姫路に 太鼓屋六右衛門第18代目を訪ねました。

太鼓サークル蛍の合宿 in 播州 姫路・加古川

 2014年9月13日から14日(土、日曜日)、太鼓サークル蛍は、姫路市四郷町山脇、北の中国山地から瀬戸内海に流れ込む市川(いちかわ)沿いにある太鼓屋六右衛門第18代目杉本大志さんの工房を訪ねました。


 第18代目杉本大志さんは、これまでに「HOTARUのたいこ」で就学前(蛍池保育所など)の子どもたちと保護者を対象にした小さな太鼓づくり講習をしていただいたり、太鼓サークル蛍が訪問して太鼓作り体験などをさせていただきました。
 以前の出会い(ここをクリック)
  HOTARUのたいこ200412月:管太鼓作り(ここをクリック)

 そんな折々、さまざまな機会に、ご杉本大志さん自身が太鼓作りにこだわっておられる思いを聞かせていただきました。「蛍」メンバーはその杉本さんの思いを自分自身の太鼓がめざすことにつなげて、これまでの演奏に望んできました。

 4年ぶりの杉本さんとの出会いを求めて、この合宿には小学生6年生から中学生・青年、そして大人メンバーが参加しました。以前お話をうかがったメンバーも、初めてお会いするメンバーも、杉本さんご自身の“今の”生き方にふれて、 メンバーそれぞれのこれからの太鼓に生かせていける体験ができました。この合宿では特に、結婚されて、お兄ちゃん、妹さんの2人のお子さんがおられるご家庭も感じながら、太鼓作りに励まれる姿を拝見しました。


 なお、蛍はこれまでの太鼓屋六右衛門さんとのつながりから、太鼓の皮張りなどのメンテナンスをお願いするだけでなく、管理方法などの相談などさまざまなバックアップをしていただいています。 

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北から市川沿いを進むと突然、太鼓屋六右衛門さんの工房が見えてきます。


市川沿いの道路からの、太鼓屋六右衛門さんの新しい工房の全景です。


玄関前に広がる市川の河川敷です。姫路城は右奥の方でしょうか。



工房は右下の位置です。

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太鼓づくりの説明をしていただき、体験もさせていただきました。
           
 お連れあいと二人のお子さんたちも一緒に昼食や歓談の輪に入っていただいた後、
 杉本さんが太鼓作りを受け継ぐまでの経緯と、今太鼓作りの中で大切にしておられることを、話していただきました。

 ご自身が体験されてきた中で、「ありがとう」や「ごめんなさい」の言葉を、太鼓作りを教えてもらった16代目であるお祖父さんやご両親に素直な気持ちで伝えられなくなった苦しみ、悔しい思いを、小学生にもわかりやすく話していただきました。

 蛍メンバーは、宿泊先の加古川市立少年自然の家で、この夜、杉本さんのお話を受けて3つのグループに分かれて交流しました。そこでは、メンバーそれぞれが思いを伝え合い、杉本さんが「これからも太鼓を大事にしてほしい」、「ありがとうの言葉を伝えられるようになってほしい」とおっしゃった思いをもう一度考えたりしました。 
 9月14日、太鼓屋六右衛門さんの工房にもどり、曲の練習をしました。メンバーは、曲と曲との間の少しの休憩時間も大切にして、楽譜を見たり、声に出して覚えなおしたり、空いた太鼓を打ち込む姿が見られました。昨日のお話、交流があったためか、一人ひとりの意気込みが強く感じられました。






 蛍は練習に、広い壁に大型鏡が取り付けられた、「太鼓打ち」たちのためにこしらえた工房2階の練習場を使わせていただきました。

 杉本さんがあえて工房の2階に練習場を作られた目的は、太鼓作りに対するご自身の思いを太鼓演奏を通して伝えてほしいとの願いだととらえて、太鼓サークル蛍は大切に使わせていただきました。そして、太鼓サークル蛍はこれからも太鼓屋六右衛門杉本大志さんとのつながりを大切にし、訪問させてもらったときには練習場も大切に使わせていただきたいと思います。

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 上に写っている長胴太鼓も、すべて杉本さんがこの練習場用にそろえられました。その太鼓を、蛍が今回初めて打たせてもらいました。また、練習場には湿気に弱い太鼓を守るためにエアコンも設置されています。


 この午後、杉本さんが1年間預かって様々なメンテナンスをして皮を張り替え、持ち主の町の方を交えて音の最終チェックをすませた祭りの太鼓の鋲打ちが進められていました。

 蛍メンバーもそのようすを見せていただきました。

         

忙しいこの時期に、2日間さまざまなおつきあいをいただきました。ありがとうございました。

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