箱根散策 箱根ロープウェイと箱根駒ケ岳ロープウェイ 2025818()

小田原駅―(箱根登山鉄道)−箱根湯本駅−(箱根登山鉄道)−大平台駅・電車撮影−(箱根登山鉄道)−彫刻の森駅…電車撮影…強羅駅−(箱根登山鉄道ケーブルカー)−早雲山駅−(箱根ロープウェイ)−大涌谷駅…大涌谷・昼食・散策…国有林−(伊豆箱根バス)−箱根園−(箱根駒ケ岳ロープウェイ)−箱根駒ケ岳山頂・散策−(箱根駒ケ岳ロープウェイ)−箱根園−(伊豆箱根バス)−小涌谷駅−(箱根登山鉄道)−箱根湯本駅−(箱根登山鉄道)−小田原駅・解散



今回の校外活動は、箱根へ散策に行きました。部員たちの多くが小田急電鉄に乗って小田原まで来ることもあって、いつもは箱根フリーパスを使って箱根の観光をしていました。今回は、小田急グループの箱根登山鉄道や箱根ロープウェイ、西武グループの伊豆箱根バスで行ける観光地の両方を散策しました。まず、小田原駅から箱根登山鉄道に乗りました。




箱根登山鉄道は、箱根湯本駅まで小田急電鉄の車両が乗り入れています。箱根登山鉄道の車両は、箱根湯本駅から強羅駅間を運行しています。電車自体は、車庫のある入生田駅まで来ます。小田急電鉄の車両は狭軌(1067mm)、箱根登山鉄道の車両は標準軌(1435mm)なので、入生田駅、箱根湯本駅間は三線軌条の区間です。



箱根湯本駅に着くと、早速部員たちは箱根登山鉄道の車両、アレグラ号(3100)3000形を連結した3両編成に乗りました。1991年、箱根登山鉄道の年間輸送人員が1千万人をこえました。当時、箱根を訪れる観光客のうちの約半数が箱根登山鉄道を利用していたそうです。当時の箱根登山鉄道の最大輸送力は2両編成で15分間隔でした。ゴールデンウィークや箱根大名行列が開催される11月には、箱根登山鉄道に乗るのに2時間も待つことがあったそうです。そこで、全駅のホームが拡張されました。駅の両側がトンネルに囲まれた塔ノ沢駅は、工事に必要な大型機械を導入することが出来ず、小田原側のトンネルの拡幅を殆ど手掘りで行いました。3両編成化に必要な総工費20億円のうちの半分近くを塔ノ沢駅の工事に費やしました。変電所の増強や架線電圧を600Vから750Vへ昇圧、一部の車両を2両固定編成にしました。1993714日より3両編成での運行が始まりました。



部員たちは、出山信号場のスイッチバックで車内から早川の渓谷に架けられた早川橋梁を撮影しました。早川橋梁は、1917(大正6)年に架けられた橋長は60mの鋼ダブルワーレントラス橋です。その後、スイッチバックの大平台駅や彫刻の森駅と強羅駅の間で1000形、2000形、31002両固定編成「アレグラ号」などを撮影しました。




「アレグラ号」は、2017年に導入された車両です。30001両と連結して3両編成で運行していました。連結部分は、運転室を撤去し連結間の窓を大きくしました。箱根の景色や急カーブの走行を間近で見られます。箱根登山電車は、箱根湯本駅(標高96)、強羅駅(標高541)8.9kmを約40分で結んでいます。粘着式鉄道では日本一の急勾配80‰の坂を登ります。この急勾配に対応するために広軌の鉄道となっています。




強羅駅でモハ1形の模型を見学してから、箱根登山ケーブルカーに乗りました。箱根登山ケーブルカーは、箱根登山鉄道線が3両編成になったことを期に、19941125日から1995315日まで運行を休止し、1995316日よりスイス製の車両による2両編成のケーブルカーにしました。この時に、軌間が987 mmから983 mmに改軌されました。2019年に設備更新工事が行われることになり、2019122日から運行を休止し、1995年に導入した車両の運行も終了しました。



