平成29年度 春期合宿 小春日和の信州へ  2017年4月2日()

新宿駅―(中央本線)―大月駅―(中央本線)―甲府駅―(中央本線)―松本駅―(篠ノ井線・信越本線)―長野駅



今回の春期合宿では、信州の鉄道を見学しに行きました。7時30分、JR新宿駅に集合し、ホリデー快速に乗り大月駅へ行きました。そこから、中央本線、篠ノ井線、信越本線の普通電車を乗り継ぎ、長野駅へ向かいました。



途中、篠ノ井線の
姥捨駅のスイッチバックで、長野盆地と長の山々の絶景を眺めました。



姥捨駅は、標高551mの山の中腹にあり、駅のホームから見下ろす善光寺平は、根室本線の狩勝峠(現在はルート変更により廃止)、肥薩線の矢岳駅と共に日本三大車窓の1つとされています。




高2A組 ハヤト 中央本線
中央本線は、東京都の東京駅から神奈川県、山梨県、長野県を経て愛知県の名古屋までを結ぶJR線です。このうち、東京から長野県の塩尻までがJR東日本の区間で「中央東線」と、塩尻から名古屋までがJR東海の区間で「中央西線」とそれぞれ呼ばれており、また、両者とも塩尻駅から篠ノ井線に直通し大半の列車が松本方面まで乗り入れる反面、両者の定期旅客列車での直通運転は一切ありません。



今回は、合宿で利用した中央東線について説明します。この路線は山を走る路線であることから、かつては大きく迂回する区間もあり、新桂川橋梁や塩嶺トンネルなど後世の技術によって新線に移るほか、特急「スーパーあずさ」では振り子式特急E351系電車を導入しカーブでも高速で走られるよう時間短縮への対策が多くの点で見られます。基本的に運行形態は東京?高尾、高尾?松本で大きく異なり、東京?高尾(一部大月まで)はいわゆる中央線快速電車の区間で、利用客数も非常に多いことから毎時12本以上(青梅線直通や途中駅止まりはあり)の本数が出ています。高尾?松本間は211系の6両編成(山梨、長野県内完結運用では3両編成もあり)が走っています。基本的に高尾?小淵沢は1時間に2本、小淵沢以西では1時間に1本で、甲府・小淵沢折り返しの列車や甲府近郊で利用客の多い塩山?韮崎・小淵沢や茅野、諏訪地区での区間列車も設定されています。



また、中央本線の特徴として並行する新幹線がないことからかなり多くの特急が設定されており、新宿?甲府を走る「かいじ」と新宿?松本を走る「スーパーあずさ」または「あずさ」がそれぞれ1時間に1本ずつ運転されており、新宿?甲府では1時間に2本の特急が運転されています。長期休みなど利用客が多い時期は臨時便が出ることも少なくなく、最繁忙期では今では珍しい189系も応援に駆けつけ1時間に4?5本の特急電車が走ることもあります。臨時快速電車も頻繁に設定されており、「ホリデー快速ビューやまなし」「ムーンライト信州」以外にも季節を活かした臨時列車などが存在します。普通電車の特急電車通過待ちは、四方津駅、甲斐大和駅、日野春駅で行われることが多いです。



基本的に全線が複線ですが、茅野?岡谷は単線のためダイヤ上のネックとなっており、遅延が頻繁に発生しており、特に諏訪湖花火大会開催時は混雑と増便の影響で毎年20分前後の遅延が発生する原因の一つとなっています。車窓からは甲府盆地、八ヶ岳、南アルプスなど山線らしい雄大な景色を眺めることができ、同じく名古屋へ向かう東海道線とはまた違った楽しみがあります。