新潟駅の電車・気動車 上信電鉄高崎検車区 2014年4月3日()

チサンホテル…新潟駅―(信越本線)―長岡駅―(上越線)―水上駅―(上越線)―高崎駅…上信電鉄・高崎検車区・取材…高崎駅―(湘南新宿ライン)―赤羽駅・新宿駅・流れ解散





最終日の朝、新潟駅を行きかう電車や気動車を撮影しました。



写真は、E653系です。E653系は、2013年より羽越本線の特急「いなほ」で使用される485系の置き換え用に転用されました。基本編成8本すべてが7両編成のまま順次転籍し、2014年夏頃までの置換え完了が予定されています。



E653系は、転籍にあたり郡山総合車両センターで改造が行われ、新潟・秋田支社管内の走行環境に適応するため耐寒耐雪構造を強化(強化スカートへの換装、スノープラウや着雪防止装置の設置など)したほか、日本海に沈む夕日と稲穂を表したカラーリングに変更し、各編成の先頭車両(1号車)をラウンジ付きのグリーン車へ改造するなどした上で、車番も1000番台に改番されました。



新潟駅で電車を撮影した後、信越本線、上越線の普通電車を乗り継いで、高崎駅へ向かいました。



写真は、6838000番台です。特急「はくたか」で使用していた東日本旅客鉄道(JR東日本)の4853000番台での運用を置き換えるために製造したグループで北越急行が所有しています。



車両愛称は、Snow Rabbit Expressです。200531日より営業運転が開始されました。所属は北越急行六日町運輸区ですが、保守整備はJR西日本に委託されていて、金沢総合車両所で一括して整備されています。最高速度は、683系では唯一の160km/hです。160km/h運転に対応するため、キャリパ式ディスクブレーキが採用されました。



越後湯沢には、まだ雪が沢山積もっていました。湯檜曽トンネルを抜け出た後、車窓からループ線を下った先に湯檜曽駅が見下せました。




高崎駅にて、上信電鉄の高崎検車区を取材しました。



検車区では、デキ3の重要部検査とクモハ152の月検査が行われていました。



デキは、1924(大正13)年、上信電気鉄道が改軌・電化した時に、ドイツのシーメンスシュケルト社から購入しされた電気機関車です。



3両(デキ1・デキ2・デキ3)が導入され貨物列車牽引に使用されました。貨物輸送全盛期には、石炭や薪炭、木材、繭、こんにゃく等々の輸送に用いられました。デキ2は、1994年の貨物輸送廃止に伴い廃車され、群馬県富岡市のもみじ平公園に保存されています。デキ1とデキ3は、貨物輸送廃止後も、工事列車や臨時のイベント列車などに使用されることがあります。



クモハ152は、1980年代に西武鉄道から購入した100形の置き換え用として、1992年から1996年にかけて同じく西武鉄道から購入した通勤型車両です。



モーターや台車、車体構造が同時期に製造された上信自社発注車の2002次車と機構・構造的にはほとんど同じで、これが購入の決め手にもなっています。



クモハ152は、1964年に西武所沢車両工場製のクモハ414とクハ145319788月に冷房化・新性能化改造したクモハ408-クモハ407がその前身です。前面は国鉄101系電車に影響された切妻3枚連続窓で、行先表示器が正面上部左側に設置されています。



1992年に西武から廃車となり上信に移籍しました。導入時には新性能化改造の際から装着していた空気バネ台車を、コイルバネ台車に交換しました。1996年にはワンマン運転に伴う対応改造が施されました。



私たちは、直流モータ、コンダクターやコイルバネ台車の仕組みについて学びました。上信電鉄の方々が、詳しく案内して下さりました。





高崎検車区を取材した後、湘南新宿ライナーに乗り、東京へ帰りました。



上信電鉄 中3A モリオ
今日、取材させていただいた上信電鉄は、群馬県高崎市に本社を置く株式会社です。明治28年に設立され、区間は高崎駅~下仁田駅間の33.7kmに20駅あります。現在運行している編成数は19編成だそうです。2013年に31年ぶりの自社発注である、7000形電車が運行を開始し公募デザインでカラーリングが施されました。鉄道事業以外にも路線バスを運行するなどしています。また、車両に企業のラッピングをするなどしており、2008年から四年間銀河鉄道999のラッピングが施された車両が運行していました。



上信電鉄車両基地 高1B ユーキ
上信電鉄高崎車両基地は、上信電鉄高崎駅の下仁田寄りにあります。高崎車両基地は、車両の留置と検査を行います。検査は、全般検査・重要部検査・月検査の3種類あります。どの検査も社内の規定値内で行われます。