別山尾根から剱岳に登頂 2017年8月29日()

剣沢キャンプ場…剣山荘…一服剱(2618)…前剱(2813)…カニのタテバイ…剱岳(2998)…カニのヨコバイ…前剱(2813)…一服剱(2618)…剣山荘…剣沢キャンプ場・テント撤収…別山乗越…雷鳥平…みくりが池温泉…室堂―(高原バス)―美女平―(立山ケーブルカー)―立山駅…温泉入浴…立山駅―(富山地方鉄道)―電鉄富山駅…アパホテル富山・宿泊



早朝、3時過ぎに起きて朝食を作って食べました。風が強い。



天気予報から察すると、午後から次第に天気が下り坂。これから更に風が強くなるとのこと。源次郎尾根のT峰で、強風のため立ち往生となった場合、かなり危険と判断しました。



源次郎尾根からの剱岳登頂に備えて、懸垂下降などの練習を重ねてきましたが、今回は安全策をとって、別山尾根から剱岳頂上を目指しました。



部員達は、元気に一服剱
(2618)、前剱(2813)を登りました。



前剱からは険しい岩場が続きます。ヘルメット、ハーネスを装着し、鎖場では鎖にカラビナを掛けて登りました。



カニのタテバイの登りでは、鎖にカラビナを掛け、スリングでハーネスとつなぎ、より慎重に登りました。



剱岳は飛騨山脈(北アルプス)北部の立山連峰にある標高
2999 mの山です。



富山県の上市町と立山町にまたがり、中部山岳国立公園内にあり、山域はその特別保護地区になっています。



日本百名山と新日本百名山に選定されています。立山、鹿島槍ヶ岳とならび、日本では数少ない、氷河の現存する山です。



日本国内で「一般登山者が登る山の中では、最も険しい高い山」とされているそうでする。一般ルートが、一服剱・前剱・本峰の間で、岩稜伝いの鎖場やハシゴのルートになっています。



剱岳山頂に着くと、部員達は一休みをし、記念写真を撮りました。




難所としてカニのヨコバイ・カニのタテバイと呼ばれる鎖場があります。最終氷期に発達した氷河に削り取られた氷食尖峰で、山容が峻険なので登山家からは「岩の殿堂」や「岩と雪の殿堂」と呼ばれています。



北から東の方角には、大窓をはじめとする「窓」と呼ばれる懸垂氷食谷が発達し、「三ノ窓」と「小窓」の両谷には、日本では数少ない現存氷河である三ノ窓氷河と小窓氷河があります。南東の方角には日本三大雪渓の1つとして知られる剱沢雪渓がありますが、こちらは氷体を伴わず、氷河ではないそうです。



剱岳からの下り、今度はカニのヨコバイと言う岩場を通過しました。



ここでも、鎖にカラビナを掛け慎重に下りました。



山の上部は森林限界のハイマツ帯で、ライチョウの生息地であり、アオノツガザクラやハクサンイチゲなどの高山植物が自生しています。



前剱まで来ると、眼下に剱沢と剱沢キャンプ場に張った山溪部のテントが小さく見えました。



ここからの下り道は、カニのヨコバイやカニのタテバイほどの険しい崖ではない。ホッとしました。



顧問のター先生に、「ここからの下り道での事故が意外と多い。最後まで気を抜かない様に。」とアドバイスされました。



部員達は剱沢を目指し、元気に駆け下りていきました。



明日は雨ということで、今日中に雷鳥平らまで下ることにしました。明日、雨の中、テントをしょって別山乗越を越えるのは辛そう。ささっとテントを撤収し、雷鳥平を目指しました。



別山乗越に立つと、雷鳥平のキャンプ場、みくりが池、室堂のターミナルが見渡せました。部員達は、雷鳥平をめがけて一気に下りました。



雷鳥平に着くと、「まだ富山方面行きの最終高原バスに間に合う。明日雨が降るのなら、今日中に富山まで下ろう。」ということになりました。



雷鳥平から室堂までの登り返しが大変でしたが、部員達はひょひょいとのぼりました。



ミクリガ池、ミドリガ池は火口湖です。現在も、地獄谷周辺では火山性ガスが噴出していて、ガスの濃度に注意を促す表示が置かれていました。



高原バスや立山ケーブルカーにも乗ることが出来、立山駅の前にあるホテルで入浴をしました。雨が降り出しました。



立山駅で、富山駅前にあるホテルを予約しました。以前、鉄道研究部の合宿で利用したホテルです。
富山駅で、スシを食べました。富山で獲れたホタルイカなどを食べました。富山のスシは、ネタがかなり大きくて、凄く美味しかったです。富山のホテルで明日の池袋行き路線バスを予約し、ぐっすり眠りました。