西穂独標へ登頂 2017年3月28日(火)
西穂山荘…(20分)…丸山(2452m)…(60分)…西穂独標(2701m)…(60分)…丸山(2452m)…(15分)…西穂山荘・撤収…(40分)…西穂高口―(新穂高ロープウェイ)―新穂高温泉―(濃飛バス)―平湯温泉・入浴―(アルペン交通)―松本駅―(中央本線)―新宿駅・解散
早朝、満天の星空とはなりませんでしたが、穂高連峰や焼岳が見渡せるほど晴れました。5時30分に西穂山荘を出発しました。
先日からの積雪や本日の帰京の時間、部員たちの日ごろの訓練などを考慮し、西穂独標を本日の目標としました。
部員たちは、雪道を一生懸命歩きました。独標に近づき、傾斜が急になった所で、ザイルで結び合い、コンティニュアスで登りました。
最後の急登には緊張しました。独標から前穂高岳、焼岳などが良く見渡せました。
部員たちは、西穂高岳山頂を目指したい様子でしたが、「もっと、訓練をしてから行こうね。」と誓いました。
下りでは、大事をとってフィックスロープを張り、自分の体に装着しているハーネスとフィックスロープを、スリングとカラビナを使用して結び、安全確保したうえで下りました。
皆、落ち着いて行動しました。天候に恵まれ、良い登山となりました。
高1B組 オツピー
今学期の春合宿は西穂高岳に行きました。
一日目は自分の体力不足のせいでパーティから遅れてしまい、とても悔しい思いをしました。一日目の夕食は鍋で、今までの山での食事史上最も美味しい出来でした。しかし、量が少なく寂しい思いをしました。
雪山では結露が多いので、夜目が覚めるとテントの内側が濡れていることが多く目が覚める度に拭かないと
テントが濡れてしまうので大変でした。
二日目は天候が悪く、丸山を超えましたが、西穂独標は行けず引き返しました。
二日目の食事は朝は卵の丼で夜はドライカレーでした。大変美味しかったのですがやはり量が少なくまた寂しい思いをしました。
夜何度か目を覚ますと、結露が凍りテントの内側が冷凍庫みたいになりました。
拭くとタオルが雪まみれになっていて、起きていたのは自分1人だったのでテント全体を拭くのは大変でした。
三日目の朝食はラーメンでした。やはり量が少なくやるせない気持ちになりました。また、三日目は天候がよく西穂独標まで行くことが出来ました。西穂独標まででもとてもキツく、何度か怖いと思うような所もありました。西穂高岳までは自分たちの経験不足と山の状態から行くことは出来ませんでした。これから経験を積んで夏合宿は剱岳に、
春合宿は赤岳主稜を目指して努力していこうと思います。
高1C組 レオナ
今回の春合宿では、2泊3日で西穂高岳を目指しました。
初日、重い荷物を持って、バスタ新宿に集合しました。バスタ新宿からバスに乗って、平湯で乗り換え、新穂高ロープウェイに着きました。新穂高ロープウェイで、ロープウエイに乗った時、歩いたら丸一日かかりそうな距離をスイスイと進むロープウェイに、文明の力は凄いなと思わされました。新穂高ロープウェイ頂上駅から西穂高山荘までは、アイゼンを付けずに、キックステップで登って行きました。途中で斜面が急になり、つま先を蹴り込んでから足首をそのままにするのが少し大変でした。山荘に着く途中から雪が降っていたため、山荘でテントを張る時に少し苦労しました。その日の夜は足の間に挟んだ登山靴がいい感じにハマり、とてもよく寝ることができました。
2日目の朝、雪が強く、天候が良くなるまで待機と言われたため、テント内でゆっくりしていました。行動食をつまみながら他の部員と話していて、ふとラジオで天気予報がやっているのでは?と思い。ラジオをつけましたが、天気予報を聞こうにもチャンネルがわからず、回しても回しても音楽か競馬か野球しかしていませんでした。たまたまFM長野のチャンネルに合ったため、それを聞いてると、あまり良くない予報が聴けました。
正午が近くなり、天気がほんの少し良くなったため、出発しました。しかし、出発して程なく、天候が悪くなり始め、雪が風と共に真横からビュンビュンと吹いてきました丸山を過ぎて、独標の登りを進むと風が一層強くなり、まるで横から砂つぶを投げられているように感じました。そして、少し進んだところで、撤退を決め、降り始めました。降っている最中にも風が強く吹き、頬っぺたが痛く、目が冷えて、テント場に戻ると涙が出ていました。
その後少しだけ雲が晴れ、六百山が見えました。
午後4時に気象通報を聴き、天気図を描いたのですが、ミッドウェー諸島の...という部分で言われた緯度、経度の付近にミッドウェー諸島がなく、ミッドウェー諸島がそもそも天気図用紙に描いてないことに気がついた時には前線をほとんど聴き逃してしまい。前線が描けませんでした。また、基準となる線のいくつかを聴き逃してしまったため。描くのが少し大変で時間がかかってしまいました。
