外耳の病気


外耳道炎
外耳道湿疹
外耳道真菌症
 外耳道湿疹はほとんどの場合、綿棒や耳かきで外耳道を掃除する習慣がある人に起こります。あなたは、みみそうじを、毎日いっしょうけんめいしていませんか?
みみそうじのしすぎは禁物です。
「毎日みみそうじをしてきれいにしているいる。」といいますが、それは耳そうじではなく、単なる「耳いじり」なのです。「そうじ」といえば聞こえはいいですが、自分でかえって悪くしているのです。

「かゆいから掻く」のではなく、「掻くからかゆい」のです。

 外耳道には、そこに出来る皮膚のあかを外側に運ぶ自浄作用があります。外耳道にはこの自浄作用があるため石けんでこすって洗わなくても、いつもきれいなのです。つねに綿棒や耳かきで外耳道を掃除するくせがあると、皮膚を傷つけ、この自浄作用がなくなってしまいます。このため病原菌が侵入しやすくなり、外耳道炎や外耳道湿疹が起こります。  
つまり、みみそうじをしすぎると、外耳道に湿疹や傷ができます。
もっとひどくなると、外耳道の皮膚にばい菌がはいりこみ、悪化して慢性化してしまい真菌(カビ)が感染します。(外耳道真菌症)
外耳道にはカサブタや酒粕のような耳垢が大量にたまり、(菌糸)も見えるようになります。

 この様に、外耳道にカビが生えてしまうと、たいていは慢性の外耳道湿疹を伴っていますので難治となってしまいます。

 外耳道真菌症の治療には湿疹用の軟膏とカビ用の軟膏の両方を塗布しますが、頻繁に耳掃除する癖や糖尿病などの全身疾患があると治りにくいです。

 みみそうじは、ひかえめに。  
(極端に言わせてもらえば、一ヶ月に1回程度、それも出来るだけ“そっと”
しなければいけません。お風呂に入った後必ず耳掃除をするというのも耳掃除が習慣性になると言うことで、よくないと思います。)

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