娘が 女の子を出産した。

出産前日 夜中の12時頃 病院に駆け込むと、出産まで まだ一日かかるといわれた。

娘が彼に電話をすると、朝一番の飛行機でこちらに来てくださるという。

ところが、朝方には赤ちゃんが生まれそうですよと言われてしまった。

私は 婿殿が、伊丹の飛行場についた頃をみはからって携帯に電話をした。

タクシーを飛ばしてきてくれた婿殿だが、10分ほどの事で赤ちゃんは生まれてしまった。

出産に間に合わなかったのは 娘とのこれからの生活でマイナスと判断した婿殿(これは、私の勝手な想像です)は

病院に入院している間ずっと我家に泊り込んでくれた。

そして、毎日娘の病院に足を運んでくれた。

面会までの空き時間に、我家の剥がれた タイルの修理を婿殿に頼んだ。

そのちぐはぐな修理の出来栄えにもかかわらず、 婿殿と私は 「くっついたよね。」と、満足してしまった。

いやあ。 婿殿も 我家の息子達と一緒で 結構いい加減な性格だと、心の中で笑ってしまった。

  
     (もちろん 私もいいかげんです。 にこにこにこ。)