阪神電気鉄道 尼崎工場 近鉄との相互乗入車両とジェットカー 2014年8月8日(金)
ホテルプラザオーサカ…十三駅―(阪急電鉄)―阪急梅田駅…阪神梅田駅―(阪神電鉄)―尼崎駅…尼崎車両工場・取材―(阪神電鉄)―大阪難波駅
午前中に、阪神電気鉄道の尼崎工場を取材しました。主工場にて、阪神電車の重要部検査を見学しました。
最初に入出場検査場を見学しました。リフターで台車と車体を分離し、1両ずつ工場へ入場させて行く所です。
次に、台車枠や車輪を分解して点検する台車職場にて、床下機器の検査を見学しました。
90tの圧力をかけ車輪から車軸を抜く機械がありました。車輪を見ると、新しい車輪はタイヤが厚い、使い古した車輪を見るとタイヤが薄くなっていました。
パンタグラフの集電舟につけられたすり板は、コストが高いので、架線がすり板の端から端まで万遍なく接する様に設置されています。
それでも、すり板が確実に摩耗し、3ヵ月に1回は取り替えています。
パンタグラフ全体が架線から1500Vの電流を受け、電車に送っていますが、折り畳み部には、バイパスが設けられショートを防いでいます。
マスコンの操作して、台車に備え付けられたブレーキシリンダの動きが見れる台車。
バンドン型連結器です。武庫川線の車両やユニット車2両と2両の間の連結などで使用されています。
回転機職場では、直流から交流の電気を作り出すMGや静止インバータSIVを見学しました。
架線には1500Vの電流が流れているが、モーターや車内の蛍光灯などに交流の電気が必要です。
8200形のリニューアル工事を見学しました。
阪神電鉄に投入されて20年たつ車両なので、床下機器の更新と車体色を赤胴色からビバーチュオレンジへ変更しているところでした。
1000形の床下機器器、車内設備、運転室を見学しました。大阪難波駅をへて近畿日本鉄道と相互乗り入れをするために、ATS装置や車内無線など、阪神用と近鉄用の両方を搭載しています。桜川駅・大阪難波駅間で切り替えます。
写真は、1000系のボルスタレス台車です。
連結器の下には、圧縮空気の取り入れ口と電気連結器が備え付けられ、素早く車両の連結と切り離しが出来る様になっています。
車内ではドアエンジンや非常通報機を見学しました。
最後に、1000形や5001形ジェットカーの前で記念写真を撮りました。部員たちの阪神電車のイメージは、ジェットカーのようです。
阪神電車は、特急や急行などの優等車にはオレンジ系統の赤胴車6〜8両編成、普通電車にはブルー系統の青胴車4〜6両編成で運行されています。
優等車がより速く走れるように、青胴車の加速性能を高め、普通電車が素早く待避線に入れるように設計されています。
本日、尼崎主工場を案内して下さった阪神電鉄の方々に、今まで一番印象に残っていることを伺ったら、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災について語って下さりました。
1995年1月17日の早朝、本社からの指示で、石屋川車庫を調査に行ったところ、車庫が崩れ落ちていたので、「阪神電鉄が倒産するのでは?」と危機感を感じたそうです。石屋川車庫は、日本初の高架式鉄筋コンクリート製の車庫でしたが、地震により車庫が抜け落ち、車庫内の58両が被災し、24両が廃車となりました。その後の神戸の街と阪神電鉄の復興が一番印象に残っているとのことでした。
2009年には、西大阪線が西九条駅から大阪難波駅まで延伸し、阪神なんば線となり、近畿日本鉄道奈良線との相互乗り入れが始まりました。
阪神電車や山陽電車は、3枚ドア18m車ですが、近鉄電車は4枚ドア20m車ですので、ホーム足元に近鉄車用の案に表示を設置しました。
10両編成の近鉄電車が尼崎駅まで乗り入れ、4両切り離し、6両編成で阪神本線へ直通運転をする体制です。
阪神なんば線の各駅は10両分の長さのホームを準備しました。6両で12mの長さの違いがありますので、阪神本線でもいくつかの駅では延長工事をしました。
大阪では、梅田が北の繁華街、難波が南の繁華街と称されています。阪神本線が梅田へ、阪神なんば線が大阪なんばへ直接乗り入れるようになってからは、阪神電車の利用者の流れが大きく変わり、乗客数が凄く増えたそうです。
明日、8月10日、甲子園にて第96回全国高校野球選手権大会の開会式が行われ、試合を開始する予定でした。台風11号の影響で11日に順延されました。高校野球選手権大会の期間、阪神電鉄の利用者がずいぶんと増えます。特に、阪神電車を初めて利用するお客様が増えるので、より丁寧に対応するよう注意をしているそうです。
電車の検査での難しい所は、手順ややり方は1年で覚えられるが、見たかたちで判断できないとうまくいかない部分が多く、10年以上の経験がないと、十分な判断ができないそうです。
高1B ヒロ
阪神電鉄の概要 全列車は直流で約1500Vで走られている。交流装置では100VでMG回転によって作られている。
尼崎工場の概要、役割 車両工場は主工場の1.4倍位の広さで6両編成のうちの4両入れる列車工場がある。残りの2両は主工場に入る。年に約50両検査していた。重要検査→台車、モーター、装置を細かく分解して主要部分を検査する。
車両の特徴 台車にある空気バネは押す力によってシートの乗り心地が良くなる。臨時急行は野球甲子園、花火大会、コンサートなどのイベントの開催日に合わせて走行する。普段は走らない。
各装置の役割 電磁石、バネを押す力によってパンタグラフを上げられる。運転士の指命でブレーキシューを空気で押し付けて、歯車が止まり、ブレーキする。バンドン型連結機は阪神電鉄のみ使われている。
検査の手順
出両検査場 2、3両入り、連結を外して車両の部品も外して、主要検査を行う。そして、1両ずつバーサーに乗せ、1〜4番に別れ、列車工場に入り、1両ずつ車両検査を行う。
その他 8000系の塗装(赤)が多く剥がれた場合はオレンジに塗り替えを行う。
救援車の役割 救援車は阪神電鉄の脱線復旧(脱線が起きた場合、車両を持ち上げ直す)のためだけに出動する。 昭和62年から走っている。貨車は次に朝から走れるように線路の整備などを夜中に使っている。
感想 阪神電鉄で車両工場に行く前に僕は赤と青の車両を見て、何のために分けられ走っているのか気になりました。行って、パンフレットを見たところ、あれは赤が急行系、青が普通系の列車に分けて走っていること知って納得しました。また、今はイベントで「たいせつが、ギュッと」がやっており、1000系のみがラッピング車として1両だけしか走っていないということで行く前に1枚撮れて良かったです。
中2A ノリ
今回は夏期の合宿に行きました。ぼくは、阪神電気鉄道を見学しに行きました。ぼくが阪神の中で一番好きな車両は5001系です。5001件はジェットカーと呼ばれていて発車の時1秒ぐらいで時速20まで上がるのでどこかにつかまらなければなりません。車両には他にもいます。ジェットカーです。5131形…電気子チョッパ車 5001形…抵抗カム軸車5501形…VVVF車 5551形…VVVF車 車両基地の場所は尼崎駅から徒歩5分と、とても近いのです。車両基地は他にもゴミの分別や緑化活動を行っているそうです。