2020
320日より5代目となる新型車両10・ケ20での運行が始まりました。ケ10・ケ20形も2両編成で、車内は傾斜に合わせた階段状となっており、各車内の行き来ができます。1号車は、鉄道車両アレグラ号(3000形)と同じバーミリオンはこね色を、2号車は箱根山から見る青空をイメージした青色となりました。アクセントの文字表記は、金色の筆記体切文字を中心に配置されました。両端にはケーブルカーの複線部をイメージした「リボン状のモチーフ」などが配置されました。箱根登山ケーブルカーで早雲山駅へ行きました。早雲山から強羅や宮城野の景色を眺め、箱根ロープウェイに乗りました。



箱根ロープウェイは、1959年に開業した早雲山と芦ノ湖の畔にある桃源台を結ぶ4kmの索道路線です。かつては複線自動循環式ロープウェイでした。2002年より早雲山−大涌谷間にて、2007年より大涌谷−桃源台間にて、複式単線自動循環式(DLM)フニテルが導入されました。フニテルは、2本のロープにぶら下がったゴンドラが循環する形式です。フニテルとは、屋根の左右にあるロープを掴む握索装置の幅がゴンドラの幅よりも広いものを示します。複式単線自動循環式の導入によりゴンドラ1機の定員が18人になり、輸送力は1時間当たり975人から1440人に増えました。強風による運休も減りました。部員たちは、ロープウェイに乗りながら大涌谷の絶景を眺めながめました。



大涌谷は、3000年前に箱根の最高峰である神山が箱根火山最後の水蒸気爆発をおこした爆裂火口です。現在も噴気が立ち昇っています。今は、予約をし、ヘルメットを着用して専門のガイドさんに案内していただいて、噴気孔の近くを散策できます。部員たちは、大涌谷の噴気や神山を眺めながら昼食を食べました。





大涌谷温泉で茹でた黒たまごを食べると寿命が延びると言われています。大涌谷には平安時代弘法大師によって作られたといわれている延命・子育ての「延命地蔵尊」というお地蔵様があります。このお地蔵様にあやかり「黒たまご」を食べると寿命が延びると言われるようになりました。7という数字が七福神など縁起の良い数字として使われるため、「寿命が7年延びる」と言われる様になったそうです。部員たちはお土産に黒たまごを買いました。




昼食の後、伊豆箱根バスに乗り箱根園に行きました。箱根園は、芦ノ湖の湖畔にある、西武・プリンスホテルズワールドワイドが経営するコテージ・植物園・水族館・ショッピングモールなどの複合リゾート施設です。西武グループの観光開発拠点で、関係施設とあわせて、芦ノ湖周辺の観光エリアの一つとなっています。




部員たちは、箱根園から20分間で芦ノ湖を周遊する水陸両用バス、忍者バスを見てから、箱根駒ケ岳ロープウェイに乗りました。箱根駒ヶ岳ロープウェイは、西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する全長1783mの索道です。標高736mの箱根園から箱根火山の中央火口丘、標高1327mの駒ヶ岳頂上部まで全長約1800mを7分で結んでいます。



箱根園駅を出発すると、芦ノ湖を周遊する箱根観光汽船、箱根遊船、水陸両用バスや元箱根の街並みも良く見渡せました。もう一つのゴンドラとすれ違ってから霧に包まれて、景色が真っ白になりました。箱根駒ケ岳頂上駅に着くと、肌寒さを感じるくらい気温が下がりました。




箱根駒ケ岳頂上は草地で見晴らしがよく、箱根神社の奥宮である箱根元宮があります。元宮は、箱根神社の1964年に再建されました。注連縄を張ってあるのは馬降石といい、白馬に乗って神様が降臨された岩と伝えられています。石の上の穴は降馬の折の蹄跡で、穴にたまる水は旱天にも枯れたことがないと言われます。参道の右側には馬乗石があり、今でも白馬の信仰が残っています。2025425日、山頂展望広場が「箱根駒ヶ岳芦ノソラ」としてリニューアルオープンしました。