最終日、天候が良くなる予報が出ていたため、4時に起床しました。前日、顧問の先生に、「4時起床で6時に出ているようじゃ西穂にはいけない」と言われていたため、朝起きて急いで朝食を作って食べ、出る準備をしました。5時30分には全員が出れるようにしたかったのですが、少しだけ過ぎてしまいました。天気は快晴で、ジャケットの内側にアンダーと半袖だけでいいかな?と思ったのですが、結局長袖も着ることにしました。この判断は後でとても良かったと思いました。登り始めて、風が少し前日より、少し弱いような気がしました。順調に登っていき、前日に来た場所を超えて進んでいきました。岩場の少し手前でザイルを出して、顧問の先生とロープを結びました。前日に降った雪で岩が隠れていて、アイゼンが刺さらず、少しひやっとする場面もありました。独標の直前では、前日に降ったばかりの柔らかい雪でアイゼンがうまく刺さらず、蹴り込んでも、スルスルと下に滑ってしまいました。独標に着き、この先に進むか戻るかを話し合い、結果、この先に進むとロープを張って進まなければならないため、時間がかかってしまう、雪が降って状態が悪いなどの理由から西穂高山荘に戻ることになりました。私は、独標から見える西穂高岳山頂にとても行きたく、行ける気がしたのですが、よく考えてみると、独標直前の岩場での不安と、前を進んでいた人がラッセルに苦戦していたのを見て。このまま進むと戻るのが夜遅くになってしまうなと思いました。独標からの降りは、滑落する危険性がある上に滑落した場合に止められない可能性が高かったため、ロープを張って降りました。途中から登りの人が来てしまったため、先に行ってもらうことにしました。下で私は待っていたのですが、風が常に横から吹きつけ、なかなか長い時間待ったため、左腕が冷え過ぎて少し動かしづらく、右足の指の冷えが悪化しました。そして、長袖を着ていなかったらと思うとゾッとしました。丸山まで降ってくると、右足の指の感覚が明らかにさっきと違っていたため、とても焦りました、しかしそれは、良くなっていたようで、指の感覚がしっかりと戻ってきて、安心しました。山荘に戻り、テントを撤収してロープウェイの山頂駅に戻り始めました、樹林帯を歩いていたのですが、ザックが縦に高くなってしまったため、木に引っかかるのと、アイゼンを外してしまったため、スルスル滑るようになってしまって、少し降りずらかったです。途中からはスキーの要領で楽に下れましたが。登りのキックステップはやはりきつかったです。
無事山頂駅に着き、ロープウェイに乗ると旅行客でとても混んでいて大きなザックがとても邪魔そうでした。
ロープウェイから平湯までバスで進み、平湯で温泉に入りました。恐ろしいほどに気持ちが良かったです。
今回の山行では、目標の西穂高岳には登れなかったのですが、それでも、西穂高岳独標に登れ、また、北アルプスの壮大な雪景色が見れ、ザイルでお互いを結んで登るという技術や雪の積もる岩場の通過などの日頃の練習の成果や初めての経験などの盛り沢山な山行で、年度を締めくくるとても良い山行になったと思います。
高1C組 ハッシー
山渓部に入ってもう少しで一年が経とうとしています。そしてこ一年経験を生かして僕たちは、西穂高岳を登ることに決めました。
そのため練習をロープワークやおんぶで階段の上り下りするメニューなどに増やして西穂高岳に備えました。
合宿前日の天気予報ではあまり良くない予報だったので西穂高岳までいけるか不安でした。
当日新宿では雨が降ってい不安を抱えつつバスに乗り込みました。新穂高ロープウェイ周辺は雪が降っていて天気も回復することもなく山荘を目指しました。山荘まではアップダウンが続きアイゼンを履かなかったので斜面はキックステップをしながら目指しました。
冬合宿の谷川岳の時よりもステップの踏み込みがうまく出来ているように感じ、少し進歩したのかなぁ?とか思いつつ歩いていると山荘に到着しました。周りは風と雪で真っ白で、すぐにテント張り自炊をした後明日の行動予定を確認し睡眠しました。初日は中々寝付けず途中何回か目が覚めながら起床時間になりました。
2日目は天気があまり良くなく11時あたりからトレースを作りに行けるところまで行きました。丸山からは風が強く途中で引き返しました
下りはさっき来たトレースがなくなっていて驚きました。テント場につき明日は天気が回復することを聞き早めに寝ました。
3日目テントから顔を出すと青空が広がっていたので、やった!と思いつつ急いで準備をしました。出発すると丸山まではあっという間につき、次に独標まで目指しました途中からロープ出しコンテで進みました。途中雪庇などに気を付けながら最後の斜面につきました前日に降った雪で登るのに少し苦労しました。
独標につき時間やルート状況、僕たちの力を考え引き返しました。下りは確保を取り斜面を下りました登ってくる人を譲っていたら長い時間待たされとても寒くて辛かったです。丸山でロープを外し山荘に着きテントを回収して無事ロープウェイまで戻ることができました。
下山したら高橋先生から那須岳で高校生が雪崩に巻き込まれ数名亡くなったと言う事を聞かされとても衝撃が走りました。
今回の春合宿では谷川岳、富士山で学んだ事を活かせたのでとてもいい経験にたりました。今度は山頂まで行けるよう頑張りたいです。