
手術年齢47歳 自営業
平成26年、乳頭の荒れが続いていました。
「乳がんだったらシコリがあるはずだし、きっと大したことないよ」と思う反面、不安な気持ちがあり、近くの乳腺科で診てもらったのです。
最初にマンモグラフィを受け、そして診察。
画像を見て驚きました。無数に散らばった白い点。
「何これ?普通じゃない…」不安は的中。
先生から「悪性だと思います」と突然の乳がん告知でした。
「がん?私が?死ぬの?家族はどうなるの?」
不安な日々の始まりでした。
2週間後、先生から乳房切除、同時再建などの説明がありましたが、「胸はなくなってもいい。早く悪いものを取ってほしい」という気持ちが強く、和歌山県立医大附属病院で全摘手術を受けることにしました。
「家族のために頑張ろう」と決めたものの、手術までのひと月はとても不安で辛い時間でした。
術前の検査で、肺、肝臓には転移なしでしたが、増殖力の強いHER2タイプの乳がんだとわかり不安は更に強くなり「これから先、子どもたちの成長を見ることはできるのだろうか」と思うと涙が止まらず、主人の前では弱音を吐き、悲しみ、不安に押しつぶされそうでした。
そしてインターネットでこの「乳がん患者サロン・スイートピー」を知り、世話役の方々にも話を聞いていただき、前向きに頑張る力をもらい、本当に精神的に助けていただきました。
11月14日、全摘手術。リンパ節に2つの転移がありショックは大きかったのですが、先生から「悪いものは取ってしまったんだから、次は治療を頑張りましょう」と言ってもらいました。
12月抗がん剤治療FECが始まりました。
倦怠感、吐き気、口内炎などの副作用、そして一番辛かったのは脱毛でした。
覚悟はしていたものの、髪の毛を洗う度にバサッと抜けるのが悲しくて、思い切ってバリカンで刈りました。
子どもたちは「またすぐに生えてくるよ」と言い元気づけてくれました。
ウィッグは未だに馴染めませんが、患者会から頂いたタオル帽子は、付け心地がよく愛用させていただいています。
3月からはパクリタキセル、ハーセプチンの治療になりました。
関節痛や痺れはありますが、今は家族に甘え、疲れた時には横になり自分のペースで生活しています。
突然の告知から8か月。今、生きています!!
病気にはなってしまいましたが、家族、そしてまわりの方々に支えてもらい、たくさんの優しさをもらい、生きる喜びを感じています。
まだ放射線治療、ハーセプチン治療は続きますが、ひとつずつ乗り越えていきたいと思っています。
私の人生まだまだこれから!一歩ずつ前へ。前向きに!笑顔で!
家族の為、自分のために一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。
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