箱根登山鉄道・箱根ロープウェイに乗って大涌谷へ 2023年10月3日(火)
小田原駅―(箱根登山鉄道)−箱根湯本駅−(箱根登山鉄道)−大平台駅・電車撮影−(箱根登山鉄道)−彫刻の森駅…電車撮影…強羅駅−(箱根登山鉄道ケーブルカー)−早雲山駅−(箱根ロープウェイ)−大涌谷駅…大涌谷・昼食・散策
本日の鉄道研究部の活動は、日学祭の代休を利用して箱根に散策に行きました。小田原駅に集合し、箱根登山鉄道に乗り箱根湯本駅へ行きました。小田原駅−箱根湯本駅間は、小田急の車両が行き来しています。
小田急の車両は狭軌、箱根登山鉄道の車両は標準軌なので、箱根登山鉄道の車庫のある入生田駅と箱根湯本駅の間は、三線軌条区間となっています。
箱根湯本駅で箱根登山鉄道の電車に乗り換え、強羅駅を目指しました。途中、最大傾斜が80‰、日本一の急勾配の区間があり、その区間では3両編成の最前部と最後部の高低差が3mあるそうです。
箱根湯本駅からの最初のスイッチバックである出山信号所で早川橋梁や金乃竹塔ノ澤吊り橋を眺めました。早川橋梁は、早川渓谷に架かる高さ43m、長さ60.96mの箱根登山鉄道の鉄橋です。
2番目のスイッチバックである大平台駅でスイッチバックを行き来する箱根登山電車を撮影しました。
次に彫刻の森駅から強羅駅にかけて、箱根登山鉄道の線路に沿う道路を歩きながら箱根登山電車を撮影しました。部員たちは、モハ1形を撮影しました。
モハ1形は、1919年、箱根登山鉄道が開業した時からの車両チキ1形を、小田急の電車が乗り入れを始めた1950年に改造した車両です。当初は両運転台の車両でしたが、1993年に2両固定編成に改造されました。2019年、モハ1形103号〜107号が引退しました。現在は104号〜106号のみが運用されています。
現在、モハ1形106号は、2019年に箱根湯本駅〜強羅駅開通100周年を記念して、1949〜57年頃の青塗装となっています。2023年11月中に青塗装の運行が終了するそうです。2024年1月以降は、オレンジ色の標準塗装になるそうです。
強羅駅で箱根登山鉄道の写真を撮った後、箱根登山鉄道鋼索線(ケーブルカー)に乗り早雲山駅へ行きました。
箱根登山鉄道鋼索線は、箱根登山鉄道線の開業後、1921年に、軌条・車両・巻上げ装置などをスイスから輸入して開業しました。日本では、1918年に開業した生駒鋼索鉄道に続く2番目に開通した鋼索鉄道です。箱根登山鉄道鋼索線は2両編成で、各車内行き来ができます。1995年より、鉄道線の3両編成化に伴い、スイス製の車両による2両編成での運行が始まりました。
早雲山駅で箱根外輪山、仙石原の景色を眺めてから箱根ロープウェイに乗りました。箱根ロープウェイは、1959年に開業した早雲山と芦ノ湖の畔にある桃源台を結ぶ4kmの索道路線です。現在、営業区間が日本一長い索道路線とされています。
かつては複線自動循環式ロープウェイでした。2002年より早雲山−大涌谷間にて、2007年より大涌谷−桃源台間にて、複式単線自動循環式(DLM)フニテルが導入されました。
新型ロープウェイは、2本のロープでぶら下がったゴンドラが循環する形式です。フニテルとは、屋根の左右にある握索装置の幅がゴンドラの幅よりも広いものをしめします。
複式単線自動循環式の導入によりゴンドラ1機の定員が18人になり、輸送力は1時間当たり975人から1440人に増えました。強風による運休も減りました。部員たちは、大涌谷の絶景を眺めながら、箱根ロープウェイに乗りました。
大涌谷で富士山や大涌谷の噴気を眺めながら昼食を食べました。大涌谷は、3000年前に箱根の最高峰である神山が箱根火山最後の水蒸気爆発をおこした爆裂火口です。現在も噴気が立ち昇っています。
大涌谷温泉で茹でた黒たまごは、食べると寿命が延びると言われています。部員達から、「先生、長生きして下さい。」と黒たまごを手渡されました。