第6回 半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!

スクウェア SFC 9500円
ジャンル シミュレーション


たしかこのゲームは「FF5」の2週間ほど後に発売されたはず。
だが私はしっかりと両方買った。そして両方とも年内にクリアした。
あのころはよかったなぁ…………というのは置いといて、ゲームの内容を。

プロローグ

一人の勇者が、伝説の剣を手に、悪しき魔王に戦いを挑んだ。
天地をゆるがす激しい戦いの末、魔王は、ついには強大な龍へと
その姿を変えた。

その龍の身体には、伝説の剣ですら傷ひとつ付けることは出来なかった。
その時、魔王に捕えられていた乙女の祈りが、剣と勇者に
勇気と力を与えた。

その強大なる龍は、勇者の勇気と伝説の剣の力……
そして、乙女の祈りによって、悪しき力を奪われてしまいましたとさ……

とまあ、わりとありがちなストーリーだと思ったあなた。

だまされるなよ。

これは絵本のことなのだ。
大臣が主人公に絵本を読んでいるのだ。
1つ言っておくが、主人公は「アルマムーン王国」の王子で、
決して、子供と呼べる年齢ではない。
そして眠りにつく主人公。
その主人公にグチをこぼす大臣。
そこで主人公が起きて、布団から出る。
その布団には、何やら妙な液体が…………

そう、おねしょである。

そしてそれを情けなく思った大臣、4倍に巨大化して泣き出す。

とまあ、全編こんな感じで話が進んでいく。
すごくフザケているのだ。
フザケているのは話だけではない。全てだ。
まあ、それが面白いのだが。

このゲームは、マップ上にある城を占領して、最後にボスを倒すのが
目的となっている。
シミュレーションは戦闘がややこしいと思われているらしいが、
このゲームはとても簡単だ。
戦闘はほぼ自動なのだから。
しかし、ただ待っていればいいわけでもない。
ボタンを連打することによって、有利にすることができる。
ところで、1つ言っておきたいことがある。

連射コントローラーは使うな!!

メーターみたいなものがあるのだが、あれを使うと
それが早くなくなってしまうため、逆に不利になるからだ。

経験者が言うのだから間違いない!!(笑)

戦闘では、この他にも、「切り札」、「たまご」を使える。
「切り札」とは、こちらはダメージを受けずに(例外あり)
敵にダメージを与える、いわゆる「魔法」みたいなものである。

そして「たまご」…………これが「半熟英雄」の最大のポイントである。
将軍の中には、たまごを持っている者がいる。
これを使うと、エッグモンスターと呼ばれる魔物を呼び出すことができる。
これがとにかく強い!! 人間対エッグモンスターなら、ほぼ確実に
エッグモンスターが勝つだろう。
だが、たまごは使えば使うほど弱くなり、最後には、
「エッグマン」になってしまう。
コイツはまともに戦えないので、こうなる前に回復させよう。
そしてさらに、敵もたまごを持っているので、
たまごを使うのは、できるだけ控えるようにしよう。

最後に、このゲームには、スクウェアゲームのパロディキャラ(主にFF)が
いろいろ出て来ている。
一番好きだったのは「完熟四季王」
スプリミリョーネ、サマカンテ、フォーリシア、ウィナッツォの4人。
アマゾン(エッグモンスター)の「ガラハドのけん」は、
ロマサガファンなら泣いて喜ぶ(又は思い出し笑い)だろう。



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