世の中には、苦労を背負いながら

立派に生きている方々がたくさんおられる事に感動してしまう。

私の悩みなんて、悩みの内にも入らないと思う。

それでも、やっぱり悩んでしまう娘の縁談。

あちらが良ければこちらが、こちらが良ければあちらがいやだと言う。

こんな事を繰り返し2年が経った。

娘が断る回数の方が俄然多いけれど、それでも断られたときは、

こんな良い娘を断るなんてと 頭にきてしまう。

最近お仲人さんから、「こちらが断った分だけ断られますよ。」と、忠告を受けた。

この頃は、お見合いも様変わりして、親が同行しないお見合いもある。

        そんな時、今度こそ良いご縁でありますように、と 

                    娘のうしろ姿を追いながら祈る。

        そして、急いで家に入りお仏壇に手を合わせる私。

        そんな姿を娘は知ってか、知らずか、ある休日の夕食時、
      
                        お仏壇に手を合わせた私に

        「お母さんは、又 私の縁談の事を頼んでいるのでしょう。」と言う。   
        
                わかっているなら、もっと親の気持ちも察してほしいと思うのは、
                
                私だけだろうか。