秋田総合車両センターを取材 2015年4月2日(木)
秋田駅―(奥羽本線)―土崎駅…秋田総合車両センター・取材…土崎駅―(奥羽本線)―秋田駅…東横イン秋田駅東口・宿泊
私たちは、土崎駅の近くで気動車や貨物車を撮影した後、秋田総合車両センターを訪ねました。
早速正門入口にて、車両センターの方が出迎えて、会議室にて秋田総合車両センターの歴史、施設と役割について解説して下さりました。
世界大戦後、昭和40年代、国鉄に多くの蒸気機関車が走っていた頃には、3000人もの職員が勤めていたそうです。
そして、板金加工場、内燃機検修場、馬力試験室、旅客車塗装場、技能教習所、旅客車解艤装場の順に見学しました。
秋田総合車両センターは、電気機関車56両、電車278両、客車81両、ディーゼル機関車45両、気動車111両、エンジン607台の検査を担当しています。
写真は、主電動機洗浄装置です。
検査が終了し、納品前のモーターです。
全般検査で分解されたディーゼル機関車DE10です。
台車作業場です。天井走行クレーンは、秋田側・青森側・海側・山側へ移動するスイッチで操作されます。
空気ばね台車の検査。
車体の検査。
旅客車塗装場です。ステンレス車も塗装部分があります。電車も気動車もいずれステンレス車両に置き換えられるそうです。外板のメンテナンスのほか、車体の軽量化にも有効だからだそうです。
本日は、リゾートしらかみ「橅」編成の検査が行われていました。
JR東日本の各総合車両センターには技術センターがあります。東京総合車両センターは電気、長野総合車両センターは材料、郡山総合車両センターは台車、秋田総合車両センターはエンジンと変速機を担当しています。
次に、技能教習所を見学しました。様々な事故事例と事故原因の解説がまとめられ、今後の対策に活かす体制が整えられていました。
最後に、鉄道イベントの日に利用されるHO鉄道模型を見学しました。内側のレイアウトは、1960年代に先人の職員に作られたもので、シノハラのレールで組まれていました。後に、外側にカトーのレールで付け足されました。
外側の路線を走るこまちとはやては、実際のマスコンハンドルで運転できる車両です。車両の前に備え付けられたカメラがモニターに走行風景を映し出すものもありました。このレイアウトは、秋田総合車両センターの公開イベントや弘前のイベントで使用されます。
JR東日本、九州や北海道には、電化区間の中に直流区間と交流区間があります。交流区間では架線に2000Vの電流が流れています。50kmおきに変電所が必要です。交流区間を走る電車には変圧器や静流器を搭載する必要があります。直流区間では架線に1500Vの電流が流されています。電車は交流区間を走る電車ほど高価な装置を搭載しなくても済みます。ただし、変電所は20~30kmおきに必要です。交流区間は、直流区間より車両の装置に資金がかかりますが、地上施設には直流区間ほど資金がかかりません。電車の本数が少ない路線は交流、多い路線には直流で運用するのが有効だそうです。
本日の取材は、秋田総合車両センターの方々が親切に案内、解説して下さったので、電車や気動車について詳しく学ぶことが出来ました。ありがとうございます。
高2 ユーキ
秋田総合車両センターは、明治41年に開設されました。敷地面積は、約169,440㎡で東京ドーム3.6個分あります。現在は約270人の従業員が働いています。秋田総合車両センターは、JR東日本管内の車両センターでここだけエンジン検査をしています。当車両センターでは、車両の検査・修理、改造工事などを行っています。また、駅のゴミ箱や券売機のケースの製作もしています。検査では、485系の場合、出区検査、仕業検査、交番検査、要部検査、全般検査とあります。出区検査では、車庫から出発する前に、車両に異常がないか、外観の目視検査や運転機器の動作確認を行います。仕業検査では、6日に1回、車両に異常がないか、目視や打検で検査し、ブレーキパットなどの消耗品の交換を行います。交番検査では、90日に1回、車両の一部を分解して、目視や打検、機械を使って検査をし、消耗品の交換を行います。要部検査では、48カ月又は走行距離40万キロに1回、モーターやエンジン、台車など重要な機器を分解して精密に検査します。全般検査では、96カ月に1回、車両全ての機器を分解して徹底的に検査します。古い部品を交換してきれいにします。
中2 タク
今日は秋田総合車両センターに行きました。JRの車両センターなどはめったに行けないのでとてもワクワクしました。実際に中に入ってみるといつもより施設が大きく感じました。それぞれの車両センターによって点検するものなどが違いそれぞれの担当があるんだなと思いました。今までに見たことのないものが沢山あったので車両センターにはこんなものがあるんだと思いました。