常念岳東尾根 ほりで〜ゆ四季の郷 2018年3月30日(金)
幕営地・撤収…(240分)…東尾根取付…(70分)…ほりで〜ゆ四季の郷・入浴―(タクシー)―穂高駅―(大糸線)―松本駅―(中央本線)―新宿駅・解散
昨日作ったイグルーの中で炊事をし、朝食をとりました。手際よくテントを撤収し、予定より30分早く出発準備が整いました。
名残惜しいですが、温泉目指して出発です。今日も天気が良く、順調に下っていきました。
途中尾根の分岐では、コンパスと地図、実際の地形を見比べて的確にルートを判断し、下部の藪もスムーズに通過して、取り付きに戻りました。
最後の林道では再び猿に遭遇しました。川原のほうでは、たくさんの猿が日向ぼっこをしていました。
早い時間に下山口のほりでーゆ四季の郷に無事下山しました。
下山後の温泉はこれまでの登山の中でも格別で、苦労して登った常念岳を眺めながら入る露天風呂は最高でした。
今回の合宿は、今まで取り組んできたことの総決算として思う存分力を出し切って、とても充実した登山ができました。
大変だった分だけ、達成感も大きな登山となりました。この経験を生かして、部員たちは大学受験という山も登りきってくれることを期待しています。
高2C組 レオナルド
今回の山行は5年間の活動の総決算ということで、いつも以上に気合を入れて挑みました。
初日のテント場までは重い荷物を背負っての長距離の行動だったため少し体力面で不安でした、しかし、最初の藪漕ぎは思ったよりもスムーズに進めて、途中の永遠に続きそうな登りも黙々と登ることができました。1950メートルの地点までは調子よく進むことができ、このままテント場まで着くかと思った途端、急にバテ始め、ペースが少し落ちました。気力で進むと無事テント場までたどり着きました。
2日目朝、テント場を出発すると空は快晴でとても良いコンディションでした。初日の疲れもあまり残っておらず、いいペースで登って行きました。途中岩場があり、緊張しました。その後も良いペースで登れて、頂上に着くと、穂高のゴツゴツとした姿や、槍ヶ岳の尖った山容が目の前に広がり、さらに遠くには鹿島槍ヶ岳や夏に登った剱岳も見えました。下山は途中の岩場が危険と判断して、ロープを固定して慎重に進みました。そこ以外の場所は快調に進むことができ、テント場に着いたのは正午少し過ぎたぐらいでした。テント場で時間を持て余したため、イグルーを作りました。イヌイットの人がいかに苦労して家を建てているかを感じることができました。
翌日の朝、朝起きてからテント撤収、出発までとてもスムーズに行き、下山も登りとは大違いで、とてもスムーズに下山できました。途中で尾根が正しいかどうか迷ってしまったり、事前に迷いやすいと調べていたところで見事にハマってしまったりしたため、今後は迷いやすいところでは振り向いて、下山の時の風景も頭に入れておこうと思いました。最後の藪漕ぎはあとほんの少しで林道ということもあり、とても体が軽く感じ、スイスイと進むことができました。下山後に入った風呂の露天風呂からさっきまで登っていた常念岳が遠くに見えて、自分はさっきまで彼処を登っていたのかと思うと、言葉では表現できないような気分になれました。
高2C組 ハッシー
山渓部に入部して約2年が経ち集大成の登山として常念岳東尾根に行ってきました。春合宿の候補として赤岳主稜や西穂高岳西尾根なども上がりましたが山の風格、自分達の実力など検討してこの山に決まりました。
常念岳東尾根はとても長いのでいつもより軽量化して挑みました、2日目早朝に安曇野市に着きタクシーでゲート口まで行き6時半頃に出発しました。林道しばらく歩き取り付きから藪が進むにつれ増して苦戦しながらしばらく進むとトレースに変わり1328のピークに着きました。ピークを超えてから1955のピークまでは傾斜が強まり途中から雪に変わり1600付近は藪が行く手を塞ぎ急登と藪に体力を奪われヘトヘトになりながらピークに着きました。そこからテント場までは比較的緩やかな登りで歩きやすく2100付近にテントを張りました。この日は一日中とても暑かったので急いで水作りをし体が欲していた水分をたくさんとりました。
3日目は5時半頃に出発しすぐ森林限界を越し、昨日に続き天気も良く遠方に富士山や剱岳がうっすら見渡せました。途中からロープを繋ぎ最初の岩峰を右から巻きその後前常念までの急登を登り休憩しました。前常念から山頂までは徐々に景色も開け想像していたより早く頂上直下に入り山頂に着きました。山頂からは穂高や槍ヶ岳遠方に剱岳が見渡せ、長い道のりを思い返すと今までにない達成感を感じました。絶景を存分に楽しみ特に目の前にそびえ立つ前穂高岳北尾根は物凄い迫力でした。下りは途中ロープを張りながら下りました。正午にはテント場に着き余ってたラーメン食べ、余った時間でイグルーを作りました。中は暖かく快適でした。
4日目は撤収を素早く済ませ2日目に苦労して登ってきた道のりを一気に下りあっという間に藪こぎ地帯までたどり着き10時前にゲート口につきました。風呂からは昨日登った常念岳を見ながら体の疲れを取り、昨日はあそこにいたと思うと本当に長い道のりだったと改めて感じました。最後の合宿にふさわしい山に登れ集大成として満足のいく春合宿でした。