮正宗から正信会に移籍するとどうなるか?


山形県米沢市の日蓮正宗寺院・法益寺信徒Jさんの体験発表(平成19年12月16日大白法)


本日は、我が家の懸案であった、自称正信会に入っていた伯父を折伏できましたので、発表をさせていただきます。
伯父は私の母の折伏により、昭和38年(1963年)米沢市の法徳寺(現在は自称正信会により不法占拠中)で御授戒を受け、日蓮正宗に入信し、創価学会員として活動をしてきましたが、平成3年(1991年)に学会の謗法に気付いて脱会し、法益寺支部に入講しました。しかし平成9年、法益寺元住職の異流義問題のときに、自称正信会である法徳寺に入ってしまったのです。
私たちはそんな伯父の行動を事ある毎に諫め、折伏のつもりで話をしてきました。しかし、全く聞く耳を持ちませんでした。その後、謗法の故でしょう、伯父の家庭環境は悪化し、いさかいの絶えない状況となり、身内として悲しく思っておりました。


 伯父を救うために


そのような中、伯父の病気入院中に、伯母が他界してしまいました。私たちは伯父が正しい信心に戻るよい機会ととらえ、葬儀を法益寺の御住職・数井信悟御尊師(当時)に執り行っていただくように伯父を説得しましたが、自称正信会の法徳寺で葬儀をしてしまいました。
 残念でしたが、御住職より「回忌法要の時、よい機会をとらえ、折伏していきましょう。機会を見て挨拶かたがた一緒に伯父さんに会いに行きましょう。諦めたら何事もそこで終わってしまう。諦めずに御題目を唱え、前向きにいきましょう」と御指導いただき、また、「伯父さんが帰ってくるのをお寺はいつまででも待っているからと伝えてください」と言われましたので、折伏を続けていきましたが、伯父はなかなか首を縦に振らず、時が過ぎてしまいました。

そうこうしているうちに、伯父の家ではまたいざこざが起こり、昨年伯父は、身内によって精神障害者に仕立て上げられ、精神科病院に入れられてしまいました。間もなく退院しましたが、しばらく経っても家庭でのいざこざは続き、今年の一月下旬に、再度、病院に入れられてしまいました。ふだんは特に精神異常などはない伯父ですので、病院から助けの電話をしてきました。しかし、退院するのは手続き上難しく、なかなか退院できる見通しは立ちませんでした。

御仏智だと思いますが、ちょうど私がお寺で御住職と話をしているときに、なぜだか判りませんが、ほとんど面識のない法益寺の御住職に、伯父が病院から助けを求める電話をしてきたのです。御住職は、「Jさんたちが一生懸命に退院の手続きをしてくれているから、もう少し我慢してください。正しい御本尊様に御題目を唱えるために、退院したら法益寺に来てください」と話をしてくださいました。その後も退院するまでは、様々な障害があり、たいへんでした。
私にはあと2人叔父がいます。その一人は東京の八王子市にある広妙寺の講頭をしており、たびたび米沢に来ては伯父を折伏していました。しかし、兄弟ということもあり、なかなか素直に言うことを聞きませんでした。このたびの件でも東京から駆けつけ、信仰の上から様々な手助けをしてくれました。
伯父の引き取り手として従兄弟が名乗りを挙げ、伯父は退院後、従兄弟の家に引き取られました。しかし、伯父の今までの謗法の罪障だと思いますが、その家ともうまくいかず、結局我が家で預かることになりました。


 家族の一念通じた


このたびのことは、伯父にとってはたいへんに辛い思いをしたと思います。しかし、これも正しい信心に戻るために御本尊様から戴いた試練であり、自身の罪障であり、また御仏智だと思います。
 東京の叔父と私たちの一念が通じ、伯父は自称正信会に入ってから約10年目に当たる平成19年(2007年)4月1日に、法益寺で勧誡式を無事、受けることができました。
大聖人様が、
「只南無妙法蓮華経とだにも唱へ奉らば滅せぬ罪や有るべき、来たらぬ福や有るべき」(日蓮大聖人御書406頁聖愚問答抄)
と御指南されている通りだと拝します。
 このたびの伯父の勧誡式に際して、正しく信心をし、唱題を根本に諦めずにがんばっていくことが大切であると、改めて教えられました。また、たとえ自分自身が気付かずにいたとしても、誤った信心をすることにより、悪い結果が出てくることを教えられました。
伯父は今、我が家で暮らしておりますが、御報恩御講や唱題行をはじめ寺院参詣はもちろんのこと、お寺の清掃など、ご奉公もさせていただいております。さらに折伏もしたいとがんばっています。私も、朝の勤行のときに毎日1時間の唱題をしています。
集落や町内会を見ても、また私自身の親戚を見ても、ほとんどの人が正しい信仰をしていないのが現状です。田舎は、現代においても人と人とのつながりが深く、個々にやっている信仰の内容は判らなくても、それぞれが所属している寺は判り、墓を持っています。また因習の深さもあります。様々な障害はありますが、「一切を開く鍵は唱題行にある」との前御法主日顕上人猊下の御指南を心肝に染め、今後も講頭として、また一信徒として、御住職と異体同心となって、まずは『立正安国論』正義顕揚750年の御命題達成に向けて、がんばってまいります。


最後に御注意


本来は日蓮正宗の寺院である広宣山法徳寺(山形県米沢市相生町5-11 )は現在渡辺泰量が不法占拠・居住しています。
渡辺泰量は日蓮正宗の僧侶ではなく、法徳寺の住職でもありません。
登記簿上の住職は法益寺の御住職様が兼務しています。