北アルプスへ


                         裏銀座コース・秋

日時             2001年9月26日〜10月1日
コース            新穂高温泉〜ワサビ平〜双六〜三俣蓮華〜双六〜新穂高温泉


第1日(9月26日)      晴れ 新穂高〜ワサビ平まで
                 Tさんに誘われ秋山初挑戦。 一番電車で新宿に行くとすでにTさんが
                 あずさの席を確保していてくださる。
                 松本に着くまで再会を喜び話が尽きない。 バスで新穂高温泉まで。
                 1時間ほどの行程なのでお茶をしたりおしゃべりしたり。のんびり歩く。
                 この道は下りに使うことが多く、疲れ果てバスの時間を気にしながら
                 歩くので、景色を眺める余裕がなかった。
                 今日はゆっくり歩き、堪能する。2:30ワサビ平小屋着。
                 空いている上お風呂があるので最高。
第2日(9月27日)      晴れ 双六小屋まで
                 6:15出発。天気予報では午後から雨との事。心配しながら歩き始める。
                 小屋を出ると間もなく道は険しくなる。Tさんとは到底一緒に歩けないので
                 お互いマイペースで歩く。
                 秩父沢の辺りまで来ると天気もよくなり、穂高が目に入ってくる。正に素晴らしい
                 眺めに何回来ても感激する。
                 最近は体力も落ちてきて、新しい山行より、穂高を眺めに・・・・・という山行が
                 多くなってきた。慌ててカメラを出す。
                 大ノマ分岐で広島から来たと言う若い単独行の女性と会い一休み。
                 彼女は10日間の予定で、高天原から読売新道を行くとの事。
                 Tさんも計画しているコースで超熟練者のコースであり、
                 私たちには体力的にも技術的にも無理なコースだが話が弾む。
                 「熊に気をつけてね」と別れ、10:00鏡池着。
                 すっかり天気も回復し池に穂高と紅葉の始まりかけた木々が写り
                 素晴らしい眺め。皆離れがたく広いテラスでゆっくりしている。
                 出発しようとしていたTさんも座りなおし、
                 それぞれカメラに収めたり記念撮影をしたりしている。
                 そのうちあちらこちらで早お昼が始まる。
                 私たちも見習う。裏銀は夏でもさほど混まないが、秋の山はもっとゆったりして、
                 それぞれ下界を忘れ、山に溶け込んでいるような風情がある。
                 今回はじめての秋山だが病み付きになりそうである。
                 11:40ようやく出発。
                 弓折の稜線に出ると眼下に箱庭のような鏡平が見えてくる。
                 少し行くと今度は広い園地に双六池とこんやの宿双六小屋が見えてくる。
                 園地の中を歩き2:00着宿泊手続き。お茶をしながら話が弾む
第3日(9月28日)      雪後晴れ 三俣山荘まで
                 明け方からの雨が朝食を取っていると雪に変わる。小屋のスタッフも登山者も
                 「初雪初雪!」と大喜びだが・・・・・ 
                 まさか9月に雪が来るとは甘い考えで来てしまったと不安になる。
                 7:00を過ぎると雪もやみ、小屋前の鷲羽や樅沢・双六が薄っすら雪を被り
                 素晴らしい眺めだが雪に自信のない私は出発できない。
                 Tさんが予定通り雲の平に向け出発していく。8:45私たちも出発。
                 最近は山を歩くより写真撮影が主になっている。
                 今回も三俣まで写真を撮りに移動。
                 出発する時小屋のオーナーで写真家の小池潜さんに
                 「今日のような条件の時は小物を狙うのもいいですよ」とアドバイスを頂く。
                 野球場に登ると日も出て初冠雪の槍ヶ岳を初め穂高連峰の素晴らしい眺めに
                 何枚もシャッターを切る。足元の草紅葉も雪を被り朝日を受け輝いている。
                 なかなか前に進めない。寒いが大きな岩に腰を下ろし、
                 4回目にして始めての360度の晴天の眺めを堪能する。
                 山頂に立つと黒部五郎や薬師・黒岳・鷲羽
                 そしてTさんはどの辺を歩いているかしらと雲の平を眺める。
                 素晴らしい展望に帰るのが嫌になる。三俣山頂でもゆっくり楽しみ、
                 3:40名残惜しいが下って三俣山荘に宿泊手続き。
第4日(9月29日)      晴れ 双六小屋に戻る
                 4:30頃より槍ヶ岳や黒岳・鷲羽が赤く焼けてくる。素晴らしい眺めでカメラを
                 持っているのを忘れて見とれてしまう。
                 硫黄岳から槍ヶ岳がなんとも言えず美しい。
                 夢中で写真を撮っている内にすっかり朝食に遅れてしまい、
                 私たちだけの食事となり
                 味噌汁など温めていただいたりすっかり迷惑を掛けてしまった。
                 小屋の横から黒部源流に降りてみるが紅葉が今一つ。
                 その上道が凍っているので下るのに怖い。引き返す。
                 今日は稜線ではなく、花の多い巻き道を帰ることにする。
                 紅葉と硫黄岳と槍ヶ岳を一日中正面に見ながら、のんびり歩く。
                 途中出合った人は黒部五郎から来た人1名のみ。
                 山を独り占めして槍ヶ岳満腹で12:40双六小屋に帰ってくる。
                 Tさんも雲の平から帰ってくるので一緒に手続きしたところ、個室となる。
                 非常に空いているとはいえ、個室はうれしい。
                 ガスが出始め非常に寒くなってきた午後4:00Tさんが帰ってくる。
                 小屋に4:00は少し遅いので心配したが、
                 雲の平〜ワリモ岳〜鷲羽〜三俣蓮華〜双六と稜線を歩いてきたとの事。
                 さすがに健脚でびっくりする。
                 彼女から雲の平の紅葉の様子を聞き、行きたくなるが源流からの登りを思うと
                 無理な気がする。
第5日(9月30日)      曇り 新穂高温泉から帰宅
                 明け方から雨が降り出しなんとなく気がめいる。
                 朝食が済む頃には雨が止みガスとなる。
                 Tさんに誘っていただいた御礼と素晴らしい山行だったことを感謝し、
                 別行動とする。Tさんより少し遅れ6;55出発。
                 9:00鏡池着明るくなったので写真を撮る。
                 12:00ワサビ平着。バスに間に合いそうなので急ぐ。
                 新穂高のバスターミナルに着くと、
                 アルペン温泉で汗を流したTさんと一緒になる。
                 私たちは平湯で温泉に入り帰宅。
                 初めての秋山で初雪にもあったが日中は良く晴れ素晴らしい山行だった。
                 穂高を充分堪能できTさんに感謝感謝!!病み付きになりそうである。