京成電鉄 宗吾車両基地  2013年7月19日(金)

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 本日、鉄道研究部は、京成電鉄宗吾車両基地を見学しました。朝9時に京成船橋駅2番線ホームに 集合しました。集合場所が、部員たちの自宅からちょっと遠かったので、心配でしたが、全員無事に集合しました。宗吾車両基地に着くと、早速工場の方々が出迎えて下さり、京成電鉄の概要、宗吾車両基地の設備と役割について解説して下さりました。京成電鉄は、スカイアクセスの開通に伴い、電車の数が524両から598両に、駅の数が64駅から69駅に、路線距離が102.4kmから152.3kmになりました。宗吾車両基地は、敷地面積 103947m2、車輌留置数が228両、工場定置12両の基地です。車両工場では全般検査、重要部検査や車両の修繕・塗装・内装などの更新を行っています。検車区では自動洗浄機を使った車体の洗浄や、列車検査・月検査、車両の留置を行っています。



京成電鉄の概要について解説を受けた後、検車区を見学しました。検査ピットに3300形と3000形7次車(3050形)がありました。3300形は、1968年に登場し、54両が製造されました。3300形のコイルばね台車とブレーキシリンダの動きを、直流直巻電動機電動カム軸式抵抗制御や直流モーターを見学しました。次に、3030形の床下機器を見学しました。3050形は、2010717に開業した成田スカイアクセス向けの一般特急列車用車両として、20099月から製造されました。京急蒲田品川間・高砂成田空港間では最高速度120km/hで運転を行っています。



3030形のダイレクトマウント方式のボルスタアンカー付き構造の台車とユニットブレーキVVVFインバータ制御機と王流モーター、125kW出力の三相誘導電動機などを見学し、新旧車両の床下機器の違いについて学びました。



次に、主工場を見学しました。入検場から出検場まで、重要部検査、全般検査の流れに沿って、車両工場の中を見学しました。



30tクレーンを用いて、車体と台車を切り離す所、台車と車輪をはずして各部品を検査するところを見学しました。



台車洗浄装置や回転機作業所でのモーターの点検を見学しました。直流モーターは、カーボン製のブラシ(刷子)など消耗品の取替えなどがあり、交流モーターよりメンテナンスに手間がかかります。



パンタグラフの下に備え付けてある碍子(絶縁体)の掃除をし、床下機器も全てカバーをはずし、砂ほこりを高圧空気で気吹作業をします。



車体は、車体作業所に並べられ、車内の各部品やヘッドライトなどが取り外され、それぞれ検査が行われていました。



出検場にて最後の検査を行っている電車を見学しました。



最後に、車両基地の入口に静態保存されているAE形スカイライナーやモハ200形青電の車内や運転室を見学しました。



宗吾車両基地の方々が詳しく案内と解説をして下さりました。電車の仕組みと車両基地の役割について、たくさん学ぶことができました。部員たちにとって、有意義な取材となりました。