京急ファミリー鉄道フェスタ 相模鉄道  2016年5月29日()

横浜駅―(京浜急行電鉄)―京急久里浜駅…京急ファインテック久里浜事業所「京急ファミリー鉄道フェスタ」見学…京急久里浜駅―(京浜急行電鉄)―金沢八景駅―(京浜急行電鉄)―神武寺駅



本日鉄道研究部は、京急ファミリー鉄道フェスタを見学しました。最初に、復元車両のデ1、デ51を撮影しました。デ1、デ51は、京急ファインテック久里浜事業所に静態保存をされている京浜急行電鉄の前身に当たる京浜電気鉄道、湘南電気鉄道が導入した車両です。



デ1は、1930(昭和5)年4月に湘南電鉄デ1形として開業時に登場しました。後にデハ230形と改称し、戦前、戦中、戦後にわたり48年間走り、1978(昭和53)年に全車両が廃車となりました。当時の最新・最高の技術を取り入れられた車両です。後に製造された、デ71形・デ83形・デ26形(何れも後にデハ230形と改称されました。)とともに、現在の京浜急行・高速電車のスタイルを確立した車両です。



51号形は、1924年に20両が製造され、1960年代には都営浅草線との相互直通運転開始に伴い廃車が進み、1965年に引退しました。半鋼製のドア車体で、大正時代の流行である丸妻の正面枚窓が特徴です。屋根上のトロリーポールは1939年にパンタグラフへの付け替えが実施されましたが、1978年の保存に当たり復元されました。



次に、車両撮影コーナーで、2000系、2100系ブルースカイトレイン、新1000系イエローハッピートレインや800系などを撮影しました。



2100形 ブルースカイトレインは台鉄×京急友好鉄道協定締結周年記念列車です。1000形 イエローハッピートレイン。1000形には社直通25周年のヘッドマークがついています。




2000形、2000形、1000(1800番台)。1000形はステンレス車で先頭車両は塗装を施しており、車両部分はカラーフィルムでおおわれています。800形で、普通列車用扉車です。


京浜急行電鉄のデチ1516形電車。1988(昭和63年)12月に導入された資材運搬用の事業用電動無蓋貨車です。








次に、正面表示機実演を見学しました。そして、主工場へ行き、制御器、クーラーの室外機、検査車両を乗せる仮台車、ジャッキアップ装置、モーターを見学しました。





次に、パンタグラフの操作、側面表示機の操作、 主幹制御器(マスコン)の仕組みを見学しました。




トラバーサーを渡り特修工場へ行き、塗装作業中の京急車両や都営車両を見学しました。



次に、特殊車両、マルタイの軌道補修作業や架線作業車の実演を見学しました。



マルチプルタイタンパー (Multiple Tie Tamper) は、鉄道の保線用機械の一種です。MTTまたはマルタイとも呼ばれます。レール上を自車の車輪で自走できるますが、一般的には車籍を有しない機械です。マルタイを用いて作業を行う時には線路が閉鎖されます。列車走行に伴うレールのゆがみを矯正するために使われます。バラスト軌道の場合、列車が走行すると枕木が沈降し、レールがわずかにゆがみます。このゆがみは列車の乗り心地を悪くし、高速走行を阻害しますので、定期的なメンテナンスが必要です。マルチプルタイタンパーが導入される前は、つるはし(ビタ、ビーター)やタイタンパーで保線作業を行っていましたが、作業に大量の人員と長に時間が必要でした。最新の機械では、機械操作に2〜3人、その他監視等に1〜2人で作業でき、一般軌道では100mを10〜15分程度でつき固めることができます。




バラストフィニッシャー(BF801E)は、マルチブルタイタンバーがつき固めを行った後に、つき固めて不足した砕石(バラスト)を補充するとともに、ほぐれた砕石を整え、枕木の間と枕木端部の砕石を上から押しながら振動を与えて締め固める機械です。マルチブルタイタンバートの相乗効果により、強固な線路を保つことに一躍買っています。マルチブルタイタンバーの働きに加えて、更に強固な線路となるので、長期間線路の安定性が保たれます。これにより作業日数を削減できるため、省エネルギーにつながります。



クレーン付延線巻取車(軌陸兼用作業車)は、架線の補修作業用として、主にトロリ線の張替え作業に活躍しています。線路内のレール上を走行しながら長い電線を巻き付けたドラムを搭載して新しい電線を延ばしたり、古い電線を巻き取ったりできる機能を持っています。



架線検測車(軌陸兼用車)は、トロリ線の太さを検査します、トロリ線は常にパンタグラフと高速で接しているため、すり減ってくるので太さを測ります。トロリ線の偏位。パンタグラフがトロリ線から外れないように、パンタグラフの接触する位置(偏位)を測ります。トロリ線の高さ、パンタグラフが高速でトロリ線と離れずに接触するには、レールとトロリ線が一定した平行な状態が良いので、レール上からの高さを測ります。その他、各計測地点の位置(距離)を記録します。また、パンタグラフがスムーズに接触しているか、衝撃を確認したり、河川の状態もビデオ撮影します。




最後に、留置線に置かれている旧1000系を撮影しました。