市電ひろばで京都市電を撮影  2016年12月29日()

京都駅…市電広場…京都鉄道博物館・見学



京都駅を行き来する電車を撮影した後、梅小路公園へ行きました。まず、京都市電が静態保存をされている市電ひろばに行きました。京都市電は、京都市交通局が運営していた路面電車です。1895(明治28)年、民間企業の京都電気鉄道により第1期区間が開業しました。日本最初の一般営業用の電車でした。京都に日本初の電車が開業したのは、世界でも2番目に水力発電が行われたことが関わっているそうです。京都は、政府からの下賜金をもとに琵琶湖疏水が計画されました。当初水車に利用する予定であった水力が発電に使えると知った設計者田辺朔郎は、急遽渡米して世界初といわれる水力発電設備を調査し、帰国後設計を変更して蹴上に水力発電所を建設しました。電力を得ても当時はまだ電灯の使用、産業用動力としてもなじみがなかったので、電力の唯一の使い道が路面電車となりました。



最初の路線は伏見から京都駅前付近までで、その後、京都駅前から高瀬川沿いを北上、二条で鴨川を渡り東方の岡崎まで延長されました。岡崎で開催予定の内国勧業博覧会への交通機関として、大阪から淀川を船で来る客を見込んでのことだそうです。ただし、開業当初は京都駅付近の軌道が繋がっておらず、乗客は踏み切りを渡って乗り換えなければならなかった。その後、京都市による1912(明治45)年の4路線7.7km開業を皮切りに、それと競合することになった京都電気鉄道が、均一運賃制への移行のためもあって、1918(大正7)年に京都市へ買収されました。京都電気鉄道買収後、路線は戦後に至るまで延長され、最盛期には76.8km、車両351両(1957年度)の路線となりました。乗客も増え1963年には一日平均利用客は、564488人でした。その後の自動車の普及により乗客が減少し、経営が困難となり順次廃止されました。1978930日に全線が廃止されました。



市電広場で、京都市電の保存車を見学した後、京都鉄道博物館を見学しました。