女性の方にお勧めする自宅で出来る「彫刻教室」

道具の話しあれこれ・・・

 「彫刻」と一口に言っても、仏像から石像や能面まで幅も広く、素材も木材以外に、ガラスや金属など様々なものがあります。その中で、当彫刻教室「新・彫刻倶楽部」は、「手軽に・・・」をモットーに始めた教室です。
 従って、素材は平面な板を彫刻していきます。その上、彫刻する板は手軽にしかも安価に入手出来るものを使用します。
 最初に道具(彫刻刀・ナイフ)を用意すれば、後はホームセンターなどで購入出来る安価な板があれば充分です。

 彫刻と言えば、当然彫刻刀が必要ですが、当教室では、道具に制約を設けていません。それは、道具に制約を設けると、その刃物に慣れるまでに時間がかかってしまい疲れるからです。それよりまず、彫刻の楽しさを肌で感じて頂くのが先決と考えるからです。
 そして、彫刻刀やノミは切れなくなったら、砥石を用意して「砥ぐ」という作業をしなければなりません。しかしこれも最初は厄介なことなのです。

 私どもは、その刃物を砥ぐという煩わしさで皆様が彫刻離れされてしまうことが心配なのです。彫刻の楽しさを理解して頂く前に、刃物の切れない苛立たしさを経験して貰いたくないのです。

 そこで、削る作業には、切れなくなったら自由に刃を取り替えられるナイフ(カッターナイフ・アートナイフ)としました。
 皆様は、お近くのホームセンターや文具店等で、ご自分が使いやすい大きさの物をお選び下さい。尚、当方でもご用意出来ますが、送料等の点からも、皆様で取り揃えて頂いた方が経済的ではないかと思います。

 従って、お試しコース・入門コースをお申し込みの方には、丸刀を2本のみご用意させて頂きます。本格コース以上の方には、5ヶ月目くらいから本格的な彫刻に入りますので、キワ刀や三角刀の使い方を練習して頂くようになります。よって、彫刻刀の砥ぎ方もマスターして頂かなくてはなりません。

 職人さんの腕の良し悪しは、その人の道具を見れば一目瞭然と言われます。皆様もどうかご自分の道具は大切にして下さい。

ご参考までに・・・
 カッターナイフは、かなりの種類が出回っていますので、ご自分に合った物を試してみて下さい。
また、鉛筆を握るような感覚で使いたいと思われる方は、アートナイフの方が使いやすいかもしれません。
 アートナイフは、OLFAの「アートナイフプロ」が作りもしっかりしていて使いやすいかと思います。そのうえ、替え刃も3種類ありますので、一度試してみる価値はあるかと思います。
 但し、良く切れる刃物ですから、くれぐれも取り扱いにはご注意ください。




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