日時 1990年7月28日〜7月31日
コース 猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜白馬岳〜杓子岳〜白馬槍〜槍温泉〜猿倉
第1日(7月28日) 晴れ 白馬尻まで
あずさの指定席が散れなかったので今回はバスで行くことにする。
8:30定刻通り真珠桑出発。高速に入るが渋滞で全然進まず、
11:00ようやく中央道に乗るが今度は事故で2時間足止め。
4;40ようやく白馬着。約4時間遅れ、猿倉に行くバスもない。
何人もいたので臨時バスを出してくれる。取りあえず猿倉まで入って
考える事にする。猿倉に着くと皆登っていくので、私たちも登り始める。
道は良く整備され歩きやすい。6:20白馬尻小屋着。超満員ですでに
夕食は済んでいた。小屋の対応は気持ちよく、食事の用意もしてくださる。
感謝!。部屋は玄関の上の予備室で先を歩いていた元アルバイトの女性
2人と私たち2にんでかなりゆったりしていて、先客に申し訳ない。7:00
食事を頂き8:30床に入る。バスに乗っていただけなのに、疲れ
消灯と同時に寝てしまった。
第2日(7月29日) 晴れ 白馬岳まで
早朝3:00頃から賑やかになる。準備を整え朝食を待つ。
6:00出発。小屋から急な登りを10分ほどで雪渓に出る。
写真で見たとおり、早い人々が一列になって紅ガラの上を登っている。
アイゼンをつける。家出練習して来た甲斐があり簡単に装着できた。
人々に続いて歩く。雪渓を渡ってくる風は冷たく気持ちよいが、かなりの
急登である。歩き方が悪いのか私のアイゼンには雪がつきすぐ固まり、
靴の下に雪のお団子が出来て歩きにくい。休憩時良く見ると前後逆に
着けていた。ゴムを引きやすいように外側にしたので・・・・
列を離れ休憩しながら登る。途中2回ほど上から「ラク!!」と大きな声が
聞こえヒヤッとさせられる。8:30ようやく雪渓の登りが終わりネブカ平に出る。
陽射しが強くなりかなりの急登が続き
高校生や若い人でもかなり参っている様子。
休み休みゆっくり歩く。岩室を過ぎると高山植物が多くなり、キンポウゲ・
シナノキンバイ・イワキキョウ・ウルップソウなど沢山の花に出会い、
今までの苦労が報われた気がしてうれしくなる。
滝の下を渡るとようやく頂上宿舎が見えてきた。道は険しく小屋が見えるのに
なかなか行き着かない。山頂の白馬山荘に泊まる予定だったが、一段下の
村営宿舎に12:30チェックイン。テラスでお弁当を食べる。早い到着なので
一番奥の白馬と言う部屋で3組の夫婦と単独者数名でかなりゆったりしている。
昼寝をしたりおしゃべりしたりしながら、夕食を待つ。4:30夕食。
山頂へ夕日を見に行く。360度の景観が夕日に映え、感動する。
未だ初心者で山名が良く分からないが、
周りの人々の言葉から槍やら笠やら八方やら確認する。
明日歩く杓子から白馬槍そして八方尾根そして右に裏銀座の山々が焼け、
中でもかたちの良い笠が岳がなんとも印象に残る。
頂上宿舎は超満員で夕食も何時になるか分からないとのこと。
下に泊まって良かった。
ゆっくり景色を眺め寒くなったので、小屋に戻る。
8;00を過ぎると皆布団に入り寝てしまった。
第3日(7月30日) 晴れ 白馬槍温泉まで
5:00を過ぎると同室の人々が順次出て行く。5:45我々も出発。
外は雲の流れが速く霧も多く晴れるのかどうか判断も着かない。
歩いていてもガスで体が冷えてくる。小屋上の円山を越えると朝日が顔を出し
振り返ると大きな白馬が、左手には昨日登ってきたお花畑が、そして右手には
剣がくっきり浮かび素晴らしい眺めで暫く立ち尽くす。誰かが「ブロッケン!!」と
声を上げる。右手にぼんやり浮かぶ。感激。
ウルップソウやコマクサの尾根を杓子に向かう。
雷鳥のお出迎えを受けますます感激!。杓子の稜線を目指し一気に登る。
稜線からの眺めは最高でアルプスの大きさを実感する。
一息入れいよいよ白馬槍に向かう。なかなかの登りである。
鞍部でコーヒータイム。初めてコンロを使う。
お天気に恵まれゆっくり槍頂上へ9:50着。
大勢休憩している。槍ヶ岳や剣が雲から顔を出したり隠れたり思わせぶりで、
なかなか出発できない。写真を撮ってからと思うがなかなか顔を出さないので
諦めて出発する。ガレ場を下っていくと遠くに天狗山荘の赤い屋根が見えてくる。
不帰ノ剣はあそこから下りるのだな・・・など思いながら尚下っていく。
危険なところは鎖や針金でよく整備されている。
暫く行くと雪渓が現れる。お茶を沸かし朝食件昼食。
隣の男性パーテーが雪に練乳やレモンをかけ食べている。美味しそう!!
又一人降りてくる。心臓に異常を感じたので
不帰ノ剣を諦め仲間と別れ下りてきたとのこと。
山では戻る決断も必要である。初心者の私たちは教わることがとても多い。
まもなく大出原のおはなばたけに着く。それはそれは見事なお花畑!!
黒百合・キンポウゲ・イワカガミ等々。 その中でゆっくり休憩。
少し下ると硫黄の匂いが徐々に強くなり槍温泉に1:00到着。
チェックインの後早速入浴。女性用は囲いがあるが
男性用は大きなプールのようで囲いなし。
全く気にする様子なく皆気持ちよさそう!!徐々に到着してきて今夜は超満員。
4:30から何回かに別れ夕食が始まる。8:30消灯。
第4日(7月31日) 晴れ 下山帰宅
4:30朝食のアナンスで起こされる。熟睡できず顔は腫れぼったく食欲なし。
連れは入浴中。
6:00出発。キャンプ場を過ぎると急な下りが続き雪渓を3回横切る。
水場でコーヒータイム。
ビデォを撮っている人と一緒になり話が弾む。
大分下ったので植生も変わりワタスゲや咲き終えた水芭蕉が
見られるようになり、 間もなく雑木林のなかを歩く。
飽きて来る頃初日に歩いた林道に飛び出し猿倉に10:40着。
11:37のバスで白馬へ。食事をして15:29のあずさで帰宅。
入山時にバスの遅れがあり躓いたが、天気に恵まれ、
高山植物も多く雷鳥にも会え、
ブロッケンも見られたので最高の山行だった。