南アルプス 甲斐駒ケ岳に登頂  2017年9月24日()

北沢長衛小屋テント場…(10)…北沢峠…(85)…双子山…(35)…駒津峰…(79)…甲斐駒ケ岳(2967)(75)…駒津峰…(54)…仙水峠…(28)…仙水小屋…(24)…北沢長衛小屋テント場・撤収…(10)…北沢峠―(南アルプス林道バス)―広河原
広河原から、2つのグループに分かれて東京へ帰りました。
広河原―(山梨交通バス)―甲府駅―(中央本線特急かいじ)―新宿駅・解散
広河原―(芦安乗合タクシー)―芦安温泉・入浴…南アルプス山岳館・見学―(山梨交通バス)―甲府駅―(中央本線特急かいじ)―新宿駅・解散



早朝、3時に起床し、朝食を食べ、荷物を整理し、テントから出ました。まだ辺りは暗かったが、今日は天気が良さそうでした。



北沢峠へ出て、北沢峠こもれび山荘の脇を通って双児山への登山道を登りました。原生林の中をジグザグに続く登山道をひたすら登りました。



単調な登りが続いた後、双児山頂上の下で一気に展望が開けました。目の前の駒津峰が綺麗に見渡せました。



双児山山頂へ登るにつれ、甲斐駒ヶ岳の山容が大きく見えるはずなのですが、霧がかかってよく見えません。



双児山からハイマツ帯を下り、登り返して樹林帯を抜けると、背丈の低いハイマツ帯の中の登りが駒津峰まで続きます。



駒津峰の頂上に立つと、切りが少しずつ晴れ、甲斐駒ヶ岳が見え始めました。



白い花崗岩の岩肌が印象的で、日本百名山の中でも際立つ存在です。花崗岩と白砂で覆われる山頂部の白さにより「白崩山」とも呼ばれました。



駒津峰から甲斐駒ヶ岳へつながる尾根道は岩場になっています。一端、甲斐駒ヶ岳の手前で下った所に、甲斐駒ヶ岳頂上への直登ルートを巻き道ルートがあります。



顧問の高橋先生が「直登ルートから登りたいな。」と発言しましたが、部員達がすすっと巻き道ルートへ行きました。



巻き道は直登りと巻き道の分岐で右方向に進みます。直ぐに現れる斜度50度、長さ3mほどの岩場を下ります。



この岩場は樹林帯の中で高度感は無く、ホールドもしっかりしているので難なく降りる事が出来ます。



下りきった所から甲斐駒ケ岳山頂までなだらかな砂地の登りが続きます。途中で右手方向に摩利支天へ向かう登山道が伸びています。



山梨県側から見る摩利支天は急峻な山容を呈していますが、摩利支天に登る登山道は緩やかで、難所はありません。



ハイマツで覆われた丸い摩利支天の山頂には、信仰の山を象徴するように剣が刺さっています。



摩利支天の分岐から、なだらかな砂の道を登れば、黒戸尾根からの登山道と合わせ、甲斐駒ケ岳山頂に到着です。



甲斐駒ヶ岳は、南アルプス国立公園内の赤石山脈北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2967mの山です。



峻険で、独立峰のような姿勢で屹立する日本アルプス屈指の名峰です。日本百名山、新日本百名山、新・花の百名山、山梨百名山、日本百景に選定されています。



「駒ヶ岳」の名を冠する独立した山は全国に18山ありますが、その中では甲斐駒ヶ岳が最高峰であり、木曽駒ヶ岳が2956 mでこれに続きます。



ただし、富士山の火口を取り巻く火口縁(お鉢めぐり)の南側には、駒ヶ岳または浅間岳と呼ばれる小突起があり、その標高は3715 mです。



長野県側(特に甲斐駒ヶ岳と木曽駒ヶ岳に挟まれる伊那谷周辺)では、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳を西駒ヶ岳と呼びます。



