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乳がん体験記、乗り越えて今がある

  “ENJOY”


50歳 看護師

私が乳がんの手術をしたのは平成24年9月19日。
その年の5月?いや6月?はっきりした記憶はないのですが、左乳房の乳輪の上あたりに、コリッとした消しゴムのような、コンニャクのようなしこりを発見したのです。
エ〜何これ!?…がん!?…違う、私に限ってがんにはならない」
といいきかせて仕事に通いました。今思うと、この年は異常に汗をかき、疲れてばかりでした。「もしがんだったら?」と不安になり、何度もしこりを触りました。でも、しこりがなくなることはありませんでした。


「どうしよ〜… そうだ看護師長に相談しよう!」と思いたちました。
看護師長は男性でしたが、とても親身になって話を聞いてくれました。

そして、「とにかく早よう病院へ行っておいで。良性の場合もあるし」と励ましてくれました。


8月28日、新宮市立医療センター外科受診。
医師はしこりに触るなり険しい顔になり、エコー検査、乳腺針生検をしました。病院からの帰り道、運転しながら「がんなんやな〜」と思うと涙が止まりませんでした。
頭の中で、「どうしようか」、「息子に何て言おうか」、そんなことばかり考えていました。


9月7日、針生検の結果“硬がん”と診断されました。
「痛くも痒くもないのに何故?」と悲痛な気持ちでした。

手術の日が決まり、1番悩んだのは仕事のことでした。

「長期休まなければならない」「皆に迷惑をかける」そう思いました。


でも、女性の上司から「長い間働いてきたのだから、これは神様がくれた休暇なのだから、ゆっくり休むようにね」というあたたかい手紙を頂き、覚悟ができました。
前向きに「よしっ9月11日まで仕事しよう!!」と決めたはいいけど、気持ちは複雑で、仕事に行く前は毎日泣いてばかりいました。

普通なら乳がんのことを色々と調べたりするのだろうけど、わたしは知るのが怖かったので何もせずに手術日を待ちました。

9月19日手術。そして27日、検査の結果、幸いにも転移はありませんでした。天にも昇る思いで「やったー!」とガッツポーズをしました。

退院後、親身に相談にのってくれた看護師長に手術のことなどを話していると、「君にはまだまだたくさんする事があるんだよ。そしてこれからも働けっていうことやで〜(笑)」と、本当に嬉しい言葉を頂き、生きていることの素晴
らしさを実感しました。

もうすぐ2年が経とうとしています。あれほど泣いていたのがウソのよう。
今の気持ちは…


仕事にもプライベートにもENJOYしようよ!!
落ち込んでいてもしかたないさ!!
自分の人生だもの後悔しないようにENJOYしようよー!