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乳がん体験記、乗り越えて今がある

  わたしが…がん になった…

手術年齢 64歳 


平成26年11月6日に乳がんと診断されました。

発端はその1ヶ月前に、乳房の先に発疹ができたのです。それはとても小さく、特に気にならなかったので放置していました。
しばらくして少し痒くなってきたので、市販の薬を塗ってみました。

酷くなってくるわけではなく、治ってくる様子もない。湿疹と思い込んでいた私は気にもしていませんでした。

1ヶ月経っても何の変化もなかったので、娘の助言で皮膚科を受診することにしました。
すると先生が「僕の科じゃないので乳腺科を受診する方がいいよ」と言うので、私は何故だろうと思いながら乳腺科を受診しました。

診察時、上半身を脱いでベッドに移動しようとした時です。
「あぁ、乳がんや!」と医師は言いました。一瞬誰の事を言っているのだろうと思いました。検査の結果が出て、早急に手術をしなければいけないと言われた途端、「何のこと?誰の事?何故急に手術をしなければいけないの?」と頭が混乱しました。

「こんな状態になるまでわからなかったとは…」という医師の一言で頭の中が真っ白になりました。それで主人に来てもらい医師と話しをしてもらいました。

家族会議もしてセカンドオピニオンを受けてはどうか、という意見も出ましたが、それをその医師に告げると「ステージ4なので何処に行っても一緒だ」と宣告されました。

何度も家族と話し合いをした結果、名古屋医療センターで診てもらうことにしました。

そして11月14日受診。再度検査した結果、ステージ4で肺、リンパ節に転移していることが解りました。

ショックを受ける間もなく2日後に手術となり、術後の抗がん剤治療も、一番きつい抗がん剤しかないとのこと。

抗がん剤治療中は、辛くなり何度もやめたいと言いました。

その時娘に「今まで頑張って治療してきたのがもったいないよ。また何もかも一からになるよ」と言われ、もう一度前を向いて行こう、と決意したのです。

その後、血中血小板の数値が下がり過ぎてしまい、先生はこのまま治療を続けると日常生活に支障が出るので、ここで抗がん剤を中止しましょう。賭けてみましょう。と言われ、

治療は2年8ヶ月で、今は3ヶ月に1度病院へ通っています。

発病してから4年目に入りましたが、お陰様で今では少しずつ仕事もできるようになりました。治療中スイートピーの皆さんと出会い、前向きに考えることが出来るようにもなりました。

先生、家族、職場の皆さん、スイートピーの皆さんに心から感謝しています。