さよなら スーパービュー踊り子 2020年3月13日(金)
「スーパービュー踊り子」は、1990年4月から2020年3月13日まで新宿駅・池袋駅・東京駅と伊豆急下田駅との間で運転されていた特急列車です。車内にはJR東日本サービスクリエーションのビューアテンダントが全区間乗務し、乗車時の特急券のチェックと車内サービスを担当していました。
使用されていた車両は、大宮総合車両センター所属の251系です。2002年から2003年にかけてリニューアル工事を施工しています。グリーン車を含めた全車座席指定席で、特急料金は「踊り子」や「リゾート踊り子」より少し高いA特急料金です。各先頭車両には展望席があり、1号車はグリーン席で2列6席、10号車は普通席で3列12席です。「リゾート踊り子」と同じく展望席には特別料金の設定はなく、他の座席と同一料金です。グリーン車の1・2号車と普通車のうち10号車は2階建車両であり、2階は1・2号車がグリーン座席、10号車が普通座席、1階は1号車がグリーン車専用のラウンジと売店、10号車が子供用のプレイルームです。
日本学園の先生も子供と一緒にこの車両を利用しています。2号車には定員4名のグリーン個室が3室あります。そのほかの車両(3号車 ? 9号車)はハイデッカー車両です。乗降車口は2・3・5・7・10号車(ドアに窓のある車両)に限定されていて、乗車の時にアテンダントから指定席特急券の改札を受けてから乗車していました。終着駅では1〜10号車すべての扉が開きました。JR東日本の在来線特急としては数少ない1+2配列のグリーン車で、唯一、グリーン車でソフトドリンクとおしぼりの提供サービスを行っていました。
この「スーパービュー踊り子」が、今日2020(令和2)年3月13日をもって運行を終了します。東京駅には、多くの鉄道ファンが「スーパービュー踊り子」のラストランを見に来ていました。
平日は新宿駅−伊豆急下田駅間に1本、東京駅−伊豆急下田駅間に2往復、伊豆急下田駅−池袋駅間に1本が運行されていました。土曜日・休日には新宿駅発の列車が池袋駅発に変更されるほか、新宿駅−伊豆急下田駅間と伊豆急下田駅−東京駅に各1本運行されていました。繁忙期には1往復が大宮駅発着に延長運転されるほか、東京駅−伊豆急下田駅間に下り2本上り1本、伊豆急下田駅−新宿駅間に1本運転されていました。大宮駅発着列車については、「踊り子」と異なり湘南新宿ライン経由で運転されていました。