大井川鐵道井川線 川根両国車両基地    2014年1月6日(月)

民宿茶どころ…川根両国駅・車両基地取材・川根両国駅―(大井川鐵道井川線)―千頭駅



私たちは、民宿茶どころで朝食を食べ、川根両国駅まで歩きました。



川根両国駅にある車両基地で、ディーゼル機関車やトロッコ車両の仕組みについて学びました。



川根両国の車両基地では、井川線各車両の全般検査や重要部検査を行っています。



井川線の客車は、貨車の台車などを利用して製作されます。スロフ314〜317は、川根両国の基地で製造されました。




DB8は、川根両国車両基地内での車両の入れ替えに使用されています。運転は、前進4足、後進4足のマニュアル式です。1975年頃まで、井川線を走っていました。自重は8tで、客車は2両まで牽引できました。



DD20は、かつては1両で5両、重連で10量の客車を牽引したディーゼル機関車です。現在、アプト線の条件により、牽引できる客車は8両までです。




DD35は、8〜10両の客車を牽引できます。ATS装置も取り付けられています。



秋には落ち葉による車輪の空転があります。台車には、空転検知機が備え付けられ、空転が起きたら、レールに砂をまく仕組みになっています。




全列車がDD20形ディーゼル機関車が推進・牽引する客車列車によって運行されています。旅客列車には、連結器の負担軽減と損傷時のリスクを考慮して、麓側の千頭側に重量物である機関車が、井川側には制御客車クハ600形が連結されています。



クハ
600形から機関車を制御するため、井川線で運用されるすべての客車・cトキ200形・cワフ0形には制御回路が引き通されています。



ディーゼル機関車の前面には、24Vの緑色のジャンパー線とアプト用の100Vの白いジャンパー線があります。



スハフ1形です。中部電力専用鉄道時代に製造された車両で、1953帝國車輛工業でスハフ3 - 7形の5両が製造された。スロフ1が来客用として製造されたのに対し、こちらは作業員輸送のために製造されている。



現在稼動している客車では珍しいオープンデッキが特徴で、車両限界の関係から側窓の上辺から屋根が始まっている。車端のデッキ部分では、乗降の際に頭をぶつけないように、独特のカーブで切り取られた形状になっている。窓は1段下降窓、車内はロングシートである。座席は当初はすべて板張りであった。定員は立席なしで40名となっているが、車内は床から屋根までが1850mmとなっており、デッキ扉部分ではさらに低い。



スハフ3形が1984廃車となったのをきっかけに廃車が進み、現在ではイベント用としてスハフ462両が在籍しています。かつて千頭駅 - 川根両国駅で運転されていた、DB1形牽引の「かわかぜ号」の専用客車です。



スハフ57は長らく千頭駅構内や両国車庫で放置されていたが、201210月にスハフ7が千頭にある道の駅「音戯の郷」に引き取られた。残るスハフ511月に解体されました。



井川線は、ダム建設のための専用鉄道として建設されたので、車両限界が小さいです。車両定規によると、最大幅は1850mm以下、最大高さは2700mmとされています。連結器高さもレール面から640mmと、普通鉄道の880mmより低い位置になっていて、連結器も小型の自動連結器が装備されています。



客車・貨車のボギー台車は、すべて軸間距離1300mmのアーチバー台車で統一されています。客車の車輪は、タイヤを焼きばめする方式です。



写真は、タイヤを熱する炉です。一度焼きばめされたタイヤは、1020年もちます。




ディーゼル機関車は、一体型の車輪を使用しています。




大井川鐵道井川線 中3Aモリオ
 大井川鐵道井川線は、千頭駅〜井川駅間25.5キロメートルを結ぶ路線です。元は、中部電力のダム建設の際の資材運搬用路線でした。山の中を走り、車内からは、大井川が見え、長島ダムや井川ダムも見えます。山の中の一部の急勾配では、アプト線という線路の間にもうひとつラックレールがあり、その上を専用の車両が通る時に車両についているピニオンを引っ掛けてすべらないようにして走る区間があり、その部分だけ、電化されています。また、山の中を走るので四季を感じることもでき、途中には、日本一高い鉄道橋や見える日本一の急勾配があり、その他にも、トンネルの中に四季折々の井川線の写真があるところもあります。また、元の軌間が762mmだったが、貨車を通すために1067mmに改軌した後も、トンネルの車両限界が小さいのでそれに合わせて車両も小さくなっていて、身長が高いと天井にぶつかってしまいます。そして、ドアは全て手動です。山の中で、カーブが多いのでとても揺れ車輪の軋む音が聞こえてきます。また、沿線には住宅がなく駅は、秘境駅とされています。本線に直通運転もすることは出来るが、井川線内での編成では、速度が遅いためせず、客車を本線の車両に牽引させる際には、連結器のサイズと高さが違うため、専用の貨車を用いて連結させます。以前に一度だけイベントで本線を走らせたことがあるそうです。



井川線のディーゼル機関車 中1Bユータ
 大井川鐵道井川線の歴代のディーゼル機関車三種類についての紹介です。
1
DB 89 井川線がダム建設の資材輸送をしている頃からある。昭和58年頃に本線上からは引退しDB8は入れ替え用に、DB9は、休車になっている。
2
.車番不明  形式不明 DB89が引退したあとに現在のDD200形になるまで活躍した車両。(うろ覚えだが100形?)今は1両が、川根両国車庫でボロボロになっている。
3
DD200形 今の主力車両。両運転台だが、常に編成では、千頭がわで、制御車600形とペアを組む。単行運転も可能。重連だと8(10両も引ける。単独だと4両くらいか)エンジンはのせかえている。
ディーゼル機関車についての感想
井川線には1度乗ったことがあるが、ディーゼル機関車が、こんなに種類があるとは、知らなかった。