JR三江線に乗って山陰へ 2017年8月3日(木)
旅館松見楼…三次駅―(三江線)―江津駅―(山陰本線)―出雲市駅
昨日の夜、「明日は、三江線に乗ります。」と旅館の方にお話をしたら、「5時38分発ですね。今のうちに会計を済ませましょう。」と言われました。三次駅5時38分発三江線浜田行き列車を利用する人が結構多いようです。
私たちも、2018年に三江線が廃線となる事を聞きここまで来ました。朝、5時過ぎに旅館から三次駅へ向かうと、写真機やビデオを持った鉄道ファンの方々がどんどん集まってきました。
三江線は、島根県の江津駅と広島県の三次駅を結ぶJR西日本の地方交通線です。江の川に沿って山陰と山陽を結ぶ連絡路線として、1930年代から建設され始め、1975年に全通しました。その時、すでに主な地域間移動は道路利用になっていました。
2015年に全通40周年を記念して三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会による公募で、「江の川鉄道」という愛称に決定しました。2018年3月末に三江線全線が廃止される予定です。
三江線は浜原ダムを回避する沢谷駅付近をのぞくと、北方が頂点となる「へ」の字状に流れる江の川に沿って狭い平地を縫うように建設されました。そのため、全線108kmだが、迂回するルートで、直線距離なら60kmとなります。三江線は、民営化後も度々自然災害により不通となりましたが、その都度全線が復旧しました。
三次駅を出発して約1時間、島根県に入った所にある口羽駅に28分停車しました。口羽駅は、島式1面2線のホーム、交換設備を有する地上駅です。1963年6月30日、三江南線が式敷駅から延伸した際の終着駅として開業しました。
1975年8月31日、口羽駅から三江北線浜原駅までの区間が開業し、江津駅―浜原駅―口羽駅―三次駅間を結ぶが現行の「三江線」となました。口羽駅の近くに、三江線全通記念の石碑と蒸気機関車の動輪が置かれていました。
出発までの約30分間、気動車に一緒に乗ってきた皆さんは、交換して三次駅へ出発する気動車や口羽駅の様子を撮影しました。
次に、宇津井駅で撮影しました。宇津井駅は、三次方面に向かって左側に単式1面1線のホームがある高架駅です。ホームと待合室が地上20mの高さにあり、高さとしては日本一です。「天空の駅」と呼ばれることもあります。 ホームに上がるには、116段の階段を登ります。宇津井駅で、皆で写真を撮りました。
三江線は、江の川に沿う絶景の中をゆっくり走るので、三次駅から江津駅までの約108kmの道のりに約4時間かかるのですが、景色を眺めていると飽きませんでした。千金駅を越えると、江の川の川幅が急に広がり、視界が開け、江津駅に到着しました。
江津駅から山陰本線普通電車に乗って、出雲市駅を目指しました。
左川の車窓に青い日本海が綺麗に見渡せました。
部員たちは、今日のこの時間帯は山陰本線出雲市付近のどこかに「瑞風」が来ているとの情報を得、車窓から「瑞風」を探しました。TWILIGHT EXPRESS 瑞風は、JR西日本が2017年6月17日から運行開始した周遊型臨時寝台列車(クルーズトレイン)です。
部員たちは、西出雲駅手前で、車窓右手に見える後藤総合車両所出雲支所に「瑞風」が止まっているのを発見しました。工場棟からわずかに見える「瑞風」の前後の部分だけ撮れました。
高2B組 タクヤ 三江線
江の川に沿って走行し、全線の中で江の川を7回渡る。そのうち、日本鉄道建設公団が高規格で直線的に建設した浜原?
口羽間には3回ある。江の川は宇都井駅付近から作木口駅南方にかけて遡る区間で南西側の島根県 邑南町と北東側の広島県三次市の県境になっていて駅の前後で左岸に渡る橋がある伊賀和志駅は島根県に挟まれた広島県内の駅となっている。
宇都井駅は山に挟まれた山間部分にトンネルとトンネルを繋ぐ形で架けられた高架上、地上20mにホームがあるという特異な構造であり「ホームが日本一高い場所にある駅」として紹介されることがある。
三江線では、並走する江の川の堤防を横切って走っているところが数か所ある。江の川が増水した時そこから住宅街などに増水した河川の水が流れ込み、浸水する恐れがある。そのため国土交通省浜田河川国道事務所が管理する陸閘とよばれる水門が5か所設置されている。陸閘とは、線路を巨大な水門で締め切ることで浸水を防ぐ設備である。水防待機の際には三江線の線路閉鎖を行い、国土交通省職員もしくは浜田鉄道部の職員が陸閘の操作を行う。陸閘は車窓から見ることができる。
使われている車両は基本的に浜田鉄道部のキハ120形気動車による1両編成の運転であるが、2016年7月20日修正ダイヤでは、江津駅始発列車と当該の三次駅折り返し列車が2両編成での運転となっている。キハ120形は1996年6月1日から運用を開始した。