京王電鉄京王線(笹塚駅〜仙川駅間)連続立体交差事業  2016年8月15日()


2013年度から2022年度にかけて、京王電鉄京王線では、東京都及び地元区とともに、笹塚駅から仙川駅間付近にかけて、道路と鉄道との連続立体交差事業を行っています。京王線の笹塚駅―仙川駅間約7.2kmの区間を高架線にし、25箇所の踏切道を解消し、7箇所の都市計画道路を立体化し、あわせて側道を整備する事業です。この事業により代田橋駅・明大前駅(京王線)・下高井戸駅・桜上水駅・上北沢駅・芦花公園駅・千歳烏山駅が高架駅となります。



代田橋駅です。井ノ頭通り側より撮影。



京王線と井ノ頭通りの交差点。代田橋7号踏切。



日本学園の最寄り駅、明大前駅の改札口。甲州街道から見た井の頭線とその上にある京王線駅施設。



明大前1号踏切。日本学園正門が面する甲州街道への一方通行。交通量が多く、しばしば渋滞になる。京王線ガード下の小道。明大前駅の改札口から、このガード下を潜って日本学園の正門へ来られます。いずれこの道が拡張され、甲州街道、梅が丘、世田谷通りを結ぶ大きな道路になるそうです。



京王線明大前駅は、相対式ホーム2面2線の駅ですが、高架工事が完成すると、島式ホーム2面4線の駅になるそうです。井ノ頭線との乗り換え、急行や特急の退避などを行う大きなターミナル駅になるらしい。



下高井戸駅西側に隣接する下高井戸1号踏切です。1993年に現行の駅舎が竣工するまでは、係員が手動で遮断機を操作する第1種乙踏切でした。下高井戸駅は、カーブの部分にホームがあります。



東急世田谷線の終点にもなっています。以前は、上下線別の駅舎で、世田谷線ホームのすぐ近くに京王線下りホームの改札口がありました。



桜上水駅は、島式ホーム2面4線を持つ地上駅です。



かつて、コンコースが地下式でした、2008年から橋上駅舎が仮供用され、後に地下コンコースが閉鎖されました。



駅の北側にはかつて桜上水工場・桜上水検車区がありました。1983年に若葉台工場・若葉台検車区に移転しました。工場・検車区跡地の一部が住宅展示場になりました。電車留置線が残存していて、今でも新宿寄りの車両拠点となっています。



上北沢駅は、島式ホーム1面2線の地上駅です。かつては島式ホームの新宿駅側に改札口があり、構内踏切が設置されていました。19943月に構内踏切が廃止され、10連対応のホームとなりました。改札口は、駅の地下に設置されました。



上北沢駅―八幡山駅間にある地上戦から高架線への傾斜区間。1970年、環状八号線が建設された時に高架化された区間です。



八幡山駅は、1970年の環状八号線が建設された時に、高架駅となりました。1987年に下り通過線が建設され、上下線で通過退避が出来るようになりました。2001年から快速が停車するようになりました。芦花公園駅近くより撮影。1970年に八幡山駅が高架化された時に、芦花公園駅寄りに10両編成対応の電留線が2本建設されました。



芦花公園駅は、改札口が19823月に地下に建設され、20109月頃にホームの上、橋上駅舎に改築されました。駅舎の橋上化ともに、新たにエスカレーターとエレベーターが設置され、南口に駅前広場が整備されました。芦花公園駅の正面にある踏切は、環状八号と甲州街道を結ぶ道路で交通量が多いです。



千歳烏山駅は、1957年までは島式ホーム2面4線の駅でした。京王電車の利用客が増加し、編成増結に伴うホーム有効長延伸のため待避線が撤去されました。その代替として金子駅(現在のつつじヶ丘駅)の配線が、島式ホーム1面2線から島式ホーム2面4線に変更されました。現在、千歳烏山駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。



かつて、新宿側に東口、京王八王子側に西口の2つの地下改札口がありました。2010年のバリアフリー化工事により、東口地下にあった改札口を地上階に移しました。現在、改札口は新宿寄り上り線の北口、新宿寄り下り線の南口、調布寄りの西口の3か所で、西口は地下、北口と南口は地上にあります。過去に東口として使われていた地下通路は南北自由通路となっています。





準特急・急行・区間急行・快速停車駅ですが、緩急接続や通過電車の待避はつつじヶ丘駅、桜上水駅や八幡山駅(待避のみ)で行われています。京王線の高架化計画では、千歳烏山駅の2面4線化が計画されています。新宿寄り南口近くには、駅前広場、ロータリーが整備される計画もあります。
千歳烏山4号踏切です。この道路も甲州街道と環状八号線を結ぶ道路で、かつては交通量が多い道路でした。仙川駅付近の道路が整備されたせいか、近年は以前ほど混んでいません。



千歳烏山4号踏切から仙川の鉄橋へ向かう傾斜区間です。かつては大きな空き地でしたが、すっかり宅地化が進みました。甲州街道から見た仙川の鉄橋です。この鉄橋を越えると仙川駅付近の切取部となり、道路と立体交差になります。



仙川駅です。かつては準急停車駅でしたが、1963年のダイヤ改正で、準急が廃止され、各駅停車のみの停車駅となりました。2001年のダイヤ改正により快速停車駅となりました。かつては現行の下りホームである島式ホーム1面2線のみの駅でしたが、1996年に上りホームが増設されました。以前は、畑や空き地が多く見られましたが、道路の拡幅や整備が進み、既存の商店街に加え、大規模店舗が進出し、かなり賑わっています。2013年の1日両客数は75000人で、千歳烏山駅とほぼ同じです。仙川の鉄橋まで高架化が進むと、仙川町付近の標高が周辺より高く、掘割の中を線路が走る半地下構造なので、つつじヶ丘駅の直前まで道路と立体交差になります。