芦ノ湖や箱根外輪山はもとより、富士山、相模湾、駿河湾、伊豆半島、伊豆七島、湘南海岸、房総半島、横浜ランドマークタワーや東京スカイツリーまで眺めることができます。山頂駅舎の近くには展望デッキがあります。展望デッキから、芦ノ湖と箱根外輪山、駿河湾が見られます。地面から約3mの突き出しデッキがあります。部員たちは箱根神社元宮を参拝し、駒ケ岳の頂上を散策しました。今日は良く晴れていましたが、山頂は雲の上にある感じでした。小田原の街並みと相模湾が良く見えました。



突き出しデッキからの景色は真っ白でした。下りの駒ケ岳ロープウェイの解説では、秋ならば窓越しに一面の紅葉が見られます、冬ならば冷たい澄み切った空気で快晴となり展望が楽しめますとのことでした。初日の出を見に大晦日から多くのお客さんが押し寄せるそうです。冬の駒ケ岳頂上の気温は、−2〜−7℃なので防寒具が必要とのことでした。




箱根園に戻ってから芦ノ湖畔で一休みし、伊豆箱根バスに乗って小涌谷駅へ行きました。小涌谷駅から箱根登山鉄道に乗って小田原を目指しました。今回の日学祭のテーマは「昭和に活躍した電車」ですが、今日は昭和からの電車モハ1形が入生田駅の車庫での検査のため撮影できませんでした。モハ1形は、1919年、箱根登山鉄道が開業した時からの車両であるチキ1形を、1950年の小田急車両の乗り入れ開始の時に改造した車両です。両運転台の車両でしたが、1993年に2両固定編成に改造され、2両編成の連結する側にあたる面の運転室が撤去されました。20197月に103号−107号車両が引退しました。



現在は104号−106号車両のみが運用されています。最後に部員たちは、風祭駅近くにある「鈴廣かまぼこの里」へ行きました。「鈴廣かまぼこの里」には、鈴廣蒲鉾本店、 鈴なり市場、かまぼこ博物館、ビュッフェレストラン「えれんなごっそ」、そばと板わさ「美藏」、名水甘味「且座」があります。鈴廣蒲鉾本店には、鈴廣かまぼこの職人が作った品々がならんでいます。鈴なり市場では、買い物やかまぼこの食べ比べが出来ます。かまぼこ博物館では、かまぼこ手づくり体験や職人技の見学ができます。えれんなごっそは、ビュッフェレストランです。えれんなごっそとは、いろいろなごちそうという意味です。そばと板わさ「美藏」は、北海道深川産そばを石臼で挽き、箱根百年水で打った蕎麦を食べられます。名水甘味「且座」は、あんみつ、ぜんざい、お茶など名水仕立ての甘味を味う喫茶です。箱根登山鉄道モハ1107号車両は、20197月に引退し「鈴廣かまぼこの里」内に設置、改装され、新たな施設「えれんなごっそ CAFE107」の一部となってグランドオープンしました。




モハ1形は1919(大正8)年にチキ1形として登場した後、戦後の1950(昭和25)年頃に鋼製車体となり、1952年頃に車両形式をモハ1形に変更されました。1957年頃、小田急電鉄のロマンスカーをイメージしたカラーに塗り替えられ、その後の2両固定編成に改造され、約100年にわたり運行された。107号は103号と編成を組み、吊掛け駆動方式を用いた車両でした。103号−107号の編成は、2019720日に「サンナナさよならイベント」が開催され引退しました。モハ1107号は譲渡式を経て、201989日に「鈴廣かまぼこの里」へ搬入されました。「えれんなごっそ CAFE107」では、実際に箱根登山鉄道で使用された線路上にモハ1107号を設置しました。台車などの床下機器も間近に見られます。車内は現役時代の設備や引退記念の装飾を残しつ、通路部分にテーブルを設け、現役時代にはなかったエアコンも搭載しました。円形の手ブレーキハンドルなどが設置された乗務員室も見学できます。部員たちは、モ1107号を見学してから、小田原駅で解散しました。今日は、箱根ロープウェイと箱根駒ケ岳ロープウェイを乗りました。部員たちの気持ちは、快晴の秋か冬にもう一度、大涌谷や箱根駒ケ岳を訪れ、箱根の絶景を見ようということになりました。