横浜市営地下鉄 上永谷車両基地     2013年10月2日()

横浜駅―(横浜市営地下鉄ブルーライン)―上永谷駅…上永谷車両基地・取材…上永谷駅・解散



本日、鉄道研究部は、学園祭の代休を利用して、横浜市営地下鉄の上永谷車両工場を取材しました。最初に、横浜市営地下鉄の概要と上永谷駅の施設と役割について解説していただきました。



次に、車両検修工場へ行き、輪軸検修場、台車検修場、車体検修場、
3000R形車両の全般保全検査、台車塗装装置、回転検修場、CP検修場、空制・戸閉修繕室、軸受洗浄室の順に見学をしました。



最後に、
3000形の解説書や上永谷車両基地見学のしおりなど、たくさんの資料をいただきました。横浜市営地下鉄の方々が、親切に案内をして下さったお陰で、第三軌条式の地下鉄について詳しく学ぶ事が出来ました。来年度の学園祭に向けて、早速レポートをまとめます。



横浜市
営地下鉄ブルーラインの概要 中3Aタカト
ブルーラインには、32駅があります。路線距離は、40.4kmです。1972年に開業しました。開業当時から自動改札機を採用しました。横浜市の都心部である戸塚、上大岡、関内、桜木町、横浜、新横浜を結ぶ事を目的とし、他社線との乗り入れを想定しなかったので、トンネル建設のコストが比較的高くならない第三軌条方式を採用しました。2007年からワンマン化を導入しました。運転台にて、駅ホームや電車扉の様子が確認できます。今走っている車両は全て3000形の計37編成で、定員数は、混雑率100%の場合1編成当たり780名です。



上永谷車両工場の概要 中3Bヒロ
上永谷車両工場は19775月に完成しました。車両工場には、信号扱い所、能力開発センター、上永谷保守管理所があります。検車場では、車上試験装置を使って機能検査を行う月検査、10日を超えない期間で目視検査、機能検査を行う列車検査が行われています。車両修繕工場では、パーツごとに分解して部品の取り替えを行う全般検査と車両を分解して詳しく調べ、部品の取り替えを行う重要部検査が行われています。



横浜市営地下鉄の構造 中1Bタクヤ
 台所わく・構体は、ステンレス鋼の持つ特性を利用して、主要部材などはオーステナイト系ステンレス鋼を冷間圧延加工によって高い引張強さをと延性を持つSUS3301材を用い、この材料を更に特殊な冷間圧延加工をほどこして引張強さを4つのグレードに分けた調質材を作り構体各部位の負担荷重に対応して使い分け、台わくでは枕梁・中梁等の一部に耐候性高張力鋼を用いた他は、床下機器重量に適合した調質材と断面形状を設定しました。



台車の整備の説明 中1Bヨシ
今回は横浜市営地下鉄さんの車庫を取材させていただきました。まず、台車を分解して、バネと車輪とモーターとブレーキに分けます。そして、バネは強度試験。車輪は研磨と、塗装。モーターは、発熱や異音がしないかを検査します。ブレーキは、減速する時に凸凹ができるので、研磨して凸凹をなくす作業をします。大まかな説明はここまでで、細かな説明をします。まず、この横浜市営地下鉄の台車の特徴を説明します。



この台車は、普通の電車
(主にJR)の台車と異なり、台車に集電靴を取り付けて、列車の走る二本のレールの横にある第三のレールにその集電靴をこすらせて、集電する方法です。



なので、パンタグラフがありません。そして、ブレーキシステムはディスクブレーキを使用しています。レール幅は新幹線と同じ
1435oです。横浜市営地下鉄は6両編成で各2台車あるので、それを車体から抜いて、台車洗浄装置に入れて、洗浄し、台車分解組立装置を使って分解します。そして、主電動機(モーター)は、回転検査場にある主電動機負荷試験装置で発熱や異音がしないかを検査して、同じ場所にある主電動機気吹装置でも検査されます。バネは万能バネ試験器で強度試験されます。ブレーキは輪心旋盤でディスクの凸凹を平らにします。車輪は、輪軸洗浄装置で洗浄して、超音波探傷装置で目に見えない傷を探しします。そして、モーターについていた歯車を歯車箱回転検査装置で、検査して、台車分解組立装置を使って組み立てます。



電気類の仕組み 高1Bシバ
電気類は、車体から取り外し、整備されます。CP検修場では、電動空気圧縮機の試験装置により、圧縮機に不具合がないか、確認・点検をします。空制・戸閉修繕室では、弱め電磁弁や電空変換弁、台車中継弁などの弁関係の点検・試験・装置設置をします。軸受洗浄室では、軸受の洗浄を行います。洗浄の際には灯油が使われます。回転検修場では主電動機の負荷試験や気吹が行われます。簡単に言ってしまえば、主電動機の整備を行う所です。



高1Bシバ
今回、横浜市営地下鉄上永谷検修区を見学して、いろいろなことを知ることができました。横浜市営地下鉄のブルーラインでは第三軌条集電方式を使用しています。その第三軌条集電方式の仕組みを詳しく知ることが出来たのがすごく良かったです。また、親切に説明して下さった横浜市営地下鉄の方々に感謝申し上げます。10月26日にはまりんフェスタがあるそうなので、見に行きたいです。



中1Bヨシ
今回、僕たちは、初の第三軌条方式の車庫を取材させていただきました。ほとんどの鉄道会社はパンタグラフを用いた集電方式なので、知らないことがたくさんありました。集電靴の詳しい構造などを初めて知りました。最後に、今回の取材に協力して下さった横浜市営地下鉄の上永谷車庫の皆さん本当にありがとうございました。



中1Bタクヤ
今日は横浜市営地下鉄の上永谷車両基地に行きました。一番気になったのが車両の点検です。横浜市営地下鉄は、約50万人の利用客がいます。もし、列車に遅れがでたら横浜市営地下鉄を利用している人達に迷惑をかけてしまう為しっかり月点検などをして、乗客が安心して乗れるように気を付けているんだなと思いました。



中3Aタカト

今日の車両基地見学で、横浜市営地下鉄にとても興味を持つようになりました。これからも市営地下鉄を使っていきます。今日は本当にありがとうございました。



中3Bヒロ

横浜市営地下鉄に乗るのも写真で撮るのも初めてでした。工場ではシートは手で洗うのは驚きました。機械で洗うのかなぁと思っていました。車両工場内でいろいろと写真を撮らせていただきありがとうございます。あまり知らない横浜市営地下鉄を見学して車内構造をよく知りました。本当にありがとうございました。