電話の向こうで 娘夫婦の冷たい戦争(会話)が 聞こえてきた。

今は やばい。そう思った私は、

「仕方ないね。又今度作ったときは 週末に着くように送るからね。

宅急便を受け取ったら豚マンは腐ってるだろうから 捨てるのよ。」と言って

早々に電話を切った。

その翌晩 婿殿が、「それは あんまりじゃないか。お母さんの手作りなのに。」

と言って、郵便局の荷物預かり所に会社帰りに取りに行ってくれたらしい。

私が「何て優しい婿殿かしら。手作り豚マンが二人の喧嘩の中をとりもったのね。」

と、娘に言うと、「何言ってるのよ。そもそも 喧嘩の種はママが まいたのよ。

どうやって受け取るかで もめたんだからね。」

豚まんがとりなしたのではなくて 豚マンが 二人をもめさせたらしい。

いやー。やばい やばい。いかん いかん。





豚マンを 手作りした。

近くに住む 息子夫婦にも もちろんプレゼントした。

これは、東京の娘夫婦にも食べてもらわねばと、郵パックで送った、

その夜、娘に「明日夜 豚マンを受け取ってね。」と 電話をかけた。

「私たちは共働きなんだから、郵送してくれるなら前もって声をかけてくれないと受け取れない。」と

 冷たくあしらわれた。