南アルプスの山々は、高い標高と大きな山容を持ってはいるが、全般になだらかな稜線を連ねており、鋭角的な姿をした山は多くないです。



しかも、仙丈ヶ岳など南アルプスの他の多くの山は、前山に阻まれて人里からは間近に見えないことも多いです。



これに対して、甲斐駒ケ岳は、山梨県側の山麓から2500mほどの標高差があり、中央本線沿線からもその全貌が見られます。



さらに、水成岩の山が多い南アルプスの中で、例外的に火成岩である花崗岩から成るため、山肌が夏でも白く見えることも、駒ヶ岳の個性を際立たせています。



このため、甲斐駒ヶ岳は古くから多くの人々に名山として称えられ、詩歌に歌われてきました。




甲斐駒ヶ岳は、古くから信仰の対象ともなってきました。山梨県側の山麓の横手・竹宇両集落には駒ヶ岳神社が鎮座しており、そこから山頂にいたる黒戸尾根には現在も信仰にまつわる多くの石碑や石仏が残っています。



部員達が甲斐駒ヶ岳の頂上に立つと、霧がとけ、雲の上に広がる山々が見渡せました。南アルプス、北アルプス、八ヶ岳などを眺めてから下山しました。



駒津峰から、仙水峠へ向けて下りました。峠が直ぐ近くに見えますが、歩いてみると結構遠かったです。



仙水峠で一休みしてから、長衛小屋を目指しました。



途中、仙水小屋で湧き水を飲みました。冷たくて美味しかったです。



目標の12時30分よりも、50分早く長衛小屋に着きました。中学生部員の栗橋君がよく頑張りました。



テント場で一休みしてから、荷物を整理し、テントを撤収しました。



帰りのバスは北沢峠13時30分発でしたが、早めに北沢峠に行ってみたら、バスに乗る人が28人揃い次第臨時便を出していました。



思いの外早く広河原に着きました。顧問としては、皆と一緒に南アルプス芦安山岳館に立ち寄りたいと思いました。



真っ直ぐ帰りたい部員もいたので、広河原で山岳館に立ち寄るグループと真っ直ぐ東京に帰るグループに分かれて帰りました。



高2B組 オツピー

 今回の山行は中学一年生の体力強化とテント生活の練習で甲斐駒ケ岳に行きました。一日目は北沢峠から10分程の長衛小屋のキャンプ場で泊まりました。今回は食事を豪華にしようということで夜はすき焼きを作りました。とてもうまく行ったのですが、割り下の処理が大変だったので合宿とかでは流石にできないなと思いました。
 2日目は朝3時に起きて、海老の梅しそご飯と豚汁を食べました。最近米を炊く時水が少なめになってしまっているので少し多めにしました。しかしそのせいか、微妙に柔らかくなってしまいました。
 4時半に出発し双児山、駒津峠、甲斐駒ケ岳に登りました。甲斐駒ケ岳頂上ではガスが晴れ周りの景色がとても綺麗に見えました。鋸岳方面にある岩でクライミングをして遊んでみたら思いのほか岩が脆く難しかったです。1年生も聞いていたほどの体力の無さが全く感じられずとても頑張っていました。結果予定していたよりも早くテント場まで戻って来られました。
 今回の山行は個人的にかなり上手くいったのではないかと思います。次の山行も上手く行くように頑張りたいと思います。



高2C組 ハッシー
 9月は2連休があったので、部員で行きたい山を出し合い甲斐駒ケ岳に行くことにしました。甲斐駒ケ岳は駒ケ岳がつく山の中で一番高く百名山です。
 今回は初日の行動がほぼ無かったので料理を豪華にしようと夜は、すき焼き朝は梅じゃこご飯にしました。2つとも美味しくできて特にすき焼きは山飯の中で1、2位を争うレベルで美味かったです。
 2日目は四時に出発しました。1時間くらい歩いていたら明るくなり始めて少し行くと双児山に着きました。駒津峰に向かっているとガスが少しずつ抜け北アルプスなどを見渡せました。
 甲斐駒ケ岳の山頂は花崗岩で白く覆われていて美しくかっこ良いなと思いました。
 山頂までは巻道ですすみ摩利支天などを見ながら山頂に進みました。山頂からは八ヶ岳、北アルプス、中央アルプスなど沢山の山が見渡せました。山頂の大きな岩でなんちゃってボルダリングをやったのが地味楽しかったです。
 下りは駒津峰まで登ってくる人を待っては進みの繰り返しでスムーズいけませんでした。
 駒津峰からは仙水峠へ下りました。仙水峠までが近いように見え長く仙水峠からキャンプ場までは割とすぐ着いた気がしました。
 帰りは温泉と山岳資料館を見て、とても満喫した山行となりました。



