富山地方鉄道稲荷町テクニカルセンター 2016年8月9日(火)
稲荷町駅・稲荷町テクニカルセンター・取材―(富山地鉄)―上市駅・撮影―(富山地鉄)―寺田駅―(富山地鉄)―岩峅駅・撮影―(富山地鉄)―南富山駅・撮影―(富山地鉄市内線)―富山駅・路面電車撮影…アパホテル富山駅前・宿泊
稲荷町テクニカルセンターを取材した後、1日乗車券を使って、富山地方鉄道に乗りました。最初に上市駅に行きました。
写真は17480系、2013年に東急テクノシステムから購入した、通勤形ステンレス車両の8590系を稲荷町工場で改造した車両です。8590系は1988〜1989年にかけて東急車輌で製造されました。東急大井町線で使用されていたオールステンレス製のデハ8592、デハ8692、デハ6593、デハ8693、デハ8181の5両です。うち1両は、部品取り用として、稲荷町テクニカルセンターにありました。富山地鉄用のATS車上子、列車無線装置、連結器の変更、ワンマン機器の取り付けなどの改造が行われました。車体中央の2つの扉は閉め切り扱いで「この扉は開きません」のステッカーが貼られ、片面2扉として運行しています。
全線・全区間で運用されています。富山地鉄では、馬力に基づいて車番をつけています。東急の電車が富山地鉄の中で最も馬力があるそうです。以前に、野間鉄道を取材した時も、「東急の電車を譲り受けたら相当立派な車両なのでびっくりした」と言われました。
スイッチバックの上市駅を行き来する電車を撮影していたら、旧西武鉄道レットアロー号、アルペンエキスプレスが上市駅を折り返す普通電車電鉄富山駅行きとなって入線してきました。部員たちは、アルペンエキスプレスの豪華な車内設備に喜びました。寺田駅までアルペンエキスプレスに乗りました。
アルペンエキスプレスは、西武鉄道の5000系レッドアローの車体のみ譲り受け、JRの485系などの廃車発生品を利用して1995年に第1編成、1996年に第2編成が富山地鉄の稲荷町工場で完成しました。20m車3両で、朝の通勤通学輸送と観光特急運用に利用されました。第2編成は2005年3月に、第1編成は2006年3月に稲荷町工場で2両編成のワンマン車に改造されました。
アルプスエキスプレスは3両編成で、2号車は内装全体に木材を使い、軽食や飲み物の販売ブースを設置しました。木製の枠が付いた窓からは立山連峰などの景色を楽しめる。外向きや向かい合わせなど多彩なシートを40席配置しています。
先頭になる1号、3号車も木製を基調としたものに統一されました。硝子で仕切られた4人用席を新設した他シートもブルー一色から多彩な色のものに新調されました。鉄道線のICカード運用開始によりワンマン機器も取り替えられました。運賃表示器は支線からの運賃が表示できないなどの問題があり、液晶からLEDタイプに変更になっています。
寺田駅から立山線に乗り変え、岩峅駅へ行きました。
岩峅駅は、富山地鉄立山線と上滝線の接続駅です。
富山地鉄上滝線に乗り寺田駅を出発すると、すぐに日本一の急流、常願寺川を渡りました。
南富山駅で駅の佇まいを撮影しました。南富山駅から市内線に乗り、富山駅へ行きました。
北陸新幹線が開通し、富山駅の再開発事業がどんどん進み、駅前には福井駅と同じ様な大きな丸いバスターミナルが出来ていました。富山地鉄の市内線の駅が新幹線の富山駅の真下に作られていました。
在来線の高架化が完了すると、在来線を潜って、富山ライトレイルと繋がり、直通運転がされるそうです。部員たちは、富山駅を往来する路面電車、低床車両や旧型の路面電車を物珍しく撮影しました。
夜は、今話題の富山ブラックで、ラーメンを食べました。明日、大糸線や中央本線の普通電車を乗り継いで東京に帰ります。「ちょっとでも乗り遅れたら、糸魚川駅―南小谷駅間の列車がつながらないので、早めにホテルに帰って、即寝ましょう」ということになりました。が、「この乗車券がある限り、あと4時間は富山地方鉄道を乗り続けられる」と、部員たちが1日乗車券をギュッと握っていたのは、気のせい?
高1C組 ヨッシー 富山地鉄の軌道線
富山地方鉄道の軌道線はすべて電鉄富山駅から発車する。稲荷町にて不二越・上滝線が、寺田で、立山線が分岐する。
地鉄本線 電鉄富山〜宇奈月温泉を結ぶ。途中上市でスイッチバックしている。
立山線 電鉄富山(寺田)〜立山を結ぶ。途中岩峅寺で不二越・上滝線と接続している。
不二越線と上滝線という2路線からなる路線 電鉄富山(稲荷町)〜岩峅寺(立山線と同駅)を結ぶ。途中南富山で市内線と接続している。