中1A組 クリリン 9月の山行感想
 今回の山行は、1泊2日でした。初めてのテント生活で、少し緊張しました。1日目は、キャンプ場まで行っただけだったので、疲れはしなかったのですが、2日目は山頂まで一気に行きました。しかもその道の長さは、夏合宿の富士山よりも長くて大変でした。今回の山は岩道が多く、とても大変でした。ペースとしては良い感じのペースに先輩がしてくれたので、1時間くらい早く予定が進んだので良かったと思います。今回の目標は、テントに慣れることと、岩場を登ることでしたが、今回の事で慣れることが出来たので良かったです。夕ご飯や朝ご飯を作りましたが、日頃料理を作っていないので、包丁などを使うのが大変でした。今度までに慣れる様にしたいです。



高2C組 レオナルド
 今回の山行では、初めて南アルプスの山に行きました。初日の夕食のすき焼きは美味しく、機会があればまた作りたいと思いました。日目朝、テントから出ると空には星が綺麗に見えていて、快晴でした。ヘッドランプの灯りをつけてテント場から出発すると、まさに一寸先は闇で、目の前に熊が現れるのではないかと思い、少し怖かったです、また、暗い中での林道歩きはルートが分かりづらく、途中道を間違えそうになりました。ペースもよく、順調に登って行き、駒津峰の頂上に着くと雲が切れ始め、隙間から甲斐駒ケ岳の頂上が幻想的に見えました。駒津峰を過ぎ、甲斐駒ケ岳の頂上に近づくにつれ、岩場が増えはじめ、緊張感が高まりました。巻き道と直登ルートの分岐から巻き道を進むと、夏なのに雪が積もっているのではないかと思うほどに白く輝くルートに出ました。途中で広河原の看板にあった海底が隆起したため出来た層を見つけ、今歩いているところは何億年か前には海底だったことを思い、自然は凄いなと思いました。ルートは砂利や小石が多く、少し登りづらかったです。頂上に着くと、とても良い天気に恵まれたため、隣の仙丈ケ岳や鋸岳、北アルプスや八ヶ岳がとても綺麗に見えました。下山を始めると少しペースが落ちましたが、それでも予定していた時間よりも早く進んでいました。駒津峰を過ぎ、仙水峠側に降り始めると、だんだんと急な下りになり、すぐそこにあるように感じてなかなかたどり着けませんでした。仙水峠に着くと、目の前が大きなガレ場になっていて、変わっていながらもとても惹かれる風景でした。そこからは緩やかな下りで、とても歩きやすかったです。仙水小屋で本当の南アルプスの天然水を飲んでから進むと、少し急な下りを経て、とても綺麗な沢が流れていました。沢伝いに進んでいくと、小屋の屋根が見えはじめ、テント場に着きました。テントを撤収してバスで広河原まで行き、そこで解散して、山岳館に行くグループと甲府に行くグループで別れました。私は山岳館に行きました。山岳館は南アルプス街道の説明や現地の登山家の記録、昔から現在に至るまでの登山道具の歴史や、膨大な量の山岳関連書籍があり、日ぐらいかけてじっくり見たいほどに充実していました。その後バスを一本見送り、その後に来たバスで甲府まで向かい、「かいじ」で新宿まで戻りました。
 今回の山行では天気にも恵まれて、また、山岳館にも行くことができ、とても充実した楽しい山行でした。